FacebookでSEO対策できる?効果的な3つの使い方も解説
WebサイトのSEO対策に、人気のSNSであるFacebookを活用したいと考えている人もいるでしょう。Facebookは無料で誰もが使用できるため、上手に活用できれば強力なWebマーケティングの武器となります。しかし、上手に活用するためには、FacebookとSEOの正しい理解が必須です。
そこで今回は、FacebookにSEOの効果があるのかについて解説します。また、SEOを考慮したFacebookの効果的な使い方も紹介するため、WebマーケティングにおいてFacebookを活用したいと考えている人は、ぜひ参考にしてください。
1. FacebookにSEO効果はある?
結論からいうと、Facebookに直接的なSEO効果はありません。SEO対策を目的として、下記の努力を行っても、Webサイトの上位表示には特に影響がないと考えられます。
- ・Facebookのフォロワーを増やす
- ・Facebookの投稿で「いいね」をもらう
- ・Facebookに張ったURLからWebサイトに誘導する
SEO対策においては、被リンクの獲得が有用です。Webサイトに被リンクが付くと、SEO的な評価が上がると考えられています。しかし、Facebookからの被リンクやシェアには、SEOの効果が期待できません。
1-1. FacebookにSEO効果がない理由2選
FacebookにSEO効果がない理由には、2つの要素があります。ここでは、SEO効果がない理由について解説します。
〇 理由1:GoogleからのアクセスをFacebookが制限している
FacebookのシェアなどにSEO効果がない理由として、GoogleからのアクセスをFacebookが制限していることが挙げられます。Facebookがアクセスを制限している理由は、個人情報の保護とライバルへの情報流出防止のためです。
Facebookのアクセス制限により、Googleには「そのユーザーに何人のフォロワーがいるのか」「どの程度の「いいね」が集まっているのか」といった情報は伝わりません。そのため、FacebookからGoogleにSEOの影響を及ぼすことは、現実的に困難です。
〇 理由2:robots.txtやnofollowが設定されている
Facebookは、Googleからのアクセスを制限するため、Googleクローラーに検索されない設定となっています。実際に、Facebookのrobot.txtでは「Disallow/」でクロールを制限し、Facebookからの外部リンクに対しては「nofollow」で情報を遮断している状態です。
本来、SEO効果を得るためには、Googleのクローラーから良い評価をもらうことが求められます。しかし、Facebookの運用によるシェア獲得や「いいね」獲得などの成果は、Googleにアピールできる手段がないため、結果的にSEOには効果がありません。
2. Facebookがもたらす間接的なSEO効果
Facebookには直接的なSEO効果がないものの、間接的な効果はあります。そのため、SEO目的でFacebookを運用することは、無意味な試みではありません。
それでは、Facebookの運用には、どのようなSEOに対する間接的な効果を期待できるのでしょうか。ここでは、Facebookがもたらす間接的なSEO効果について、代表的なものを2つ紹介します。
2-1. ユーザーからの認知度が高まる
Facebookで多くの「いいね」やシェアを獲得することで、発信した情報を拡散することができます。爆発的に拡散することを「バズる」ともいいますが、投稿がバズることでTV広告に匹敵するほどの効果があり、会社名やWebサイト名の認知度を高めることが可能です。情報が拡散し認知度が高まると、自社のWebサイトの自然検索数を増やすことができ、結果的にSEO効果を得られる状態となります。
今の時代は情報の量が多く、意図的に発信しなければ、ほとんどの情報が埋もれてしまいます。Facebookであれば無料で発信し続けることができるため、ユーザーからの認知度を高める目的で積極的に活用しましょう。
2-2. 自然な被リンクが増える
Facebookでリンクを張った情報の拡散が行えれば、自然な被リンク数を増やすことができ、SEOの効果が期待できます。
Facebookでシェアや「いいね」を獲得できると、その情報が拡散します。情報が拡散することで、多くの人が自社のWebサイトに興味を持ち、興味を持った人の中には、自社のWebサイトについて紹介したいと考える人もいるでしょう。シェアの手段はSNSだけではなく、自ら運用するWebサイトで自社のWebサイトのリンクを張るという手段があります。このような流れで、自然な被リンクが増えると、Googleは自社のWebサイトについて、「被リンクが多いサイト」と評価してくれるでしょう。
3. 【間接的SEO対策】Facebookの使い方3つ
Facebookを使った間接的なSEO効果を実現するためには、シェアや「いいね」獲得を促進できるように、様々な面で工夫が必要となります。ユーザーの使いやすさを重視して、「このサイトをシェアしたい」「周りの人に広めたい」と思わせることが大切です。
ここでは、具体的にFacebookを使って間接的にSEO効果を高める方法について、3つ紹介します。
3-1. わかりやすいタイトルを付ける
FacebookにおいてもGoogleのSEO対策と同じように、タイトルをわかりやすく設定することで、Facebookで上位表示を狙えます。Facebookには「Facebook検索」という、検索エンジンと同じくユーザーが検索したキーワードに応じてページを表示する仕組みがあります。そのため、表示させたいキーワードはタイトルの先頭に設置して、ひと目でそのページ内容がわかるタイトルとすることが理想です。
例えば、青汁を扱っている企業であれば、商品名をタイトルの先頭には置かず、「青汁」のキーワードから始まるタイトルを付けることをおすすめします。ただし、コンテンツの内容と無関係なタイトルではなく、コンテンツと関係のあるタイトルを設定しなければなりません。
3-2. キーワードをコンテンツ内に含める
キーワードはタイトルだけではなく、投稿・コンテンツ内にも含めることが間接的なSEO対策に有効です。Facebook検索で探したページが、調べたキーワードに対して的外れな内容のコンテンツであると、シェアしたいとは思えません。そのため、リンク先のコンテンツは当然ですが、Facebookの投稿にもキーワードは盛り込みましょう。
また、SNSでは長文が避けられる傾向にあるため、Facebookの投稿でも短いフレーズ・画像でリンク先に興味を持たせることが求められます。インパクトのある・わかりやすいフレーズや画像で興味を引き、リンク先のWebサイトでより詳しい情報を読みたいと思えるようなユーザー行動を目指してください。
3-3. シェアしやすい環境を整える
Facebook上での取り組みではありませんが、Webサイト上にはSNSのシェアボタンを設置しましょう。Webサイト上にSNSのシェアボタンを設置することで、コンテンツの内容に興味を持ったユーザーがSNSでシェアしやすくなります。
Webサイトに設置するべきSNSのシェアボタンとしては、Facebookだけではなく、LINEやInstagram、Twitterなどがあります。
4.SEO効果を高めるためには良質なコンテンツ制作が基本
そもそも、SEO効果を高めるために最も重要なことは、良質なコンテンツを制作することです。拡散を狙うためにFacebookで投稿を続けていても、ユーザーがWebサイトのコンテンツに魅力を感じてもらえなければ、シェアも「いいね」も期待できません。ユーザーが満足できるような品質の高いコンテンツを用意しておくことが、Facebook運用の前提となります。
Facebook運用でも、Webサイトに公開するコンテンツの制作でも、本質的にはユーザーが満足できるものを作ることが大切です。ユーザー志向でコンテンツを作り、作ったコンテンツを多くの人に知ってもらう方法の一つとして、Facebookを運用します。常にユーザーの存在を中心に据えて、SEO対策とFacebook運用を実施しましょう。
まとめ
Facebookには直接的なSEO効果はないものの、適切にFacebookを活用することで間接的な効果が得られます。SEOを考慮した適切なFacebookの運用には、わかりやすいタイトルの設定やシェアしやすい環境の整備が必要です。
Facebookの運用においても、WebサイトのSEO対策においても、ユーザー志向のコンテンツ作りという本質に違いはありません。SEO対策の技術や知見をもとにして、無料で高い広告効果を期待できるFacebookを積極的に活用してみてはいかがでしょうか。
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