Chromeの拡張機能とは?SEOへの効果が期待できるおすすめ8選
Google Chrome(Chrome)は、日本で約7割
のシェアを誇るブラウザです。
出典:TECH+「2月デスクトップブラウザシェア、Chrome急増とEdge減少の日本」
安全性や利便性の高さから、Chromeを愛用しているWeb担当者は多いでしょう。また、さまざまな拡張機能があることもChromeの特徴です。中にはSEOに効果を発揮する拡張機能もあるため、ホームページやブログの運営者、マーケティング担当者はぜひ活用してみましょう。
この記事では、Chromeの拡張機能の概要を説明した後、SEOに効果的なおすすめの拡張機能8選を解説します。
1.Chromeの拡張機能とは?
Chromeの拡張機能とは、ブラウザに機能を付与できるプログラムのことです。拡張機能の多くは無料で提供されており、Chrome ウェブストアからインストールすることができます。「コピーした複数のURLを一度に開く」「画面のスクリーンショットを撮る」「広告を自動的にブロックする」など、拡張機能の種類はさまざまです。
こうした拡張機能を使用することで、自分にとって使いやすいブラウザに変えることができます。拡張機能によって作業の手間が減れば、業務効率化にもつながるでしょう。
ただし、拡張機能をあまり多く入れすぎると、ブラウザの動作が遅くなる可能性があります。そのため、拡張機能を何でもインストールするのではなく、本当に使うものだけを入れることをおすすめします。それでもブラウザの動作が重いと感じる場合は、不要な拡張機能を無効にするもしくは削除するなど、一度整理してみてください。
2.【SEOに効果的】おすすめのChrome拡張機能8選
Chrome ウェブストアでは、SEOに利用できる拡張機能も公開されています。SEOとは、WebサイトやWebページを検索結果の上位に表示させるための対策です。SEOやコンテンツマーケティングに取り組んでいる場合は、SEO効果の期待できる拡張機能をChromeに追加しましょう。ここからは、SEOを実施する上で必須のChrome拡張機能を8つ紹介します。
2-1.SEO META in 1 CLICK
「SEO META in 1 CLICK」は、メタタグや属性の設定などSEOに関するさまざまな情報を簡単に確認できる拡張機能です。SEO METSEO META in 1 CLICKを使えば、ワンクリックで以下の情報を取得することが可能です。
<SEO METSEO META in 1 CLICKで確認できる内容>
- タイトル
- ディスクリプション
- リンク
- hタグ(見出し)の構成
- 画像のタイトル・alt設定
- SNS関連の設定
など
「ディスクリプションの設定漏れはないか」「hタグの構造は正しいか」「alt属性の抜けはないか」など、自社サイトに記述ミスがないか確認したいときにSEO METSEO META in 1 CLICKはおすすめです。また、競合サイトがどのようなSEO対策を行っているのか把握するためにも活用できます。
2-2.Page Analytics
「Page Analytics」は、Google アナリティクスの情報をブラウザ上に表示させて簡易的にアクセス解析ができる拡張機能です。Page Analyticsをインストールすると、ブラウザに下記の情報を表示することができます。
<Page Analyticsで確認できる内容>
- ページビュー数
- ユニーク ページビュー数
- 平均ページ滞在時間
- 直帰率
- 離脱率
- アクティブ ユーザー数
- ページ内クリック分析
など
Page Analyticsを使えば、Google アナリティクスの画面に切り替えなくても、アクセス解析に必要な情報を即座に確認できます。2017年にサポートは終了していますが、インストール自体は可能です(2022年3月時点)。
2-3.MozBar
「MozBar」は、競合サイトのドメインやページの強さをひと目で確認できる拡張機能です。MozBarをインストールすると、検索結果のディスクリプションの下部にスコアが表示されます。
<MozBarで確認できる内容>
- Domain Authority(DA):Webサイトがどのくらい検索結果の上位に出やすいか
- Page Authority(PA):Webページがどのくらい検索結果の上位に出やすいか
- 被リンク数
など
MozBarではDAやPAが0~100の数値で示され、競合サイトのドメインパワーを調べることができます。MozBarから得たスコアを活用すれば、上位に表示されやすいキーワードやコンテンツを効率的に検討できるでしょう。
2-4.かんたん文字数カウント
「かんたん文字数カウント」は、ブラウザ上で選択したテキストの文字数をチェックできる拡張機能です。選択したテキスト上で右クリックして「選択したテキストの文字数をカウント」を押すと、そのテキストの文字数がすぐに分かります。
<かんたん文字数カウントで確認できる内容>
- 選択した範囲のテキストの文字数
ブラウザ上で文字数を確認できるWebサービスもありますが、拡張機能としてChromeに入れれば、わざわざ別のタブを開く必要はありません。そのため、競合サイトの記事の文字数などを調べたいときに便利です。
2-5.Lighthouse
「Lighthouse」は、検索上位を目指す上で重要な要素となるWebページのパフォーマンスを調べられる拡張機能です。Lighthouseを使うと、下記のような項目が100点満点のスコアで評価されます。
<Lighthouseで確認できる内容>
- ページの読み込み速度・画像の表示速度
- ユーザーにとってのWebサイトの利便性
- 検索エンジンのクローラーに対する評価
- Webサイトの信頼性
- SEOに関連する設定への評価
- PWAの最適化状況
など
SEOとして行うべき施策は多岐にわたります。Webサイトを運用したばかりで何から手を付ければよいのか分からない場合は、Lighthouseで低スコアとなっている項目の改善から始める方法もあります。
2-6.はてなブックマーク
「はてなブックマーク」は、Webページのブックマークに特化した拡張機能です。ブラウザで閲覧しているWebページを簡単にブックマークできるだけでなく、コメントを入れたりタグを付けたりして保存することもできます。
<はてなブックマークで確認できる内容>
- ブックマークしたWebページ・記事の一覧
- Webページ・記事のブックマーク数
- Webページ・記事のコメント数
など
はてなブックマークでブックマークされると被リンクとして認識されるため、検索順位によい影響が出る可能性があります。はてなブックマークを通してどのような記事が人気なのか分析・検証すると、被リンクを集めやすいコンテンツを考えられるでしょう。
2-7.Search phrases related in Google
「Search phrases related in Google」は、検索キーワードに関連する語句をまとめて教えてくれる拡張機能です。検索結果画面に表示される「他の人はこちらも検索」などのキーワードを瞬時に知ることができます。
<Search phrases related in Googleで確認できる内容>
- 検索キーワードに関連するキーワード
ユーザーがよく調べる言葉で検索結果の上位に表示されれば、Webサイトへの流入が増える可能性があります。「ユーザーが使いそうな検索キーワードを簡単に知りたい」という場合はSearch phrases related in Googleを活用するとよいでしょう。
2-8.SEO SERP Workbench
「SEO SERP Workbench」は、検索キーワードとURLを設定することで、そのWebサイトの順位を調査できる拡張機能です。順位の推移はグラフ化されるため、Webサイトの評価がどのように変わっているのかも手軽に把握できます。
<SEO SERP Workbenchで確認できる内容>
- 特定の検索キーワードにおける自社サイトの順位
- 特定の検索キーワードにおける競合サイトの順位
SEO SERP Workbenchを使って得た順位のデータは、CSVでダウンロードできるため、レポート作成も簡単です。SEOの成果が出ているのか知りたい場合や、自社サイトや競合サイトの順位を追いたい場合に、SEO SERP Workbenchが活躍するでしょう。
まとめ
Chromeでは、拡張機能を自由にカスタマイズすることが可能です。SEOの効果を追求したい場合には、SEOに役立つ拡張機能を使いましょう。SEO対策を行う上では、自社サイトの構造やコンテンツの設計が適切なのか分析するだけでなく、競合サイトの状況も把握することが重要です。
SEO対策に使えるChromeの拡張機能には、多様な種類があります。「ユーザーのニーズに沿った検索キーワードで流入を狙いたい」「今のWebサイトの問題点を改善したい」など、自社の状況に合わせて必要な拡張機能を導入しましょう。