パンダアップデートとは?対策からペナルティの確認方法まで

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パンダアップデートとは?対策からペナルティの確認方法まで

この記事のポイント

  • パンダアップデートは、低品質なコンテンツの順位を下げ、高品質なコンテンツを正しく評価するアルゴリズムのこと。現在はコアランキングシステムの一部として常時稼働している
  • パンダアップデートへの主な対策方法は、E-E-A-T・検索意図・ページの利便性を満たした、ユーザー第一の高品質なコンテンツを作ること
  • アルゴリズムによる順位変動には、コンテンツのリライトで対応するとよい

パンダアップデートとペンギンアップデートは、SEO対策で検索順位を左右するGoogleの代表的なアルゴリズム更新でした。現在もGoogleのコアアルゴリズムの中に、コンテンツの品質を評価する仕組みとして組み込まれており、アップデート内容を意識することが重要になっています。

AIがコンテンツを容易に生成できるようになった現在、低品質コンテンツの判定基準や具体的な対策方法まで把握しておく必要があります。パンダアップデートについて改めて知ることで、AI時代でもコンテンツの質を高められるでしょう。

この記事では、パンダアップデートの概要を、ペンギンアップデートとの違いや対策方法を含めて解説します。

目次

1.パンダアップデートとは?

パンダアップデートとは、低品質なコンテンツの検索順位を下げ、高品質なコンテンツを正しく評価するためにGoogleが導入したアルゴリズムです。2011年に英語圏で初めて導入され、2012年には日本語を含む各言語へ展開されました。評価の対象がコンテンツの品質である点が、パンダアップデートの特徴です。

パンダアップデートは、2016年のGoogle発表以降、コアランキングシステムのアルゴリズムの一部として組み込まれています。

ここからは、パンダアップデートが導入された理由を説明します。

1-1.パンダアップデートの導入理由

パンダアップデートが導入された理由は、低品質なコンテンツが検索上位に集まりやすい状態を是正するためです。導入前のGoogleでは、他社や他団体の記事を丸ごとコピーして量産したページが、情報量の多い優れたコンテンツと誤って評価される場合がありました。その結果、ユーザーにとって有益なコンテンツが検索結果に埋もれる問題が生じていました。

Googleは、コピーコンテンツが独自コンテンツを埋もれさせる問題を、ユーザーからの意見を通じて把握していました。特に日本ユーザーから多くの意見が寄せられた結果、パンダアップデートが行われました。

Google は日々、ユーザーのみなさまから数多くのフィードバックを頂いています。中でも日本のユーザーの方から寄せられるご意見の中には、独自のコンテンツを持つサイトが、ほかのサイトからのコピーで構成されるサイトに埋もれてしまい、見つけづらいというご意見が多数ありました。この問題に対処するために、今回のアルゴリズムのアップデートでは、独自コンテンツを持つサイトをより積極的に表示するよう変更を実施しました。

(引用:Google Search Central Blog「独自コンテンツをより高く評価するために」 引用日2026/6/15)

パンダアップデートは、ユーザーの意見を反映して、低品質なコンテンツへの誤った高評価を防ぎ、高品質なコンテンツを正しく評価することを目的としています。高品質と認められたコンテンツは従来より上位に表示されるため、独自性のあるコンテンツを作成するサイトにとっては追い風になりました。

1-2.パンダアップデートの歴史

パンダアップデートの歴史は、2011年2月の初回導入から2016年1月のコアアルゴリズムへの統合まで、約5年間にわたります。この期間にGoogleは20回以上の更新を重ね、低品質なコンテンツを見分ける精度を高めてきました。導入から統合までの流れをたどると、Googleがコンテンツの品質をどのように評価してきたかが分かります。

導入当初のパンダアップデートは特定の国や言語に限定され、2011年2月の初回版Panda 1.0は米国の英語検索のみを対象として英語クエリの約11.8%に影響しました。日本語検索へ適用されたのは2012年7月であり、Googleは日本語と韓国語の検索結果の5%未満に影響すると発表しました。

その後、パンダアップデートは大幅な刷新を経て、コアアルゴリズムへ組み込まれていきました。2014年5月のPanda 4.0でアルゴリズムが大きく刷新され、英語クエリの約7.5%に影響しました。2015年7月のPanda 4.2が、単独で確認された最後の更新です。2016年1月にはコアアルゴリズムへの統合が発表され、独立した更新の告知は終了しました。

パンダアップデートの更新の流れ
時期 バージョン・出来事 概要
2011年2月 Panda 1.0(初回導入) 米国の英語検索のみが対象。英語クエリの約11.8%に影響
2011年4月 Panda 2.0 英語圏全体の検索へ適用範囲を拡大
2011年8月 Panda 2.4 英語以外の多くの言語へ拡大。日本語・韓国語・中国語は対象外
2012年7月 日本語へ適用 日本語・韓国語へ展開。検索結果の5%未満に影響
2014年5月 Panda 4.0 アルゴリズムを大幅に刷新。英語クエリの約7.5%に影響
2014年9月 Panda 4.1 英語クエリの約3~5%に影響
2015年7月 Panda 4.2 単独で確認された最後の更新
2015年中 コアアルゴリズムへ統合 2015年中に独立した更新を終了し、コアアルゴリズムの機能へ統合されたことが2016年1月に発表

(出典:Google Search Central「Google 検索ランキング システムのご紹介」

(出典:Search Engine Journal「A Complete Guide to the Google Panda Update: 2011-21」

1-3.パンダアップデートとペンギンアップデートの違い

パンダアップデートとペンギンアップデートの最大の違いは、パンダアップデートはコンテンツの品質を、ペンギンアップデートはリンクの品質を評価する点です。両者ともGoogleが検索結果の質を高めるために導入されましたが、対処する問題の種類は大きく異なります。

パンダアップデートが問題視するのは、低品質なコンテンツです。中身の薄いページや他サイトの複製、独自性に欠けるコンテンツなどが、評価を下げる主な対象です。パンダアップデートの評価は、ページに書かれている内容そのものに向けられます。

ペンギンアップデートが問題視するのは、不自然なリンクです。2012年4月24日に導入されたペンギンアップデートは、検索順位を不正に上げる目的で構築されたリンクスパムや、過剰な被リンクをSEOにおける低評価の対象としています。初回の導入時には、英語クエリの約3.1%に影響しました。2016年9月のPenguin 4.0でコアアルゴリズムへ統合され、現在はリアルタイムでリンクの品質を評価しています。

パンダアップデートとペンギンアップデートの違い
パンダアップデート ペンギンアップデート
評価する対象 コンテンツの品質 リンクの品質
主に排除される内容 低品質・薄い・重複したコンテンツ 不自然なリンク・リンクスパム
初回導入 2011年2月(日本語は2012年7月) 2012年4月24日
初回の影響範囲 英語クエリの約11.8% 英語クエリの約3.1%
コアへの統合 2015年 2016年9月

(出典:Google Search Central「Google 検索ランキング システムのご紹介」

パンダアップデートとペンギンアップデートは、いずれも現在はコアランキングシステムの一部として常時稼働しています。そのため、コンテンツとリンクの双方を継続的に健全な状態へ保つことが重要です。

1-4.パンダアップデートとコアアルゴリズムの違い

現在のパンダアップデートは、コアランキングシステムと呼ばれる、Googleの検索アルゴリズムの基盤の構成要素の1つとして組み込まれています。

コアランキングシステムとは、検索クエリに対して検索結果を生成するGoogleの基盤テクノロジーを指します。多数のシグナルやシステムを組み合わせ、個々のページを評価して順位を決める仕組み全体が、コアランキングシステムに該当します。パンダアップデートは、コンテンツの品質評価を担う構成要素の1つとして、現在コアランキングシステムへ組み込まれています。

(出典:Google Search Central「Google 検索ランキング システムのご紹介」

2.パンダアップデートで影響を受ける「低品質コンテンツ」とは?

パンダアップデートで影響を受ける低品質コンテンツとは、ユーザーにとっての価値が乏しく、検索順位の操作を主な目的として作られたコンテンツを指します。中身が薄い、独自性がない、他のページの内容をつなぎ合わせている、といった特徴を持つページが、評価を下げる対象です。

パンダアップデートが問題視してきたコンテンツについては、現在Googleが公開する「スパムに関するポリシー」で定義されています。順位の下落や検索結果からの除外につながる代表的なパターンを、4つの類型に分けて説明します。

(出典:Google Search Central「Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー」

2-1.大量生成されたコンテンツ

大量生成されたコンテンツとは、検索順位の操作を主な目的として量産された、独自の価値が乏しいページを指します。

大量生成されたコンテンツの例

  • 生成AIツールなどを使い、ユーザーへの価値を加えないまま大量生成されたコンテンツ
  • 検索結果やフィードをスクレイピングし、類義語への置き換えや翻訳を行っただけのコンテンツ
  • 複数のページの内容を、価値を加えずにコピーしてつなぎ合わせたコンテンツ

手作業か、自動化か、AI生成かにかかわらず、独自の価値がないまま量産されたページが、評価を下げる対象になります。

2-2.ほかのサイトのコピーコンテンツ

ほかのサイトのコピーコンテンツとは、他サイトの文章を、引用元の明示も独自の価値の追加もないまま転載したコンテンツを指します。

ほかのサイトのコピーコンテンツの例

  • 元のソースの引用や出典もなく、独自性も加えずに他サイトから転載されたコンテンツ
  • 語句を類義語に置き換えるなど、わずかな修正を加えただけの転載コンテンツ
  • 他サイトのフィードや画像、動画をそのまま掲載したコンテンツ

大量生成コンテンツとの違いは、他サイトの既存コンテンツを写し取る点にあります。引用の範囲を超えて他者の制作物に依存したページは、独自性を欠くコンテンツとして評価を下げる対象です。

2-3.独自性のないアフィリエイトサイト

独自性のないアフィリエイトサイトとは、販売元の商品説明やレビューをそのまま転用し、独自の情報や付加価値を加えずにアフィリエイトリンクを掲載したサイトを指します。

ただし、アフィリエイトプログラムへの参加自体はペナルティの対象になりません。Googleは独自の価値を加えたアフィリエイトサイトを認めており、たとえば以下のような工夫は価値の付加にあたります。

問題にならないアフィリエイトサイトの例

  • 価格やキャンペーンなどの最新情報を独自にまとめて掲載したサイト
  • 実際に商品を使った上で独自のレビューや評価を載せたサイト
  • 複数商品の比較や、カテゴリごとのナビゲーションを用意したサイト

販売元の情報を写しただけのページはアルゴリズムによって排除され、利用者の判断を助ける独自情報があるページは評価されます。

2-4.特定のキーワードで上位表示を狙うためだけに作られたページ

特定のキーワードで上位表示を狙うためだけに作られたページとは、検索順位の獲得を目的に量産された、有用性の低いページを指します。

特定のキーワードで上位表示を狙うためだけに作られたページの例

  • 特定のキーワードでのリーチを最大化する目的で用意されるURLやトップページがわずかに異なるコピーサイト
  • 最終的に1つのページへ誘導することを目的としている、都市名や地域名だけを差し替えているだけの、内容がほぼ同じようなコンテンツ
  • ページ内にキーワードを過剰に詰め込む「キーワードの乱用」がされたコンテンツ

都市名や地域名を不自然に羅列したり、同じ語句を繰り返したりする手法は、ユーザーの利便性を損なう低品質な施策として、評価を下げる対象になります。

3.パンダアップデートに対する対策3つ

パンダアップデートによる影響を避け、上位表示を目指すためには、高品質と評価されやすいコンテンツを作ることが重要です。

ここでは、パンダアップデートのための対策として、高品質なコンテンツ作りにつながる3つのポイントを紹介します。

(出典:Google Search Central「有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成」

3-1.E-E-A-Tを満たしたコンテンツを作る

E-E-A-Tとは、Googleがコンテンツの品質を評価する際に用いる4つの観点で、Experience(経験)、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trust(信頼性)の頭文字を組み合わせた言葉です。もともとは3要素のE-A-Tでしたが、2022年12月に「経験」が加わり、現在の4要素へ拡張されました。

E-E-A-Tの意味とコンテンツの評価内容
要素 意味 評価されるコンテンツの例
Experience(経験) 制作者がテーマを実際に体験しているか 商品を使った感想、現地を訪れた記録
Expertise(専門性) テーマに関する知識や技能の高さ 資格や専門知識に基づく解説
Authoritativeness(権威性) 制作者やサイトが分野で広く認知されているか 業界での実績、第三者からの言及や引用
Trust(信頼性) 情報が正確で安全か 運営者情報の明示、正確な記述、安全な通信

4つの要素の中で最も重要とされるのは、Trust(信頼性)です。Googleの検索品質評価ガイドラインでは、信頼性が低いページはほかの3要素がどれだけ高くてもE-E-A-T全体が低くなるとされています。

E-E-A-Tを高めるためにも、以下のようなポイントをチェックしましょう。

  • レポートや分析など独自のコンテンツや情報を含める
  • スペルミスや文法ミスを減らす
  • 初心者に分かりやすい解説を意識する

情報量の多さや読みやすさがユーザーから評価されれば、SNSなどで優良サイトとして拡散され、検索エンジン以外からの流入も期待できます。専門家に監修を依頼することも、信頼性と独自性を加えられるためおすすめです。

3-2.検索意図に沿うコンテンツを作る

検索意図に沿ったコンテンツは、パンダアップデート対策として有効です。ユーザーは入力したキーワードに対する明確な答えを求めています。その答えをすぐに示すコンテンツは、上位に表示される可能性が高まります。Q&A形式で疑問に直接答える構成は、ユーザーが答えを見つけやすく、評価にもつながります。

個々の記事に加えてサイト全体の信頼性を高めるためにも、検索意図に沿った以下の4つのポイントを重視しましょう。

  • タイトルにキーワードを含める
  • 競合上位サイトの傾向を盛り込む
  • 不要な情報や広告を排除し、見やすい内容にする
  • 常に情報を最新の状態に保つ

検索意図を把握するには、まず上位に表示されている競合サイトを分析しましょう。競合サイトを調べると、ユーザーが求める内容や盛り込むべき要素を把握できます。検索意図に沿ってコンテンツを作ると、パンダアップデートによる順位下落の影響を抑えられます。

3-3.ページの利便性を高める

ページの利便性を高めることは、高品質なコンテンツとして評価される上で重要です。ユーザーを第一に考え、以下のような対策によってページの見やすさと使いやすさを高める必要があります。

  • 図や画像でメリハリをつける
  • 図や画像に解説を加えて分かりやすくする

図や画像を加えると、視覚的な見やすさと利便性の両方が高まります。現在のGoogleは画像認識の精度が向上しているため、関連する図や画像を適切に配置することは、コンテンツ評価の面でも効果があります。ただし、文脈に合わない画像を多用すると逆効果になります。解説と組み合わせ、内容に関連した図や画像を配置しましょう。

(出典:Google「Google 画像検索 SEO ベスト プラクティス」

4.ペナルティの確認方法

Google検索のペナルティの有無は、まずGoogle Search Consoleの「手動による対策」レポートで確認します。

順位の下落には、大きく分けて2つの要因があります。1つはGoogleの担当者が目視でポリシー違反を判断する「手動による対策」であり、もう1つはコアランキングシステムによる自動的な評価の変動です。

Googleによる検索へのペナルティ
区分 手動による対策(手動ペナルティ) アルゴリズムによる変動
原因 Googleの担当者がポリシー違反を目視で判断 コアランキングシステムによる自動評価
通知 Search Consoleのメッセージとメールで届く 通知なし
確認場所 「セキュリティと手動による対策」内の「手動による対策」 検索パフォーマンスレポート、順位計測ツール
再審査リクエスト 可能 対象外

(出典:Google Search Central「Google 検索ランキング システムのご紹介」

(出典:Search Console ヘルプ「手動による対策レポート」

手動による対策が表示された場合は、レポートに記載された問題を修正した上で、同じレポートから再審査リクエストを送信してください。再審査の進行状況はメールで通知され、結果が出るまでには数日から数週間ほどかかります。

一方、手動による対策が表示されない場合は、コンテンツ品質に起因するアルゴリズムの評価を疑い、検索パフォーマンスレポートで流入の変化を継続的に確認しましょう。自動的な評価の変動には通知も再審査リクエストもないため、順位や流入を定点観測し、低品質なコンテンツを見直す対応が求められます。

5.ペナルティを受けたときの対処法2つ

ペナルティを受けたとき、またはアルゴリズムの評価で順位が下がったときの対処法には、低品質な既存コンテンツのリライトと、改善が難しいコンテンツのnoindex化の2つがあります。

以下では、それぞれの対処法を解説します。

5-1.既存コンテンツをリライトする

既存コンテンツのリライトとは、公開済みの低品質な記事を見直し、最新で有用な内容へ書き換える対処法です。Googleは個々のページに加えてサイト全体の質を評価するため、質の低いページを放置するとサイト全体の評価を押し下げる要因になります。

特に、公開から時間が経った記事は、情報が古くなっている場合があります。最新の事実やデータへ更新し、ユーザーの疑問に的確に答える内容へ作り変えると、コンテンツの品質と信頼性が高まります。新しい高品質な記事を追加しながら、既存記事の改善も並行して進めることが重要です。

5-2.低品質なコンテンツをnoindexにする

低品質なコンテンツのnoindex化とは、改善が難しいページを検索エンジンのインデックス対象から外す対処法です。noindexを設定したページは検索結果に表示されなくなるため、価値の低いページがサイト全体の評価へ与える影響を抑えられます。

noindexの設定方法としては、対象ページのHTMLに次のメタタグを記述するやり方が一般的です。

<meta name="robots" content="noindex">

ただし、noindexをすべての低評価ページに適用するのはNGです。リライトで質を高められるページは、まず改善を試み、改善の見込みがない重複ページや内容の乏しいページに限って、noindexや削除を検討する、という優先順位で進めるのが適切です。人気記事や高品質な記事を確実にインデックスへ残すことは、サイト全体の評価の維持につながります。

6.コンテンツの品質を高めるためのチェックポイント

コンテンツの品質を高めるには、Googleが公開する自己評価の質問に沿って、自社の記事を客観的に点検することが有効です。Googleのランキングシステムは、ユーザーのために作られた有用なコンテンツを高く評価するように設計されています。

点検の際に特に重要となるポイントを、3つに分けて説明します。

(出典:Google Search Central「有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成」

6-1.読者の知りたい情報を過不足なく伝えているか

読者の知りたい情報を過不足なく伝えられているかは、コンテンツの実質的な価値を測る基本のチェックポイントです。Googleの自己評価では、トピックを実質的で包括的に説明できているか、自明な内容を超えた洞察を示せているかが問われます。

情報の過不足についてのチェックポイント

  • トピックについて、実質的で包括的な説明ができているか
  • 当たり前の情報にとどまらず、独自の洞察や分析を加えているか
  • 読み終えた読者が、ほかのサイトを再検索せずに目的を果たせるか

ユーザーが読み終えた後に別のソースを探し直す記事は、情報が不足しているサインです。読者の疑問に最後まで答えきる構成にすると、コンテンツの価値が高まります。

6-2.専門知識がある人間が書いている・監修しているか

テーマを熟知した専門家や経験者が執筆・監修しているかは、コンテンツの信頼性を左右するチェックポイントです。Googleは、誰がコンテンツを作成したのかを明確にすることを重視しており、著者情報の明示を強く推奨しています。

専門性や信頼性を担保するためのチェックポイント

  • 著者や監修者を明示し、バイラインや著者ページで経歴や専門分野が分かるようにしているか
  • テーマを確実に理解している専門家または経験者が、執筆またはレビューしているか
  • 明らかな事実誤認がなく、出典や引用を明示するなどの形で情報源が示されているか

健康やお金、安全など人生に大きく影響するYMYL領域のテーマでは、専門性と信頼性がいっそう重視されます。そのため、著者の経歴や監修体制を可視化することが、信頼の獲得につながります。

6-3.実体験や独自情報などのほかの記事にない情報が含まれているか

ほかの記事にない実体験や独自情報が含まれているかは、コンテンツの独自性を測るチェックポイントです。Googleの自己評価では、独自の情報やレポート、研究、分析を示しているか、単なるコピーや書き換えを超えた付加価値があるかが問われます。

独自性の高い記事を作るためのチェックポイント

  • 独自の調査結果やデータ、分析を示しているか
  • 商品の使用や現地訪問など、実体験に基づく情報を含んでいるか
  • 他サイトの要約や書き換えにとどまらず、独自の価値を加えているか

例えば商品レビューを中心としたコンテンツを作るなら、テストした商品数や実施方法、結果を、写真などの証拠とともに示すと信頼が高まります。ほかの記事では得られない一次情報を盛り込むことが、独自性を高める有効な方法です。

7.生成AI時代だからこそパンダアップデートの考え方は有効

生成AIによる検索がGoogleにも実装されている2026年現在、パンダアップデートの「独自コンテンツを重視し、コンテンツの質を評価する」という考え方はさらに重要になっています。

「AIによる概要」や「AIモード」といったGoogleの生成AI機能でも、従来のSEOの考え方は引き続き有効です。また、生成AIで誰でもコンテンツを作れる時代であるからこそ、Googleはよりコンテンツの独自性を重視する形にアルゴリズムを調整しています。

以下では、パンダアップデートの考え方が有効である理由を、2つの観点から説明します。

7-1.生成AI検索でもコンテンツの品質が重要な理由

生成AI検索でコンテンツの品質が重要なのは、AIの回答が、品質を評価するコアランキングシステムを通じて生成されているためです。Googleの生成AI機能は、検索インデックスから関連性が高い新しいページを取得し、その情報をもとに回答を組み立てる「検索拡張生成(RAG)」という仕組みを採用しています。

回答の根拠として取得されるのは、コアランキングシステムが高く評価したページです。パンダアップデートはコアランキングシステムの一部であるため、低品質と判断されたページは、AIの回答にも引用されにくくなります。

そのため、生成AI検索で取り上げられたい場合も、パンダアップデートの考え方に基づいて独自の視点や実体験に基づく、独自性の高いコンテンツを作ることが基本です。品質の高いコンテンツを作る取り組みが、検索結果とAIの回答の双方で評価されるための基本の考え方になります。

7-2.小手先の「AI対策」の効果が薄い理由

小手先の「AI対策」の効果が乏しいのは、Googleの生成AI機能が従来と同じコアランキングと品質の仕組みで動いており、特別な操作の余地がないためです。しばしばLLMO対策の手法として伝えられる、以下のような手法はGoogleのAI機能において役立たないことをGoogleは伝えています。

いわゆる「AI対策」のうち効果が乏しい手法
効果が乏しい手法 効果が乏しい理由
llms.txtなどのAI向け特殊ファイルの作成 生成AI検索に表示される目的で作成する必要はない
コンテンツのチャンク化(細切れの分割) システムが1ページ内の複数トピックを理解できる
AI向けのコンテンツ書き換え AIは類義語や文脈を理解するため不要
構造化データへの過度な集中 生成AI検索には必須ではない(※ただし、リッチリザルトのために構造化は有効)

長期的な成果につながるのは、ユーザーにとって有用で独自性のあるコンテンツです。AI向けの特殊な手法に時間を割く必要はありません。むしろ、検索順位の操作を狙ったページの量産は、大量生成されたコンテンツの不正使用としてスパムに該当する点にも注意が必要です。

8.パンダアップデートについてのよくある質問と回答(Q&A)

Q.パンダアップデートは今も実施されていますか?

パンダアップデートは2016年にコアランキングシステムへ統合され、コンテンツの品質を評価するアルゴリズムとして、検索結果へ常時反映されています。パンダアップデートという名称での単独更新は終了しましたが、コンテンツ品質を評価する仕組み自体は今も有効です。

Q.パンダアップデートで順位が下がった場合、回復までどの程度かかりますか?

ページの表示順位が低下してから回復するまでにかかる期間は、Googleから公表されていません。アルゴリズムによる変動の場合、コンテンツを改善しても、Googleが再クロールして再評価するまでに数週間から数か月かかるのが一般的です。手動による対策では、再審査リクエストの結果が出るまで数日から数週間かかります。

Q.AIで作成したコンテンツはパンダアップデートで不利になりますか?

AIの利用とは関係なく、SEOの評価はコンテンツの品質で決まります。独自の価値を加えず量産したページは、大量生成されたコンテンツの不正使用としてスパムに該当します。実体験や独自の視点を加え、ユーザーに役立つ内容であれば、AIの利用は問題になりません。

Q.小規模な個人サイトもパンダアップデートの対象になりますか?

サイトの規模を問わず、すべてのサイトが評価対象です。評価はサイトの大小ではなく、コンテンツの品質によって行われます。個人サイトであっても、独自性と専門性を備えた高品質なコンテンツであれば、正当に評価されます。

まとめ

パンダアップデートは、低品質なコンテンツの順位を下げ、高品質なコンテンツを正しく評価するために導入されたアルゴリズムです。2016年以降はコアランキングシステムの一部として統合され、現在もコンテンツの品質を評価する仕組みとして機能しています。

低品質と判断されるのは、大量生成やコピー、独自性のないページなどです。低評価を避けるには、E-E-A-Tや検索意図、ページの利便性を満たした高品質なコンテンツを作ることが基本となります。順位が下がった場合は、Google Search Consoleで手動による対策の有無を確認し、リライトやnoindexで品質を改善しましょう。

生成AIが普及した現在でも、コンテンツの質を重視するパンダアップデートの考え方は有効です。小手先の対策に頼らず、ユーザーに役立つ独自性の高いコンテンツを継続的に作ることが、SEOにおいてもLLMOにおいても評価につながります。

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