SEOは外注するべき?費用相場や業者の選び方・失敗・成功事例を解説

この記事のポイント
- 社内にSEOの実務担当者がおらず、検索流入が見込める商材を中長期で伸ばしたい企業は、SEOの外注を検討する価値がある
- SEOの外注費用は、コンサルティングで月額10万〜50万円程度、記事制作のみで月額10万〜30万円程度が目安
- 業者を選ぶときは、Googleの公式ガイダンスに基づく提案か、施策内容と納品物が明確か、社内にノウハウを共有してくれるかを確認
企業のWeb担当者にとって、自社のWebサイトを検索上位に表示させることは極めて重要なテーマです。上位表示を実現するためには、SEO対策(検索エンジン最適化)が必要となります。
自社で対応するには時間も人材も足りないといった場合、SEO対策会社に外注する方法がおすすめです。SEO対策の施策内容はさまざまあり、内容によって料金は異なります。
当記事ではSEO対策を外注するメリット・デメリットや費用相場、会社を選ぶときのポイントなども解説するため、Webサイトを短時間かつリーズナブルな費用で改善したいWeb担当者の方は、ぜひ参考にしてください。
1.SEOを外注したほうがよいのはどのようなとき?
SEOを外注したほうがよいのは、社内に実務を担える人がいないとき、中長期でSEOに取り組む予定があるとき、検索からの流入が見込める商材を扱っているときです。Googleも、SEO業者の利用は時間を節約できる可能性がある一方、信用を損なうおそれもある重大な決定だとしています。ここでは、SEOの外注を検討したほうがよいケースを3つに分けて解説します。
1-1.社内にSEOの実務を担当できる人がいない
社内にSEOの実務を担当できる人がいない企業は、外注によって施策を計画どおりに進めやすくなります。SEOの作業はキーワード調査から技術的な改善、記事の制作まで範囲が広く、兼任の担当者1人ですべてを担うのは難しいためです。多くのSEO業者は、サイトの構成の見直しや技術的なアドバイス、コンテンツの開発を請け負っています。
ただし、小規模なローカルビジネスであれば作業の多くを自社で行えるというのがGoogleの見解です。外注を決める前に、自社で対応できる作業と専門家に任せたい作業を分けておけば、依頼範囲を必要以上に広げずに済みます。
1-2.中長期的にSEO施策へ取り組む予定がある
中長期的にSEO施策へ取り組む予定がある企業は、外注先と継続して改善を続けることで成果に近づけます。Googleは、サイトの変更が検索結果に反映されるまでの期間は数時間から数か月と幅があるとしており、効果の有無は数週間待ってから確認することを推奨しています。
(出典:Google 検索セントラル「Google 公式 SEO スターター ガイド」)
SEOコンサルティング会社との契約期間も半年以上が一般的なので、中長期的な改善に向いています。一方で、短期間で問い合わせを増やしたい場合は、SEOの外注よりもリスティング広告など即効性のある手段を優先したほうがよいケースもあります。
1-3.検索からの流入に期待できる商材を取り扱っている
検索からの流入に期待できる商材を扱う企業は、SEOの外注費用を回収できる見込みを立てやすくなります。SEOは興味を持って検索したユーザーを自社のページに集める施策であり、購入前に比較や情報収集が行われる商材ほど、検索経由の問い合わせや購入が生まれやすいためです。
反対に、市場がまだ存在しない新技術や、トイレットペーパーなど購入時に情報収集されにくい低関与商材では、SEOの外注で成果を出すのは困難です。外注を検討する段階で、自社の商品名やカテゴリ名がどの程度検索されているかをキーワード調査ツールで確認しましょう。
2.SEOを外注できる会社のタイプ
SEOを外注すると、戦略の立案や記事制作、ツールを使った分析といった業務を依頼できます。SEOには成果の出る戦略と実行するリソースの両方が必要で、自社に不足しているほうを補える会社を選ぶのが外注の基本です。
ここでは、SEOを外注できる会社を4つのタイプに分け、依頼できる業務と外注するかどうかの判断基準を解説します。
2-1.コンサルティング型
コンサルティング型は、サイトの現状分析や競合調査をもとにSEOの戦略を立て、改善策を提案する会社です。成果が出やすいキーワードの選定や、サイト内の導線設計、外部リンクの獲得方法の提案などを依頼できます。
コンサルティング型が向いているのは、施策を実行する人手は社内にあるものの、何から手を付けるべきか分からない企業です。提案を受けても社内で記事制作やサイト改修を実行できなければ成果は出にくいため、実行を担う担当者と工数を確保できるかを外注の判断基準にしましょう。
2-2.運用代行型
運用代行型は、記事の制作やリライト、オウンドメディアの運用など、SEO施策の実行を代わりに担う会社です。コンテンツSEOに社内で取り組むには専門スキルを持つ担当者の確保と育成が必要ですが、運用代行型に依頼すれば社内の体制を整えずに記事の制作に着手できます。
運用代行型が向いているのは、狙うキーワードや方針はある程度決まっているものの、記事を制作する人手が不足している企業です。記事制作は得意でも技術的なサイト改修には対応していない会社もあるため、自社の課題が記事不足なのか技術面なのかを見極めてから依頼することが大切です。
2-3.ツール提供型
ツール提供型は、キーワード調査や順位計測、競合分析などを行うSEOツールを開発・販売する会社です。分析結果をもとに施策を考えて実行するのは、自社の担当者になります。
ツール提供型が向いているのは、社内に施策を判断できる経験者がいて、調査や計測の手間を減らしたい企業です。社内にSEOの経験者がいない場合は施策の質が低くなる可能性があるため、まずは社内の担当者にスキルがあるかどうかを確認しましょう。
2-4.広告代理店型
広告代理店型は、リスティング広告などの運用を主な業務としながら、SEOの支援もあわせて手がける会社です。広告とSEOを同じ窓口に任せられるため、広告で反応の良かったキーワードをSEOの記事テーマの候補にするといった連携も可能です。
ただし、Googleは、Googleに広告を掲載しても検索結果でのサイトの表示状況には影響しないと明言しています。広告代理店型に依頼する場合は、SEOを専門に担当する部署や担当者がいるかを確認し、広告の出稿量と検索順位を結び付けて説明する会社は避けてください。
3.SEOを外注するときの費用相場はいくら?
SEOを外注するときの費用相場は、施策の種類によって月額1万円程度から100万円を超える水準まで開きがあります。代表的な5つの施策タイプごとの料金相場は、下記の通りです。
| 施策タイプ | 料金相場 | 料金形態 | 主な作業内容 | 向いているサイト |
|---|---|---|---|---|
| 総合SEOコンサルティング | 月額10万〜50万円(大規模サイトは100万円超も) | 月額費用固定型 | 調査・分析・企画、コンテンツ作成支援、ライティング支援 | SEOの戦略から実行まで一貫して任せたいサイト |
| SEOサイト設計コンサルティング | 1回10万〜100万円 | 一括支払型 | キーワード調査、競合調査、サイト構成の設計 | 新規立ち上げやリニューアルを控えたサイト |
| コンテンツSEO対策 | 月額5万〜30万円 | 月額費用固定型、一括支払型 | キーワード選定、記事の企画・制作 | 記事で検索流入を増やしたいサイト |
| 内部SEO対策 | 1回10万〜100万円 | 一括支払型 | サイト構造やタグ、内部リンクの改善 | 技術的な課題を解消したいサイト |
| 外部SEO対策 | 月額1万〜15万円 | 月額費用固定型、成功報酬型 | 被リンクやサイテーションの獲得 | 良質なコンテンツがそろい認知を広げたいサイト |
ここでは、施策タイプごとの料金相場と、金額が上下する条件を5つに分けて解説します。
3-1.総合SEOコンサルティング
Webサイト全体を調査・分析して企画・実施・検証・改善のPDCAを繰り返し、総合的なコンサルティングを行います。コストはかかりますが、良質なSEO対策会社に出会うことができれば、高いSEO効果が見込めます。
総合SEOコンサルティングの料金相場・料金形態・目的・施策内容は、下記の通りです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 料金相場 | 月額:10万円〜50万円以上 |
| 料金形態 | 月額費用固定型 |
| 施策の目的 | SEOで成果を上げるための総合的なコンサルティング支援 |
| 施策の内容 | ・調査・分析・企画 ・調査・分析・企画に基づいたコンテンツ作成支援 ・ライティング支援 |
総合SEOコンサルティングの費用は、サイト規模と支援に含まれるコンテンツの量によって上下し、大規模サイトでは月額100万円を超える場合もあります。狙うキーワードの競合性も金額を左右する条件です。金融、SaaS、人材、医療など競争の激しい業界ではより高度な戦略が求められ、コンサルティング費用が高くなるケースがあります。
コンサルティング費用とは別に記事1本ごとの制作費がかかる契約も少なくないため、見積もりでは記事制作やサイト改修の作業が月額料金に含まれるかを確認しましょう。
3-2.SEOサイト設計コンサルティング
SEOサイト設計コンサルティングでは、Webサイト全体を調査・分析して改善策を提案します。また、新しくWebサイトを設計する際は、調査・分析に加えて企画・設計を行います。
SEOサイト設計コンサルティングの料金相場・料金形態・目的・施策内容は、下記の通りです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 料金相場 | 1回:10万円〜100万円 |
| 料金形態 | 一括支払型 |
| 施策の目的 | SEO効果を狙ったWebサイトをスムーズに立ち上げる |
| 施策の内容 | ・キーワード調査 ・競合調査 ・自社サイトのアクセス数やコンテンツなどの分析 ・コンテンツ企画 ・トップページやカテゴリの構成 |
SEOサイト設計コンサルティングの費用は、設計するページ数が多いほど高額になります。数百〜数千ページに及ぶ大規模サイトでは、キーワードの洗い出しやカテゴリ構成の検討範囲が広がり、100万円以上になることもあります。
サイト設計コンサルティングを依頼するのに適した時期は、サイトの新規開設やリニューアルの計画段階です。Googleも、サイトの再構築や新しいサイトの開設を計画しているときを、SEO業者の利用を開始する最適なタイミングに挙げています。
3-3.コンテンツSEO対策
コンテンツSEO対策とは、ユーザーが求めている情報を検索結果に反映させようとする、Googleのアルゴリズムに対応するコンテンツを作成して、上位表示を狙う対策です。
コンテンツSEO対策の料金相場・料金形態・目的・施策内容は、下記の通りです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 料金相場 | 月額:5万円〜30万円 |
| 料金形態 | ・一括支払型 ・月額費用固定型 |
| 施策の目的 | コンテンツの作成によるアクセス数のアップ |
| 施策の内容 | ・キーワード選定、競合調査、記事構成作成などを行うコンテンツ作成支援 ・コンテンツのライティング添削・指導やタグの使い方などを指導するライティング支援 |
コンテンツSEO対策の費用は、記事本数と1記事あたりの単価によって決まります。SEO記事の単価は1本3万〜5万円程度が目安で、1本5万円の記事を月4本依頼すれば月額20万円です。狙うキーワードの競合度が高い場合や必要な記事数が多い場合は費用が上がるため、対策するキーワードの数を決めてから見積もりを依頼しましょう。
3-4.内部SEO対策
内部SEOとは、Webサイト内部のタイトル、説明文・画像の最適化、HTMLタグの最適化、URL構造の最適化、表示速度の最適化など、Webサイト内部の要素を改善する対策です。
内部SEO対策の料金相場・料金形態・目的・施策内容は、下記の通りです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 料金相場 | 1回:10万円〜100万円 |
| 料金形態 | 一括支払型 |
| 施策の目的 | サイト構造の最適化と技術的な課題の解決 |
| 施策の内容 | ・サイト構造の見直し ・タグや内部リンクの調査・修正 ・サイトの表示スピードアップ |
内部SEO対策の費用は、サイトのページ数と改修が必要な範囲によって上下します。サイト全体の技術的な問題を洗い出すサイト診断は10万円前後から依頼できることが多い一方、URL設計やリダイレクト設定を含む大規模な構造改善では数十万円単位の費用がかかります。改善提案のレポートを納品する契約では、CMSへの反映やコード修正を社内で対応する必要があり、改修作業を依頼すると別途費用が発生する点に注意してください。
3-5.外部SEO対策
外部SEOとは、被リンクやサイテーションを増やし、外部のWebサイトからの評価を高める対策です。外部SEO対策の料金相場・料金形態・目的・施策内容は、下記の通りです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 料金相場 | 月額:1万〜15万円 |
| 料金形態 | ・月額費用固定型 ・成功報酬型 |
| 施策の目的 | 被リンクや認知の獲得 |
| 施策の内容 | ・被リンクの獲得 |
被リンクとは、外部のWebサイトから自社のWebサイトのリンクを貼ってもらうことです。Googleでは、ランキングを上げる目的で金銭などと引き換えにリンクを売買する行為を、リンクスパムとしています。
(出典:Google 検索セントラル「Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー」)
また、サイテーションとはネット上で企業名、Webサイト名、電話番号などが言及・引用されることを意味します。
外部SEO対策の費用を左右するのは、被リンクの獲得に向けた調査や施策の範囲です。ただし、ランキング目的で被リンクを購入する行為はGoogleのポリシー違反にあたり、掲載順位が下がることがあるため、リンクの購入をすすめる業者への依頼は見送ってください。
4.【委託する会社のサービス別】SEOを外注するときの費用相場はいくら?
委託する会社のタイプ別に見ると、SEOの外注費用は無料で利用できるツール提供型から、月額50万円程度かかるコンサルティング型まで幅があります。戦略設計から実行まで任せる範囲が広いほど、金額は高くなる傾向です。会社のタイプごとの料金相場、料金形態、主な作業内容、向いているサイトは下記の通りです。
| 会社のタイプ | 料金相場 | 料金形態 | 主な作業内容 | 向いているサイト |
|---|---|---|---|---|
| コンサルティング型 | 月額10万〜50万円 | 月額費用固定型 | 戦略設計、キーワード選定、改善提案 | 実行は社内で担い、方針を決めてほしいサイト |
| 運用代行型 | 月額10万〜30万円(記事1本3万〜5万円) | 月額費用固定型 | 記事制作、リライト、サイト運用の代行 | 施策を実行する人手が不足しているサイト |
| ツール提供型 | 無料〜月額10万円 | 月額費用固定型 | 順位計測、キーワード調査、競合分析のツールの利用 | 社内に分析と施策を担える担当者がいるサイト |
| 広告代理店型 | 支援範囲に応じて個別に見積もり | 支援範囲による | 広告運用と組み合わせた集客支援 | 広告とSEOを同じ窓口で管理したいサイト |
ここでは、会社のタイプごとの費用相場と、金額が上下する条件を4つに分けて解説します。
4-1.コンサルティング型のSEO会社の費用相場
コンサルティング型のSEO会社の費用相場は、月額10万〜50万円程度です。中小企業向けでは月額10万〜20万円のプランが多く、サイト規模が大きい場合や競合が強い業界では月額50万円以上になるケースもあります。
金額を左右するのは、分析対象のページ数と、定例会議やレポートなど支援に含まれる範囲です。コンサルティング型の月額料金には記事制作やサイト改修の作業が含まれない契約もあるため、提案書で支援範囲を確認してから比較しましょう。
4-2.運用代行型のSEO会社の費用相場
運用代行型のSEO会社に記事制作を依頼する場合、費用相場は1本3万〜5万円程度、月額では10万〜30万円程度です。記事制作会社の多くが最低発注本数を設けているため、月額費用は記事単価と本数の組み合わせで決まります。
記事単価を上下させるのは、文字数と専門性です。3,000字程度の一般的なコラムは5千円〜3万円前後、専門知識を要する技術解説やインタビュー記事は3万〜10万円程度が目安になります。構成案の作成やディレクションが別料金になる会社もあるため、見積もりの内訳で1本あたりの総額を確認してください。
4-3.ツール提供型のSEO会社の費用相場
ツール提供型のSEO会社の費用相場は、無料~月額10万円程度です。料金は、ツールに搭載された機能の範囲によって変わります。
順位計測に特化したツールは無料から月額1万円程度、キーワード調査から競合分析までをまとめたオールインワン型のツールは初期費用に加えて月額10万円程度が目安です。ツール提供型は料金を抑えられる一方、分析結果をもとに施策を考えて実行する人件費は自社の負担になる点に注意してください。
4-4.広告代理店型のSEO会社の費用相場
広告代理店型のSEO会社の費用は、SEOの支援範囲に応じて個別に見積もられます。広告運用とSEOをまとめて依頼すると、広告の費用とSEOの費用が1つの見積もりにまとまっている場合もあります。
見積もりを比較するときは、SEO部分の金額と作業内容を切り分けて提示してもらい、コンサルティング型や運用代行型の見積もりと同じ作業範囲で比較しましょう。
5.SEOを外注する場合の契約形態
SEOを外注する場合の契約形態には、月額費用固定型、一括支払型、成果報酬型の3種類があり、契約形態によって向いている支援内容、支払いのタイミング、発注側が注意すべき点が異なります。ここでは、SEO外注の契約形態を3つに分けて解説します。
5-1.月額費用固定型
月額費用固定型は、毎月一定の費用を支払い、SEOの戦略設計や改善提案などの支援を継続して受ける契約形態です。毎月同じ金額のため予算を立てやすく、中長期の支援に向いています。
支払いは毎月発生し、SEOコンサルティング会社の契約期間は半年以上が一般的です。成果が出ていない月も費用がかかり続けるため、毎月のレポートで順位や流入数、問い合わせ数の推移をしっかりと確認しましょう。
5-2.一括支払型
一括支払型は、契約時に決めた金額をまとめて支払う契約形態で、サイト診断やサイト設計、基本的な内部SEO対策など単発の支援に向いています。作業範囲が契約時に決まるため、毎月の支払いを管理する必要がありません。
支払いは契約時にまとめて行うため、一度に支払う金額が高額になりやすい点が特徴です。長期的なサポートは別途契約が必要になることが多いので、納品後のフォローの範囲を契約前に確認することが大切です。
5-3.成果報酬型
成果報酬型は、指定したキーワードが目標の順位に達した場合に費用が発生する契約形態です。依頼したキーワードが10位以内に入った日数から費用を算出する方式が多く、成果報酬の部分は目標の順位に届かない期間には発生しません。
成果報酬とは別に、初期費用や最低契約期間が設けられているケースも少なくありません。また、順位だけを目的にするとGoogleのスパムポリシーに抵触するリンク施策が行われるリスクがあり、順位が上がっても売上に結び付くとは限らない点にも注意が必要です。
6.SEOを外注してから効果が出るまでにかかる期間は?
SEOを外注してから検索順位や売上に効果が表れるまでには、数か月から1年以上の期間を見込む必要があります。Ahrefsが2023年10月に作成されたURLのうち本文のある英語ページを調べた結果、1年以内に検索上位10位に入ったのは6.11%でした。一方で、上位10位に入ったページの40.82%は公開から1か月以内に到達しています。
約6か月が経過しても上位10位に入らない場合は、内容の見直しを検討してもよいでしょう。上位10位のページの72.9%は公開から3年以上が経過し、検索1位のページは平均で公開から5年が経っています。新しい記事を増やすだけでなく、既存のコンテンツをリライトして評価を積み上げる施策も選択肢になります。
(出典:Ahrefs「How Long Does It Take to Rank in Google? And How Old Are Top Ranking Pages?」)
投資を回収するまでの期間は、依頼する施策によっても差があるのが実情です。SEOエージェンシーのFirst Page Sageの支援データでは、投資額を回収するまでの期間は、テクニカルSEOが中心の施策で6か月、月4本程度の一般的な記事制作のみで15か月、戦略設計から高品質なコンテンツ制作までを含む支援で9か月でした。3つのうち投資対効果がもっとも大きいのは、戦略設計とコンテンツ制作を組み合わせた支援です。
7.SEOを外注する4つのメリット
SEOを外注すると、専門知識に基づく施策や社内工数の削減、アルゴリズムへの追随、客観的な評価といったメリットを得られます。外注する価値は、社内だけで対応する場合の人件費と比べて判断しましょう。ここでは、SEOを外注するメリットを4つに分けて解説します。
7-1.専門知識に基づく施策を実施しやすい
SEOを外注すると、検索エンジンの仕組みやGoogleのポリシーを理解した専門家の知識に基づいて施策を実施できます。特に役立つのは、Googleのスパムに関するポリシーに違反する手法を避ける場面です。
ランキングを上げる目的のリンクの売買や、検索ランキングを操作することを主な目的として、ユーザーにほとんど価値を提供しないページを大量に生成する行為はポリシー違反にあたり、掲載順位が下がったり検索結果に表示されなくなったりすることがあります。自己流で施策を進めるとポリシー違反に気づかず順位を落とすおそれがあるため、判断に迷う施策は専門家の意見を確認しましょう。
7-2.社内の工数をコア業務に回せる
SEOを外注すると、キーワード調査や記事制作にかかる社内の工数を、商品開発や営業などのコア業務に回せます。SEOを社内で完結させる場合の費用は、SEOツール代と担当者の人件費を合わせて月額20万〜80万円程度が相場で、専任担当者1名の人件費だけでも月額33万〜50万円程度かかります。
また、内製では人件費に加えて、担当者を採用し育成する期間もかかります。外注費用と内製した場合の人件費を同じ期間で比較し、社内の担当者が時間を使うべき業務を決めてから依頼範囲を決めることが大切です。
7-3.アルゴリズムの変化に追随できる
SEOを外注すると、Googleの検索アルゴリズムの変化に合わせて施策を調整しやすくなります。Googleは年に数回、コアアップデートと呼ばれる検索アルゴリズムとシステムの大規模な変更を行います。
(出典:Google 検索セントラル「Google 検索のコア アップデートとウェブサイト」)
コアアップデートの後に順位が変動した場合、原因の分析には複数のサイトの動向を比較できる知見が役立ちます。社内の担当者だけでは、順位の変動がアルゴリズムの影響なのか自社サイトの問題なのかが判断しにくいため、変動時の分析と対応方針を報告してもらえるかを契約前に確認しておくとよいでしょう。
7-4.自社サイトを客観的に評価してもらえる
SEOを外注すると、第三者の視点から自社サイトの課題を洗い出してもらえます。社内の担当者は自社の商品やサイト構成に慣れているため、ユーザーにとって分かりにくい導線や、競合サイトと比べて不足している情報を見落としがちです。
ただし、監査を依頼する段階ではSearch Consoleの読み取り権限のみを付与し、提案された改善策がGoogleの公式ガイダンスと合っているかを自社でも確認しておきましょう。
8.SEOを外注する3つのデメリット
SEOを外注するデメリットは、SEOの知見が社内に蓄積されにくくなること、外注先に業務を丸投げできないこと、専門性や特殊性の高い業界ではコンテンツ作成の難易度が高くなりやすいことの3つです。ここでは、SEOを外注するデメリットを3つに分けて解説します。
8-1.SEOの知見が社内に蓄積されにくくなる
SEOを外注すると、施策の判断や作業を外注先が担うため、SEOの知見が社内に蓄積されにくくなります。キーワードを選んだ理由や順位が変動したときの分析の過程を共有しないまま契約を続けると、契約終了時に自社にはノウハウが残りません。
外注先に依存すると、外注先の変更や内製への切り替えの際に方針を一から立て直すことになります。外注する場合でも、月次レポートの内容を社内の担当者が説明できる状態を目標にし、施策の根拠や判断の過程を都度共有してもらいましょう。
8-2.外注先に業務を丸投げできない
SEOを外注しても、社内での確認や実行の作業はなくならないため、外注先に業務を丸投げすることはできません。外注先に競合調査やキーワード選定、戦略設計をしてもらっても、社内に記事の公開やサイトの改修、各種確認を行う稼働量がなければ成果は得られない点に注意が必要です。
SEOの運用では、エンジニアやデザイナーなど社内のさまざまな人を巻き込む必要があります。社内でSEOの重要度が理解されていないと協力を得られず運用が止まりやすいため、外注前に関係部署へSEOに取り組む目的を共有することが大切です。
8-3.専門性や特殊性の高い業界ではコンテンツ作成の難易度が高くなりやすい
専門性や特殊性の高い業界では、SEO会社にコンテンツ作成を外注しても、業界の知識が不足して記事の品質を保ちにくくなります。SEO会社のライターは、SEOの専門家であっても委託先企業の業界の専門家ではないためです。
特に医療や金融、法務などの領域では、自社からの情報の共有が不十分だと、誤った情報が掲載されたり、読者の疑問に的確に答えられなかったりするリスクがあります。Googleは、人の健康や安全、経済的安定に大きく影響する可能性のあるトピックをYMYLと呼び、経験、専門性、権威性、信頼性が優れたコンテンツを特に重視しています。コンテンツの最終的な責任は自社が持ち、専門知識を持つ社員や外部の専門家が公開前に監修する体制を整えましょう。
9.SEOを外注したときによくある失敗事例
SEOの外注で失敗する主な原因は、業者の手法を確認しないまま任せることと、成果物の確認基準を決めずに契約することです。失敗のパターンを知っておくと、契約前や施策の途中で異変に気づきやすくなります。ここでは、SEOを外注したときによくある失敗を3つの事例に分け、何が起きたか、なぜ起きるか、どう防ぐかの順に解説します。
9-1.ブラックハットSEOをすすめられた
検索エンジンの評価を不正に操作するブラックハットSEOを業者に任せると、Googleのポリシー違反によって掲載順位が大きく下がるおそれがあります。たとえば、すぐに順位を上げられるという提案で有料の被リンク設置を契約し、その後に順位が急落するという失敗です。
Googleはランキング目的のリンクの売買をリンクスパムとし、違反サイトは掲載順位が下がることがあるとしています。提案を受けた段階で施策がスパムに関するポリシーに違反していないかをしっかりと確認することが大切です。
9-2.記事の大量生産を行ったものの成果につながらなかった
記事の本数を増やすことだけを目的に大量生産しても、ユーザーの役に立たない記事では順位も問い合わせも伸びません。たとえば、月20本の記事制作を契約して半年で100本以上を公開したものの、似たテーマの記事が重複し、検索上位に入らなかったというケースです。
原因は、狙うキーワードや検索意図を設計しないまま、記事の本数を成果指標にして契約することにあります。Googleは、検索ランキングを操作することを主な目的として、ユーザーにほとんど価値を提供しないページを大量生成する行為を「大量生成されたコンテンツの不正使用」としてスパムポリシーの対象にしています。契約前に記事ごとの狙うキーワードと想定読者を決め、公開後は記事ごとの順位や流入数を検証してから次の制作に進みましょう。
9-3.施策の実施報告はあったものの中身がなかった
施策の実施報告を受けていても、実際に何が変わったかを確認する仕組みがなければ、中身のない作業に費用を払い続けることになります。よくあるのは、リライトを実施したという報告はあるものの、リライトの前後で内容を比較していないケースです。
たとえばバナーの差し替えで更新日だけが新しくなり、本文はリライトされていない状態が発生したとして、報告を受けている発注側は、変更内容を確かめない限り異変に気づけません。
中身のない報告が起こる原因は、成果物の確認基準が契約時に決まっていないことです。リライトであれば変更前後の本文の比較を、内部対策であれば修正したページと修正箇所の一覧を、納品物としてレポートに含めるよう契約で定めてください。
10.失敗しないSEO外注業者の選び方
失敗しないSEO外注業者を選ぶには、提案の根拠、実績、施策内容と納品物、生成AI検索への見解、ノウハウの共有という5つの観点で比較しましょう。
| 比較軸 | 比較のポイント |
|---|---|
| 提案の根拠 | Googleの公式ドキュメントを根拠に施策を説明しているか |
| 実績 | 自社と業種や規模、商材が近い事例を示せるか |
| 施策内容と納品物 | 毎月の作業と納品物、数値の根拠が提案書に書かれているか |
| 生成AI検索への見解 | AIによる概要などへの対応を、根拠を示して説明できるか |
| ノウハウの共有 | レポートの読み方や判断の根拠を共有し、内製化を支援してくれるか |
ここでは、SEO外注業者を選ぶときの比較軸を5つに分けて解説します。
10-1.Googleの公式ガイダンスを根拠に提案しているか
SEO外注業者を選ぶときは、提案する施策の根拠としてGoogleの公式ドキュメントを示しているかを確認してください。Googleも、SEO業者への質問例として、推奨事項の裏付けとなる証拠にGoogleの公式ドキュメントを引用しているかを挙げています。
良い回答の例は、タイトルの改善案にSEOスターターガイドの該当箇所を添えるなど、施策ごとに公式ドキュメントを示す説明です。一方で、独自の手法であることを理由に詳細を説明しないケースや、必ず1位にできると約束するといった説明には注意しましょう。
10-2.同じ業種でのSEOに成功した実績があるか
SEO外注業者を選ぶときは、自社と業種や規模、商材が近いサイトでSEOに成功した実績があるかを確認してください。業種によって検索ユーザーのニーズや競合の強さは異なり、似た条件での成功経験は施策の精度に影響します。Googleも、SEO業者への質問例に同業種での実績を挙げています。
良い回答の例は、BtoBの製造業サイトで製品カテゴリのページを改善し、1年で問い合わせ数を増やしたというように、業種、規模、施策、期間、成果を具体的に説明する回答です。大手企業の実績が多数あると答えながら、自社と条件の近い事例や成果の数値を示せない業者には注意が必要です。
10-3.実施する施策の内容と納品物が明確か
SEO外注業者を選ぶときは、毎月何を実施し、何が納品されるかが提案書に明記されているかを確認してください。施策の内容と納品物が曖昧なまま契約すると、期待していた作業が含まれていなかったり、成果を検証できなかったりします。
「毎月4本の記事を納品し、月次レポートで対策キーワードの順位と流入数、問い合わせ数の推移を報告する」というように、作業量と納品物、数値目標の根拠を示してくれる場合は安心して施策を任せられます。注意すべき業者の例は、サイト全体を総合的に改善するとの記載にとどまり、作業の範囲や数量、成果の測り方が示されていないケースです。
10-4.生成AI検索に対して裏付けのある見解を持っているか
SEO外注業者を選ぶときは、AIによる概要などの生成AI検索への対応について、根拠を示して説明できるかを確認してください。Googleは、AI機能向けの最適化のアドバイスを行う業者について、そのアドバイスがGoogle検索の公式ガイダンスに沿っているかを確認するよう求めています。
(出典:Google 検索セントラル「SEO 業者の利用を検討する」)
Googleの公式ガイダンスでは、AIによる概要やAIモードに表示されるための追加の要件はなく、特別な最適化も必要ないとされています。良い業者は、SEOの基本のベストプラクティスを土台に、自社で計測した結果をもとに説明を行ってくれます。グランネットでは、2024年のAI Overviews導入後も対策内容を調整し、安定した成果を出しています。
一方で、「AI専用のファイルを設置すればAIに引用される」といった、公式ガイダンスや計測データの裏付けがない施策をすすめてくる業者には注意が必要です。
10-5.社内にノウハウを共有してくれるか
SEO外注業者を選ぶときは、レポートの読み方や施策の判断の根拠を社内に共有し、内製化を支援してくれるかを確認してください。Googleも、SEO業者への質問例として、サイトに加えたすべての変更の情報と、アドバイスの内容とその理由を伝えてくれるかを挙げています。
定例会議で順位が変動した理由と次の施策を選んだ根拠を説明し、社内の担当者向けに勉強会も実施するといった、判断の過程まで共有してくれる業者は比較的安心して施策を任せられます。注意すべき業者は、作業はすべて外注先が行うため社内で理解する必要はないといった回答を行うため、契約終了後に自社にノウハウが残りません。
11.SEOの外注前に準備しておきたいことは?
SEOの外注前には、目的と予算の決定や資料の準備、社内体制の整備といった準備をしておくと、外注先が施策を進めやすくなります。準備が不十分なまま依頼すると、提案の精度が下がり、施策の開始も遅れてしまいます。
ここでは、SEOの外注前に準備しておきたいことを5つに分けて解説します。
11-1.SEOの目的と予算を定める
SEOを外注する前に、SEOで達成したい目的と、使える予算の上限を決めてください。目的が問い合わせ数の増加なのか認知の拡大なのかによって、狙うキーワードや依頼すべき施策は変わります。
目的は、オーガニック検索からの流入数やコンバージョン数、商談化率など、事業の成果に近い指標で設定します。たとえば、月額30万円の外注費で月10件の有効リードを獲得できれば、1件あたりの獲得単価は3万円です。広告など他の手段での獲得単価と比較しながらSEOに投資する予算の上限を決めておけば、業者の見積もりを比較する基準になります。
11-2.SEO業者に渡す資料を準備する
SEO業者に依頼する前に、自社の事業や顧客、サイトの現状が分かる資料をまとめます。準備しておきたい資料は次の3種類です。
| 事業と商材の資料 | 会社案内や商品・サービスの資料、価格表など、自社の強みと扱う商材が分かるもの |
|---|---|
| 顧客と競合の情報 | 主な顧客層や購入までの検討の流れ、競合として意識している企業をまとめたもの |
| サイトの現状が分かるデータ | Googleアナリティクスのアクセス数、Search Consoleの検索キーワード、過去に実施したSEO施策の記録 |
Search Consoleのデータを共有する場合、SEO監査の段階では読み取り権限のみを付与し、書き込み権限は付与しないようにしましょう。
11-3.窓口となる責任者を社内に置く
SEOを外注する前に、外注先とのやり取りを一本化する窓口として、SEOの責任者を社内に置いてください。窓口が決まっていないと、外注先からの質問や確認依頼への回答が遅れ、記事の公開やサイト改修の予定が後ろ倒しになってしまいます。
責任者は、外注先からの提案を社内の関係部署に伝え、必要な情報や承認を集めて外注先に返す役割を担います。責任者を置く際は、定例会議への出席や月次レポートの確認にかける時間を業務量として確保し、ほかの業務の片手間にならない体制を作ることが大切です。
11-4.自社の強みや独自情報を素早く提供できる体制を作る
SEOの外注前に、自社の強みや独自の情報を外注先へ素早く共有できる体制を作ります。
SEO会社は、自社の顧客から寄せられる質問や社内で集計したデータを持っていません。自社独自の統計や事例、専門家としての見解を共有すれば、ほかのサイトと差別化された記事を作れるため、SEO施策の質を高められます。営業部門や現場の担当者に取材の協力を依頼できるルートを、外注前に決めておくとよいでしょう。
11-5.レポートを社内でチェックして成果を判断できる状態にする
SEOの外注前に、外注先から届くレポートを社内でチェックし、施策の成果を判断できる状態を整えます。レポートの数値を読み取れなければ、成果の出ていない施策に費用を払い続けたり、効果の出ている施策を途中で止めたりするおそれがあるためです。
レポートで確認したい指標は、検索順位、オーガニック流入数、コンバージョン数、改善施策の進捗、次月の提案内容などです。外注先からの報告が数値の一覧にとどまるレポートか、数値の変化の理由と次の改善提案までそろったレポートかを確認し、社内の判断に使える形式かをチェックしておきましょう。
12.社内にSEOの責任者を置くときのポイント
SEOを外注しても、社内に受け手となる責任者がいなければ施策は進まないため、社内にSEOの責任者を置く必要があります。ここでは、社内にSEOの責任者を置くときのポイントを4つに分けて解説します。
12-1.SEOについての基礎知識を学んでもらう
SEOの責任者には、外注先と議論ができるよう、SEOの基礎知識を学んでもらいましょう。SEOとは何か、どのような結果が出ればSEOに成功したと言えるのかといった最低限の知識がないと、外注先の提案が妥当かどうかを判断できません。
学ぶ内容の出発点としては、Googleが公開しているSEOスターターガイドやスパムに関するポリシーが役立ちます。検索順位の上昇だけでなく、流入数や問い合わせ数など事業の成果につながっているかも成功の基準になると理解することも大切です。
12-2.自社の商品・サービスへの理解がある人を選ぶ
SEOの責任者には、自社の商品やサービスへの理解がある人を選びます。SEOでは検索順位だけでなく、検索ユーザーのニーズと自社の商品やサービスを結び付けて施策を考える必要があるためです。
自社の顧客層がどのような課題を抱えて検索するのか、競合の商品と比べてどこが優れているのかを理解している人であれば、外注先に記事のテーマや訴求点を正確に伝えられます。一方、商品知識のない人が責任者になると、外注先の記事が事実と異なる内容でも気づけません。営業部門やカスタマーサポートなど、顧客と直接接する部署の経験者を責任者の候補として検討しましょう。
12-3.SEO施策を進めるための役割と権限を明確にする
SEOの責任者を決めるときは、担当者を指名するのに加えて、どこまでを責任者の判断で決められるのかを明確にしておきます。記事の公開やリライト、サイトの改修、予算の利用などについて毎回社内の確認が必要になると、施策の実行に時間がかかってしまいます。
たとえば、月額の予算内での記事テーマの決定や既存記事のリライトの承認は責任者が判断し、サイト構造の変更や予算の増額は上長の承認を得る、というように判断の範囲を文書で定めます。外注先にも責任者の判断範囲を共有しておけば、即決できる提案と社内承認が必要な提案を見込んだスケジュールを組んでもらえます。
12-4.社内の各部署と連携できる権限を持たせる
SEOの責任者には、マーケティングや営業、広報、Web制作など社内の各部署と連携できる権限を持たせましょう。SEOは外注先だけで完結するとは限らず、商品情報の確認やサイトの改修で社内の関係者の協力が必要になる場合があるためです。
SEOの責任者を情報や判断を集約する窓口として位置付ければ、外注先からの提案を社内へ共有したり、社内の商品や顧客の情報を外注先へ伝えたりしやすくなります。各部署の協力を得るために、SEOに取り組む目的と責任者の役割を経営層から社内に周知してもらうことも検討しましょう。
13.グランネットにSEOを外注して成果が出た事例
グランネットは14年にわたりアルゴリズムの変動に対応しながらSEOを支援し、300業種以上で実績を挙げてきました。外注の効果をイメージするには、自社と近い業種の事例で、どの施策でどの指標が伸びたかを確認すると役立ちます。ここでは、グランネットにSEOを外注して成果が出た事例を3つに分けて解説します。
13-1.内部施策の見直しで1年後にCV数が2.2倍になった通販サイト
インテリア・ギフト雑貨の通販サイトを運営するセレクチュアー株式会社では、内部施策でサイト全体を改善した結果、CV数を223%伸ばしました。同社の課題は、ECモールに頼らず自社サイトからの売上を増やし、自社サイトの認知とブランディングを高めることでした。
グランネットは内部施策に加えて、注力キーワードに向けたコラム記事の作成と関連ページへの導線の追加を行い、セッション数も214%増加しています。内部施策とコンテンツの両面から改善した事例です。
13-2.内部SEO施策と検索機能の改善でセッション数が増加した人材サイト
薬剤師向けの人材サイトを運営する株式会社ユニヴでは、内部SEO施策とサイト内の検索機能の改善により、契約開始からセッション数を1,640%以上増加させました。
同社の課題は、サイトへの流入を増やして新規登録者を獲得することです。グランネットは、基本的な内部SEO施策に加えてサイト内の検索機能を改善し、ユーザビリティを高めました。流入の増加により、新規登録者となる見込み客の獲得にもつながっています。
ページ数の多い人材サイトでは、検索エンジン向けの内部施策とあわせて、訪問したユーザーが目的の情報にたどり着ける設計を見直すことが大切です。
13-3.コンテンツの拡充で9か月後にCV数が2.8倍になった買取サイト
貴金属などの買取サービスサイトでは、サービス申し込みページのコンテンツを拡充した結果、9か月でCV数が280%アップしました。サイトの課題は、サイトからのサービス申し込みと、上位表示によるセッション数を増やすことでした。
グランネットは、申し込みページにユーザーに合ったコンテンツを追加し、サービスを利用しやすい形に整えています。あわせて注力キーワードのページに外部施策を行い、施策実施から1年後にセッション数が約3倍、1年半後には約5倍に増加しました。申し込みページの改善と外部施策を組み合わせ、CV数とセッション数の両方を伸ばした事例です。
SEO外注に関するよくある質問と回答(Q&A)
SEO外注を検討する企業から寄せられやすい4つの質問に回答します。
- Q. 契約期間の途中で解約できる?
途中解約の可否は契約内容によって異なります。SEO外注では3か月、6か月、12か月などの最低契約期間が設定されていることが少なくないため、途中解約の条件、解約時の通知期限、更新条件を契約前に確認してください。
- Q. コンテンツ制作だけを外注できる?
コンテンツ制作だけを外注することも可能です。SEO記事の制作のみを依頼する場合の相場は1本3万〜5万円程度です。
- Q. 外注先を変更するときは何を引き継いでもらうとよい?
対策したキーワードの一覧、制作した記事とリライトの履歴、サイトに加えた変更の記録、月次レポートを引き継いでもらいます。Search Consoleなどの管理権限は自社のアカウントで管理し、契約終了時に外注先の権限を削除してください。
- Q. SEOと広告は同時に進めるべき?
短期間で集客したい場合は、SEOと広告を同時に進める方法も選択肢の1つです。Googleに広告を掲載してもオーガニック検索の掲載順位には影響しないため、SEOの効果が出るまでの期間を広告で補う進め方が考えられます。
まとめ
SEO対策にはさまざまな手法があります。SEO対策を自社内で実施するには時間も人材も足りないという場合は、SEO対策会社に外注するとよいでしょう。
SEO対策は多種多様で、費用や効果、メリット・デメリットが異なります。さらに、業種・業態によっても、どのSEO対策が向いているのかが変わります。集客や認知に関する施策は、SEO対策以外の選択肢もあることを踏まえてSEO外注の可否を検討しましょう。
SEO対策を外注する際は、実績や透明度が高い信頼のおけるSEO対策会社を選ぶことがポイントです。























