SEOのキーワード選定とは?手順・ツール比較・業種別の選び方まで紹介

この記事のポイント
- キーワード選定では、検索ボリュームだけでなく、検索意図や競合性、自社の商品・サービスとの関連性まで確認し、問い合わせや購入などの成果につながる語句を優先する
- 基本は、軸となるキーワードを決め、ツールで候補を広げた上で、検索需要や上位表示の可能性、競合状況を確認して対策する語句を絞り込む
- 業種やビジネスモデルによって狙うべきキーワードは異なるため、SERPや既存記事も確認し、流入数だけでなく事業成果へのつながりや記事同士の重複まで見ながら判断する
キーワード選定に初めて取り組む場合、まずは目的や正しい手順について知りたいと考える方も多いのではないでしょうか。キーワード選定は、SEO対策を施してアクセスを集める際に欠かせない作業です。重要な作業であることから、キーワード選定をする際はポイントやコツを理解した上で進めることが求められます。
当記事では、キーワード選定の重要性や具体的なやり方などを解説します。キーワード選定のコツも解説するため、Webマーケティング担当者の方は参考にしてください。
1.SEOのキーワード選定とは?
SEOのキーワード選定とは、検索結果で上位表示を目指す語句を決める作業です。自社の商品やサービスに関心を持つユーザーが、どのような悩みや目的で検索するのかを考え、その検索意図に合うキーワードを選びます。
単に検索回数が多い言葉を選べばよいわけではなく、自社サイトとの関連性や検索ボリューム、競合の強さ、コンバージョンにつながる可能性などを見ながら優先順位を決めることが重要です。適切なキーワードを設定すると、必要な情報を探しているユーザーに記事を届けやすくなります。
また、選定したキーワードは記事のテーマや見出し、サイト全体のコンテンツ設計の土台にもなります。SEOで成果を上げるには、誰に何を届けたいかを明確にした上で、対策する語句を決める必要があります。
1-1.キーワード選定の重要性
キーワード選定とは、ターゲットとなるユーザーが検索する可能性の高いキーワードを見つける作業です。キーワード選定が重要な理由は以下の通りです。
・Webサイトに載せるべき内容が明確となる
キーワード選定は、Webサイトに載せるべき文章や画像、動画などの内容を決める際に重要です。ターゲットとなるユーザーが検索しそうなキーワードを考えることで、ユーザーの悩みや必要としている情報が分かるため、Webサイトに載せるべき内容が明確となります。
・Webサイトを検索エンジンの上位に表示し、アクセスを増やす
Webサイトを検索エンジンの上位に表示し、アクセスを増やしたい場合にも重要な作業です。SEO対策では、競合他社のWebサイトと比較して、自社のWebサイトが有利な分野と不利な分野を特定する必要があります。キーワード選定をすれば、競合他社よりも上位に表示できると考えられるキーワードを見つけ、SEO対策を成功させることが可能です。
・Webマーケティングの成果が計測できる
また、キーワード選定はWebマーケティングで取り組んだ施策の成果を計測する際にも重要です。キーワード選定で見つけ出した重要なキーワードについて、検索順位やアクセス数を計測すればWebマーケティングの成果が定量的に把握できます。
2.キーワードの選定手順|各ステップのポイントも
キーワード選定を効率的に進めるためには、正しい手順で行うことがポイントです。キーワード選定では、ツールを使ってキーワード候補をできるだけ多く出した後、検索ボリュームなどのデータに基づいて対策するべきキーワードを絞り込みます。キーワード選定の基本的なやり方は次の通りです。
2-1.(1)シンプルな単体キーワードを策定する
上位表示を狙うキーワードのおおまかな方向性を定めるため、シンプルな単体キーワードを策定しましょう。単体キーワードとは、1語からなる検索キーワードのことです。
単体キーワードを策定する際は、自社の業界を表すシンプルな単語を考えます。たとえば、中古車の買い取りサービスを提供しているWebサイトの場合、「中古車買い取り」という単語は最終的に上位表示を狙うべき単体キーワードです。
単体キーワードは、複数の語句を組み合わせた複合キーワードと比較して、検索ボリュームが多い傾向にあります。また、単体キーワードは検索ユーザーのニーズが曖昧で特定しにくいことや、競合サイトが多く1位を狙いにくいことが特徴です。そのため、実際にSEO対策を行うキーワードの多くは、単体キーワードをもとに派生させた複合キーワードとなります。
2-2.(2)ツールを活用してキーワード候補を出す
単体キーワードを策定したら、ツールを活用してキーワード候補を出しましょう。キーワードプランナーなどのツールを使用すれば、ユーザーの検索意図やキーワードごとの検索ボリュームが分かります。
キーワードプランナーを使用する場合、最初の手順で策定した単体キーワードを入力すると、関連性の高いキーワードを自動的にリストアップすることが可能です。キーワードプランナーは実際に検索されたキーワードの情報をもとに関連語の候補を出力するため、アクセスが集まりやすいキーワードが見つけられます。
2-3.(3)需要があり上位表示が目指せるキーワードを絞り込む
ツールによって出力されるキーワード候補はボリュームが多いため、検索需要や上位表示できる可能性を確認し、優先的に狙うべきキーワードを絞り込みましょう。ツールで表示される検索ボリュームが多いキーワードは、多くのユーザーによって検索されている需要の高いキーワードです。ただし、検索ニーズの高いキーワードは競合性も高いため、短期間での上位表示は難しい場合があります。
そのため、需要があり、なおかつ上位表示が目指せるキーワードを探すことがポイントです。また、検索ボリュームが少ない場合でも、意欲の高いユーザーが検索しそうなキーワードは絞り込んでおきましょう。
2-4.(4)再度検索ボリュームなどを調査して優先度を決定する
キーワード候補を絞り込んだら、検索ボリュームなどを加味して対策の優先度を決めましょう。検索ボリュームがある程度見込まれ、競合他社が弱いキーワードから優先して対策を行えば、自社サイトの表示順位を効率よく高められます。
上位表示の可能性や事業への貢献度などを踏まえてキーワードの優先順位を決め、施策の成果を確認しながら対策範囲を広げましょう。対策の順序を誤るとアクセスが増えにくくなるため、キーワードの優先順位を決めてからWebマーケティング施策を実行しましょう。
3.キーワード選定のコツ3選
膨大な量のキーワードを扱う場合、キーワードの管理やコンテンツの作成に時間がかかりやすくなります。作業を効率よく進めるためには、準備段階でキーワードをカテゴリごとにまとめましょう。また、選定したキーワードでの表示順位を定期的に確認することもポイントです。ここでは、キーワード選定における3つのコツを解説します。
3-1.キーワードの種類別にカテゴライズする
1つ目のコツは、キーワードを種類別にカテゴライズすることです。キーワードを分ける方法として、検索意図と検索ボリュームの2種類があります。キーワードを検索するユーザーの意図は、情報収集、商品・サービスの購入、特定Webサイトへのアクセスにカテゴライズすることが可能です。検索意図によってキーワードを分類すると、優先度が決めやすくなります。
検索ボリュームによる分類では、ボリュームの大きいビッグキーワード、中程度のミドルキーワード、ボリュームの小さいスモールキーワードにカテゴライズが可能です。キーワードをカテゴライズすることは、各キーワードの性質を把握する際に有用です。また、カテゴライズによってSEO戦略が立てやすくなります。
3-2.選定したキーワードをカテゴリ別・優先度別にまとめておく
2つ目のコツは、キーワードをカテゴリ別・優先度別にまとめておくことです。選定したキーワードは、表計算ソフトやクラウドツールを使って管理しましょう。単にキーワードを並べて分類するだけでなく、各キーワードの検索ボリュームや、上位に表示されるサイトのURLも記載しておくとWebマーケティング施策に役立ちます。
3-3.順位の傾向を定期的に確認する
3つ目のコツは、検索順位の傾向を定期的に確認することです。検索エンジンのアルゴリズムは頻繁に変更されています。アルゴリズムが変更されると、上位表示されるWebサイトが変化することは珍しくありません。
Webサイトの表示順位が変われば、優先的に対策すべきキーワードも変わります。また、過去に作成したコンテンツの最適化作業なども発生するため、自社サイト順位や競合の状況を定期的に分析しましょう。
4.業種別のキーワード選定例
キーワード選定の基本的な進め方は共通していますが、ユーザーの検索目的や検討段階は業種・ビジネスモデルによって異なります。ここでは、EC、BtoB、美容クリニック、不動産を例に、キーワード選定のポイントを紹介します。
4-1.ECサイトのキーワード選定例
ECサイトでは、商品名やカテゴリ名に加えて、用途・特徴・購入条件まで組み合わせてキーワードを設計します。購入意欲の高いユーザーを集めるには、具体的なロングテールキーワードも重要です。
- スニーカー メンズ 防水 黒
- 化粧水 口コミ
- ワイヤレスイヤホン 評判
- ギフト 即日発送
「スニーカー」のようなビッグキーワードは検索数が多い一方、競合も強く、検索意図も広くなります。商品カテゴリに「用途」「色」「機能」「口コミ」などを加えると、探している商品像が明確なユーザーを狙いやすくなります。商品ページだけでなく、カテゴリページや特集ページごとに検索意図を分け、同じキーワードを複数ページで競合させないこともポイントです。
4-2.BtoB企業のキーワード選定例
BtoB企業では、検索ボリュームの大きさだけでなく、見込み顧客が購買プロセスのどの段階にいるかを意識してキーワードを選びます。認知から比較、導入判断までを1つの流れとして設計しましょう。
- CRMとは
- CRM 導入メリット
- CRM 比較
- CRM 費用
「とは」「メリット」は情報収集段階、「比較」「費用」は具体的な検討段階の検索に対応します。BtoBは検索数が少なくても商談につながるキーワードがあるため、検索ボリュームだけで優先順位を決めないようにしましょう。自社サービスとの関連性や問い合わせへの近さも確認し、各検討段階をカバーできるように記事やサービスページを配置することがポイントです。
4-3.美容クリニックのキーワード選定例
美容クリニックでは、施術名に加えて、地域名や悩み、費用、ダウンタイムなどを組み合わせてキーワードを選びます。来院につながりやすい検索と、情報収集段階の検索を分けて考えましょう。
- 銀座 ダーマペン
- 二重整形 ダウンタイム
- シミ取り 費用
- 毛穴 レーザートーニング
「地域名+施術名」は、受けたい施術や通いたいエリアが決まっているユーザーを狙いやすい組み合わせです。一方、悩みや副作用、費用に関する検索は、まだ施術を比較している層にも届きます。美容医療は身体や健康に関わる情報を扱うため、検索需要だけを見てテーマを広げず、実際に提供する施術との関連性や、正確で専門性のある情報を提示できるかも確認しましょう。
4-4.不動産業界のキーワード選定例
不動産業界では、「地域名」「物件種別」「条件」を組み合わせると、ユーザーの希望に近い検索を狙いやすくなります。売買・賃貸・売却など目的によって検索語が大きく変わるため、事業領域ごとに分けて設計します。
- 青葉台 賃貸 ペット可
- 鎌倉 戸建て
- 福岡市東区 マンション
- マンション売却 税金 確定申告
「不動産」「マンション」のような広いキーワードは競合が強く、検索意図も絞りにくい傾向があります。地域名に物件種別や学校区、設備条件などを加えると、具体的なニーズに対応しやすくなります。物件検索ページと解説記事では目的が異なるため、購入・賃貸を探す人と、売却や税金を調べる人を分けてキーワードを割り当てましょう。
5.キーワード選定ツールを比較
キーワード選定では、目的に合うツールを使うと、候補の洗い出しや検索需要の確認、既存ページの分析を効率化できます。ここでは、代表的な5つのツールを比較し、それぞれの特徴や使い方を紹介します。
| ツール名 | 料金 | 主な機能 | おすすめの人 |
|---|---|---|---|
| ラッコキーワード | 無料/有料:月払い1,320円~ | 関連キーワード・サジェスト・検索ボリューム・競合調査 | キーワード候補を幅広く集めたい人 |
| Googleキーワードプランナー | 無料 ※Google広告アカウントの設定が必要 | 関連キーワード・月間検索ボリューム・広告費の目安 | 検索需要を確認したい人 |
| Googleサーチコンソール | 無料 | 検索クエリ・クリック・表示回数・CTR・平均掲載順位 | 自社サイトの実績から改善候補を探したい人 |
| Googleトレンド | 無料 | 検索人気度の推移・比較・地域別傾向・関連キーワード | 季節性や話題性を確認したい人 |
| Ubersuggest | 無料版あり/有料29ドル/月~ | キーワード調査・競合分析・順位追跡・サイト監査 | キーワードと競合をまとめて分析したい人 |
※料金は2026年10月時点の情報です。
5-1.ラッコキーワード
ラッコキーワードは、キーワード候補を広げる作業に向いたツールです。検索語を入力すると、サジェストや関連キーワードなどをまとめて確認できます。無料プランでも利用できますが、検索ボリュームやSEO難易度など、一部の詳細データは有料プラン向けです。
まずテーマとなる語句を入力し、関連語を洗い出して記事案や見出し候補を作る使い方が適しています。競合サイトの獲得キーワードも調べられるため、候補を集めた後の分析にも活用できます。キーワードを幅広く洗い出したい人に便利です。
5-2.Googleキーワードプランナー
Googleキーワードプランナーは、Google広告のキーワード調査ツールです。商品やサービス、Webサイトに関連する新しいキーワード候補を探し、月間検索ボリュームや広告掲載時の費用の目安を確認できます。SEOでは、候補語にどの程度の検索需要があるかを比較するときに役立ちます。
利用にはGoogle広告アカウントの設定が必要です。候補語を入力し、検索数や関連性を見ながら対策するキーワードを絞り込みましょう。地域や期間などの条件も確認し、狙うユーザーに近い需要を把握する使い方が適しています。
5-3.Googleサーチコンソール
Googleサーチコンソールは、自社サイトがGoogle検索でどのように表示されているかを確認できる無料ツールです。検索パフォーマンスでは、実際に表示された検索クエリごとに、クリック数、表示回数、CTR、平均掲載順位を確認できます。
新規キーワードの発見だけでなく、表示回数は多いのにクリックが少ない語句や、順位改善の余地がある語句を探すのに有効です。ページ別に検索クエリを確認できるため、既存記事がどのような検索で評価されているかも把握できます。公開済み記事の改善キーワードを選びたい場合に向いています。
5-4.Googleトレンド
Googleトレンドは、検索キーワードやトピックへの関心が時間や地域によってどう変化しているかを確認できる無料ツールです。複数の語句を比較したり、地域別の傾向や関連キーワードを調べたりできます。
表示される数値は検索回数そのものではなく、指定した期間・地域内での検索人気度を0~100に正規化した値です。過去の推移も確認できるため、毎年需要が高まる時期や一時的なブームを見分ける際にも役立ちます。季節性のあるテーマでは、公開時期や対策キーワードの優先順位を決める参考になります。
5-5.Ubersuggest
Ubersuggestは、キーワード調査に加えて、競合分析や順位追跡、サイト監査まで行えるSEOツールです。キーワードを入力すると、候補語や検索ボリュームなどを確認でき、競合サイトの流入キーワードを調べる用途にも使えます。
無料版は利用回数などに制限があり、有料版はIndividualプランが月額29ドルからです。候補キーワードを探すだけでなく、競合がどの語句で流入を得ているかを確認し、自社で狙うテーマを検討できます。キーワード調査と競合調査を1つのツールで進めたい人に向いています。
6.グランネットで実践しているキーワード選定プロセス
グランネットでは、検索ボリュームだけで対策キーワードを決めるのではなく、事業との関連性や競合状況、検索結果の傾向まで確認して選定します。ここでは、実際に用いている4つのステップに沿って、キーワード選定の進め方を紹介します。
6-1.自社の商品・サービスから対策キーワードを洗い出す
最初に、自社の商品・サービスに直結する語をシードキーワードとして設定します。たとえば「在庫管理システム」を扱う企業なら、サービス名や機能名、顧客が抱える課題などを起点に関連キーワードを広げます。ここで重要なのは、検索ボリュームだけを見て候補を増やすのではなく、自社が提供できる価値と結び付く語から出発することです。事業との関連性が薄いキーワードを初期段階で除くことで、その後の分析対象を絞りやすくなります。
6-2.競合サイトを分析して狙うべきキーワードを見つける
次に、競合サイトが実際に上位表示しているキーワードを逆引きして洗い出します。自社だけで候補を考えると、ユーザーが使っている検索語や競合が獲得している流入機会を見落とす可能性があるためです。競合の流入キーワードや上位ページを確認し、自社でも狙えるテーマがないかを探します。ただし、競合が対策しているからという理由だけで採用せず、自社の商品・サービスとの関連性や、既存コンテンツとの差別化余地もあわせて確認します。
6-3.SERPを実査して検索意図を確認する
候補キーワードを絞ったら、実際の検索結果でSERPを確認します。上位に表示されているページの内容だけでなく、記事ページ、サービスページ、ECページなど、どの種類のページが評価されているかを見ましょう。たとえばサービスページばかりが並ぶ検索結果では、コラム記事を作っても上位表示しにくい場合があります。検索結果を実査することで、ユーザーが何を求めているかと、自社がどのページ形式で対策すべきかを判断します。
6-4.3C分析と照らし合わせて優先順位を決める
最後に、候補キーワードを3C分析と照らし合わせて優先順位を決めます。Customerではユーザーの検索意図やニーズ、Competitorでは競合の対策状況、Companyでは自社の商品・サービスとの関連性や強みを確認します。検索ボリュームが大きくても、事業との接点が弱ければ問い合わせにはつながりにくいためです。3つの視点が重なるキーワードを優先することで、流入数だけでなく、事業成果につながる可能性も踏まえて対策テーマを選べます。
7.グランネットのキーワード選定実績
グランネットでは、キーワード選定時に検索ボリュームだけを見るのではなく、検索結果の傾向や事業との関連性まで確認しています。ここでは、実際に支援した企業の事例をもとに、選定時に重視した点と施策へのつなげ方を紹介します。
7-1.【BtoB機材レンタル会社】検索結果のページ種別を確認してキーワードを選定した事例
BtoBの機材レンタル会社では、コラムのキーワードを選ぶ際に、検索結果で上位表示されているのが記事ページかサービスページかを確認しました。検索結果にサービスページが多い語は、記事よりもサービスページが評価されやすい検索意図である可能性があります。そこで、上位ページの種類を見て、コラム記事でも上位表示を狙える土俵かどうかを判断してからキーワードを選定しました。検索ボリュームだけでなく、SERP上のページ種別まで確認した事例です。
7-2.【在庫管理システム】検索ボリュームを踏まえて主要キーワードを変更した事例
在庫管理システムを扱うBtoB企業では、主要キーワードを「在庫確認システム」から、より一般的で検索ボリュームの大きい「在庫管理システム」へ変更しました。検索需要の大きい語に切り替えることで、より広いユーザーとの接点を増やす狙いです。あわせて、記事末尾からサービスページへ移動できる導線も設けました。集客の入口となるキーワードを広げるだけでなく、流入したユーザーをサービス検討へつなげる出口まで設計した事例です。
7-3.【住宅会社】セッション増加だけでなく事業へのつながりを考慮した事例
住宅会社では、地域の公園を扱った記事が季節性の影響で187セッションから715セッションへ増加しました。一方で、増えたアクセスは住宅サービスへの問い合わせにはつながりませんでした。この結果から、検索ボリュームや流入数を獲得しやすいキーワードと、事業成果につながるキーワードは分けて考える必要があります。アクセス数だけで施策を評価せず、自社サービスとの関連性や問い合わせへのつながりまで確認して、優先するキーワードを判断した事例です。
8.キーワード選定でよくある失敗パターンと回避策
キーワード選定では、検索ボリュームなどの数値だけで判断すると、検索意図や自社との関連性を見落とすことがあります。実際の検索結果や既存記事を確認し、誰が何を求めて検索しているのかを見極めましょう。ここでは、よくある4つの失敗と回避策を紹介します。
8-1.検索ボリュームだけでキーワードを選んでしまう
検索ボリュームが大きいキーワードでも、その検索ユーザーが自社の商品・サービスの見込み顧客とは限りません。数値だけで選ぶと、アクセスは増えても問い合わせや購入につながらない場合があります。回避するには、実際の検索結果を確認し、上位ページの内容から、どのようなユーザーが何を目的に検索しているのかを判断します。自社の事業と検索意図がつながっているかまで確認してから、対策キーワードを決めましょう。
8-2.上位が記事ではないキーワードを選んでしまう
検索結果の上位にツール本体、通販サイト、求人ページ、サービスページなどが並ぶキーワードでは、記事を制作しても上位表示しにくい場合があります。検索エンジンが記事以外のページ形式を評価している可能性があるためです。キーワードを採用する前にSERPを確認し、制作予定と同じ種類の記事が上位にあるかを見ましょう。ページ形式まで確認することで、記事で狙うべきキーワードかどうかを判断しやすくなります。
8-3.既存記事と重複するキーワードを選んでしまう
すでに同じテーマや検索意図の記事があるのに、新しい記事を追加すると、自社ページ同士が競合するカニバリゼーションが起こる場合があります。評価やクリックが複数ページに分散し、狙ったページが上位表示しにくくなることもあります。新規記事を作る前に、サイト内の既存コンテンツを確認しましょう。テーマや想定読者が重なる場合は、新規作成ではなく既存記事への統合やリライトを検討します。
8-4.1記事に複数の検索意図を詰め込んでしまう
1記事で異なる検索意図を同時に狙うと、テーマがぼやけ、どのユーザーにも十分に答えられない内容になりやすくなります。たとえば、情報収集をしたい人と、すぐにサービスを比較・購入したい人では求める情報が異なります。検索意図は想像だけで決めず、実際のSERPで上位ページの種類や内容を確認しましょう。1記事で中心に扱う検索意図を決め、別の意図は別ページや内部リンクで補うと、ページの役割が明確になります。
キーワード選定についてのよくある質問と回答(Q&A)
キーワード選定は、一度決めれば終わりではなく、公開後の実績や事業の状況に応じて見直すことが重要です。ここでは、既存記事の見直しや検索ボリューム、初心者向けの進め方、外注の判断基準など、よくある疑問に回答します。
- Q. 既存記事のキーワードは見直したほうがよいですか?
既存記事のキーワードは、公開後の検索実績を見ながら定期的に見直すことが重要です。想定していなかった検索語で流入を得たり、より適したキーワードが見つかったりすることがあります。Googleサーチコンソールなどで実際の検索クエリや順位を確認し、狙っているキーワードと記事内容が合っているかを確認しましょう。
- Q. 検索ボリュームが多いキーワードを選べば成果につながりますか?
検索ボリュームが大きいだけでは、成果につながるとは限りません。検索数が多い語は流入を期待できますが、競合も強くなりやすく、検索意図が自社の商品・サービスと合わない場合もあります。検索意図や自社との関連性、問い合わせや購入へのつながりやすさまで含めて優先順位を決めることが重要です。
- Q. 初心者向けのキーワード選定のコツはありますか?
自社の商品・サービスに直結する語を起点に、関連キーワードを広げていく方法が取り組みやすいです。その後、検索意図や競合、検索ボリュームを確認して候補を絞ります。検索意図が具体的な複合キーワードから始めると、誰に向けて何を書くべきかを整理しやすくなります。
- Q. キーワード選定は自社で行うべきですか?外注すべきですか?
社内にSEOの知識があり、継続的に分析・改善できる体制があるなら、自社で進めることも可能です。一方、戦略設計や競合分析、優先順位付けに不安がある場合は、外注も選択肢になります。外注先を選ぶ際は、キーワード一覧の作成だけでなく、自社の事業や目的を踏まえて施策まで提案できるかを確認しましょう。
- Q. キーワード選定をする際の注意点は何ですか?
検索ボリュームだけで判断せず、検索意図や競合状況、自社サイトとの関連性を確認することが重要です。また、既存記事と同じ検索意図のキーワードを選ぶと、自社ページ同士が競合する可能性があります。公開後も順位や流入キーワードを確認し、必要に応じてキーワードの追加・変更や記事のリライトを行いましょう。
まとめ
WebマーケティングやSEO対策において、キーワード選定はコンテンツ作成や現状把握のために重要です。キーワード選定の作業は、ユーザーからの検索需要が多いキーワードをツールで調べると効果的に進められます。
キーワードをユーザーの検索意図などでカテゴライズしてまとめることや、検索エンジンにおける順位の傾向を定期的に確認することが、キーワード選定のコツです。Webマーケティング担当者の方は、この記事で解説した内容を参考にキーワード選定に取り組んでみましょう。




















