Googleサーチコンソールの使い方|分かることや接続方法を解説

この記事のポイント
- サーチコンソールでは、検索クエリごとのクリック数と表示回数、インデックス登録の状況、生成AI機能での表示回数、被リンク、セキュリティの問題の5つが分かる
- サイトへの接続は、Googleアカウントでのログイン、プロパティタイプの選択、所有権の確認、サイトマップの送信という4つの手続きで完了する
- 所有権の確認方法は6通りあり、ドメイン プロパティを使う場合はDNSレコードの登録だけが選べる
Googleサーチコンソールは、Google検索で自社サイトがどのように表示され、ユーザーにクリックされているかを確認できる無料のツールです。検索クエリごとのクリック数や表示回数、平均掲載順位に加え、インデックス登録の状況や被リンク、セキュリティ上の問題なども確認できます。
ただ、初めて利用する場合は、サイトとの接続方法や各レポートの見方、数値の読み方に迷うこともあるでしょう。当記事では、Googleサーチコンソールで分かることから接続方法、検索パフォーマンスやインデックス状況の確認方法、GA4との連携、週次・月次での活用方法まで解説します。
1. サーチコンソールとは
Googleサーチコンソールとは、Google検索結果でのサイトの掲載順位を監視、管理、改善するのに役立つGoogleの無料サービスです。サーチコンソールに登録していないサイトもGoogle検索結果には表示されますが、登録するとGoogleがサイトをどう認識しているかを把握し、改善につなげられます。
サーチコンソールのツールとレポートでは、次の5点を行えます。
- Googleがサイトを検出してクロールできているかを確認する
- インデックス登録に関する問題を修正し、新規コンテンツや更新コンテンツのインデックス再登録をリクエストする
- サイトが検索結果に表示された頻度、表示された検索クエリ、クリックされた頻度などの検索トラフィックデータを表示する
- Googleがインデックス登録やスパムなどの問題を検出したときにアラートを受信する
- 自社サイトにリンクしているサイトを表示する
利用に必要なものは、有効なGoogleアカウントと、Chrome、Firefox、Edge、Safariのいずれかの最新版ブラウザです。ブラウザ側でCookieとJavaScriptを両方とも有効にしておく必要があります。
出典:Search Console ヘルプ「Search Console の概要」
サイトでGoogleが新しい問題を検出すると、登録したアドレスにメールで通知が届くため、毎日画面を開いて監視する運用は必要ありません。
1-1. サーチコンソールとGoogleアナリティクスの違い
サーチコンソールとGoogleアナリティクスは、計測している範囲が違います。サーチコンソールはユーザーがGoogle検索からサイトに到達するまでの動きを、Googleアナリティクスは到達した後のサイト内での行動を扱います。
比較の軸は、計測範囲、主な指標、分かることの3点です。
サーチコンソールとGoogleアナリティクスの違い
| 項目 | サーチコンソール | Googleアナリティクス |
|---|---|---|
| 計測範囲 | Google検索からサイトに到達するまで | サイトに到達した後のサイト内の行動 |
| 主な指標 | 表示回数、クリック数、クリック率、平均掲載順位 | セッション数、エンゲージメント率、キーイベント数など |
| 分かること | 検索結果でどのクエリで表示され、どれだけクリックされたか | 閲覧されたページ、滞在時間、流入チャネル別の成果 |
出典:Google Search Central「Search Console と Google アナリティクスのデータを SEO に使用する」
2つのツールで性質が最も近い指標は、サーチコンソールのクリック数とGoogleアナリティクスのセッション数です。ただし算出方法が異なるため、両者の数値は完全には一致しません。数値のずれを前提に置き、増減の傾向がそろっているかを確認します。
2. サーチコンソールでは何が分かる?5つのできること
サーチコンソールでは、下記の5点を確認できます。
- どのキーワードで表示、クリックされたか
- ページがインデックスに登録されているか
- AIによる概要やAIモードで何回表示されたか
- どのサイトからリンクされているか
- ページにセキュリティ上の問題やガイドライン違反がないか
ここではそれぞれの項目について、確認するレポートと実務での見方を解説します。
2-1. どのキーワードで表示・クリックされたか
検索クエリごとの実績は、検索パフォーマンス レポートで分かります。表の[クエリ]タブを開くと、ユーザーが入力した検索クエリ単位でクリック数、表示回数、クリック率、平均掲載順位が並びます。デフォルトでは過去3か月間のデータが表示されます。
出典:Search Console ヘルプ「検索パフォーマンス レポート(検索結果): 概要と基本設定」
優先的に確認したいのは、表示回数が多いのにクリック率が低いクエリです。検索結果には表示されているもののクリックまではされていない状態なので、タイトルとメタディスクリプションを見直しましょう。
平均掲載順位が11位から20位にとどまるクエリも改善余地が大きい部分です。検索結果の2ページ目に入っているクエリは、そのクエリに答える見出しの追加や情報の更新で1ページ目を狙えます。
なお、表にクエリが表示されていても、同じクエリをGoogle検索で実行したときに自社サイトが出てこない場合があります。検索が行われた時間、場所、デバイス、ユーザーの履歴によって検索結果が変わるためです。
2-2. ページがインデックスに登録されているか
ページがGoogleのインデックスに登録されているかは、ページ インデックス登録レポートとURL検査ツールで分かります。ページ インデックス登録レポートはサイト全体の登録済みと未登録の内訳を、URL検査ツールは個別ページの状態を示します。
インデックス登録とは、Googleがページを検出(クロール)し、内容を処理してGoogleインデックスに登録することです。登録されていないページはGoogle検索結果に表示されません。
出典:Search Console ヘルプ「ページ インデックス登録レポート」
未登録になる原因としては、robots.txtルールやnoindexタグでブロックされていたり、サイト内の他ページと重複したりしていることが考えられます。実務では、まず重要なページが登録済みかどうかを確認し、未登録の理由が想定内かを1件ずつ判断しましょう。
2-3. AIによる概要やAIモードで何回表示されたか
AIによる概要とAIモードでの表示回数は、「生成 AI パフォーマンス レポート」で分かります。レポートに含まれるのは、Google検索の生成AI機能である「AIによる概要」とAIモードの表示回数です。ここでの表示回数は、生成AI機能でユーザーにサイトへのリンクが表示された回数を指します。
出典:Search Console ヘルプ「生成 AI パフォーマンス レポート(検索)」
レポートが表示されない場合、生成AI機能で十分な表示回数を獲得していないか、生成AI機能からサイトを除外している可能性があります。除外の設定内容は、Search Consoleの[設定]から[検索の生成 AI]を開くと確認できます。
2-4. どのサイトからリンクされているか
外部サイトからの被リンクは、リンクレポートで分かります。外部リンクでは、上位のリンクされているページ、上位のリンク元サイト、上位のリンク元テキストなどを確認できます。
出典:Search Console ヘルプ「リンクレポート」
データの扱いで押さえたい制約は3つです。表の行数が1,000行に制限されている点、サイト上のすべてのリンクを網羅せずサンプルを示している点、リンクがnofollowとしてマークされているかどうかは示されない点です。実務では、意図していないスパムサイトからのリンクが並んでいないかを確認し、削除依頼や否認の判断材料にしましょう。
2-5. ページにセキュリティ上の問題やガイドライン違反がないか
セキュリティ上の問題とガイドライン違反は、セキュリティの問題レポートと[手動による対策]レポートで分かります。
セキュリティの問題レポートが扱うのは、ハッキングされたコンテンツ、マルウェアや望ましくないソフトウェア、ソーシャル エンジニアリングの3カテゴリです。
出典:Search Console ヘルプ「セキュリティの問題レポート」
[手動による対策]レポートとは、Googleの担当者がページを目視で審査し、Googleのスパムに関するポリシーに準拠していないと判断した場合に行われる措置です。対策が行われると、サイトの一部またはすべてがGoogle検索結果に表示されなくなります。
出典:Search Console ヘルプ「[手動による対策] レポート」
どちらのレポートも、問題を修正してから[審査をリクエスト]を選びましょう。ほとんどの再審査は数日から数週間かかり、結果が通知される前にリクエストを再送信すると次の連絡までの時間が長くなる場合があります。
3. サイトにサーチコンソールを接続する方法
サイトにサーチコンソールを接続する方法は、4つの手続きに分かれます。ここでは、それぞれの手順と条件を解説します。
3-1. Googleアカウントでサーチコンソールを開く
まずは、有効なGoogleアカウントでサーチコンソールを開きましょう。アカウントは既存の業務用Googleアカウントで問題ありません。ブラウザはChrome、Firefox、Edge、Safariのいずれかの最新版を使い、CookieとJavaScriptを有効にしておきます。
サーチコンソールを利用するには、プロパティを追加する必要があります。プロパティとは、サーチコンソールで確認または管理できる個々のアセットを指す用語です。1つのSearch Consoleアカウントには最大1,000個のプロパティを設定できるため、複数サイトを1アカウントで管理できます。
出典:Search Console ヘルプ「ウェブサイトまたはプラットフォームのプロパティを Search Console に追加する」
3-2. プロパティタイプを選ぶ
ウェブサイトのプロパティタイプは、ドメイン プロパティとURL プレフィックス プロパティの2種類があります。データをまとめて確認したいか、プロトコルやパスで分けて確認したいかで選びましょう。
ドメイン プロパティとURL プレフィックス プロパティの違い
| 項目 | ドメイン プロパティ | URL プレフィックス プロパティ |
|---|---|---|
| 指定の形 | example.com(プロトコルとパスを含めない) | https://example.com/pets/ のように末尾まで指定 |
| 含まれる範囲 | すべてのサブドメインとプロトコルのデータを集計 | 指定したプレフィックスで始まるURLのみ |
| 所有権の確認 | DNSレコードの確認のみ | 複数の方法から選べる |
出典:Search Console ヘルプ「ウェブサイトまたはプラットフォームのプロパティを Search Console に追加する」
サイト全体の状況をまとめて把握したい場合は「ドメイン プロパティ」を選びます。httpとhttpsを分けたい場合や、example.com/es/とexample.com/en/のようにパスで分けたい場合は「URL プレフィックス プロパティ」を作りましょう。両方を作って併用することも可能です。
なお、InstagramやTikTok、X、YouTubeなどのアカウントを対象にしたプラットフォーム プロパティもサポートされています。ただし、プラットフォーム プロパティは段階的なリリースのため、現時点で使えない場合がある点には注意しましょう。
3-3. サイトの所有権の確認を行う
プロパティを追加したら、サイトの所有権の確認を行います。所有権の確認とは、特定のウェブサイトを所有していることをSearch Consoleで証明する手続きです。確認済み所有者はSearch Consoleで最高レベルの権限を持ち、検索の機密情報にアクセスできます。
Search Consoleは確認トークンが引き続き存在し有効かどうかを定期的にチェックしており、有効でないと見なされると通知が届きます。確認に使ったHTMLファイルやタグ、DNSレコードはサイトから削除せず残しておく運用が前提です。
確認方法としては、テンプレート変更でタグが消えた場合に備え、[設定]ページの[所有権の確認]から別の方法を追加しておくと、1つの方法が失敗しても権限を失いません。データ収集は確認前のプロパティ追加時点から始まりますが、データが取得できるまでには数日かかります。
3-4. サイトマップを送信する
所有権の確認後は、サイトの規模や構成に応じて、必要であればサイトマップを送信します。サイトマップの送信とは、サイトマップがサイト上のどこにあるかをGoogleに通知することを指します。Googleにサイトマップファイル自体をアップロードすることはできません。送信にはプロパティのオーナー権限が必要で、権限がない場合はrobots.txtファイルにサイトマップの場所を記載する方法もあります。
サイトのページ数がおよそ500ページ以下で、ホームページからのリンクをたどってすべてのページに到達できる場合、サイトマップは不要なケースが多くなります。WixやSquarespaceなどのホスティングサービスでは、サービス側がサイトマップを管理しています。
4. 所有権の確認方法はどれを選ぶとよい?
所有権の確認方法は6つあります。選ぶ基準は、作業する場所、必要な権限や前提条件、ドメイン プロパティで使えるかの3点です。以下でそれぞれの方法の内容と注意点を解説します。
4-1. HTMLファイルのアップロード
HTMLファイルのアップロードは、Search Consoleが発行した確認ファイルをサイト上の指定された場所に置く方法です。通常はプロパティのルートディレクトリに配置します。
必要に応じてファイル本文の末尾に改行を追加できますが、それ以外の変更を加えると確認できなくなるため、ファイル名と内容は変更しないようにしましょう。配置したディレクトリはログインしていないユーザーでもアクセスできる必要があるため、ブラウザのシークレット ウィンドウで表示を確かめてから[確認]をクリックします。
サイトから確認ファイルを削除すると、サイトは未確認の状態に戻る点にも注意が必要です。
4-2. HTMLタグの埋め込み
HTMLタグの埋め込みは、ホームページのhead要素にmetaタグを1行追加する方法です。追加するタグはSearch Consoleの確認ウィザードからコピーし、name属性がgoogle-site-verificationのタグをhead要素の中に貼り付けます。
タグはユーザーごとに異なり、各ユーザーのGmailアカウントに関連付けられた文字列です。配置後はライブページのソースを開き、google-site-verificationで検索してタグの存在を確かめます。
4-3. Googleアナリティクストラッキングコードの追加
Googleアナリティクストラッキングコードの追加は、すでにサイトに入っている計測コードを流用する方法です。ホームページのhead要素にanalytics.jsまたはgtag.jsのスニペットが含まれている状態が前提になります。
必要な権限は、そのページで使用するGoogleアナリティクス プロパティの編集権限です。Search Consoleとアナリティクスの両方に同じGoogleアカウントでログインしている必要もあります。
手続き自体は、確認の詳細ページで[Google アナリティクス]を選び[確認]をクリックするだけですが、スニペットがbody要素に入っている場合や、_gatなどを含む古いスニペットが残っている場合は確認に失敗してしまうため注意しましょう。
4-4. Googleタグマネージャースニペットの追加
Googleタグ マネージャースニペットの追加は、サイトに導入済みのタグ マネージャー コンテナを使う方法です。必要な権限は、ページ上のコンテナに対する公開権限または管理者権限です。
配置場所にも条件があり、タグ マネージャー コードのnoscript部分は、ページのbody開始タグの直後に置かなければなりません。bodyタグとタグ マネージャーのコードの間に、HTMLコメント以外のもの、たとえばデータレイヤーを挿入すると確認が失敗します。コードはSearch Consoleから提供されたまま使い、変更を加えないようにしましょう。
4-5. DNSレコードの登録
DNSレコードの登録は、ドメイン名プロバイダのレコードリストにDNSレコードを追加する方法です。ドメイン プロパティを確認できるのはこの方法だけであり、URL プレフィックス プロパティに使えば、対応するドメイン プロパティも自動的に確認されます。
レコードの形式は、TXTとCNAMEのどちらかです。Search Consoleのポップアップでレコードタイプを選ぶと、TXTなら文字列値、CNAMEなら名前と宛先の2つの値が発行されます。ドメイン プロバイダがSearch Consoleのリストに表示されているなら、プロバイダを選んでログインする手順が最短です。
レコードを手動で追加した場合、プロバイダがそのレコードの提供を開始するまでに最大2〜3日かかります。確認が通らないときは1〜2日待ってから再試行しましょう。
4-6. WordPressなどのプラットフォーム機能の使用
WordPressなどのホスティング プラットフォームを利用している場合は、プラットフォーム側の機能を使う方法が最短です。WordPress、Wix、Squarespaceなどでは、HTMLファイルのアップロードやHTMLタグの埋め込みが使えない代わりに、プロパティを簡単に確認できるプラグインや設定が用意されている場合があります。
最初に行うのは、利用中のホスティングサービスのドキュメントでサーチコンソールの確認情報を探すことです。次に、確認を処理できるプラグインを探します。WordPressのSite Kitは確認に加えてSearch Consoleデータの簡易表示も提供しており、Googleが公式スポンサーになっている唯一のプラグインです。それ以外のプラグインを使う場合は、事前に情報を調べてからインストールしましょう。
5. サーチコンソールで検索パフォーマンスを確認する方法は?
サーチコンソールで検索パフォーマンスを確認する方法は、4つの操作に分かれます。ここでは、それぞれの操作と注意点を解説します。
5-1. 表示する指標を選ぶ
表示する指標は、グラフの上にある見出しを切り替えて選びます。選べる指標は次の4つです。
| クリック数 | ユーザーがGoogle検索結果からサイトをクリックした回数 |
|---|---|
| 表示回数 | サイトが検索結果に表示された回数。画面上の名称はインプレッション数 |
| クリック率 | クリック数を表示回数で割った値 |
| 平均掲載順位 | 検索結果におけるサイトの最上位の平均掲載順位 |
出典:Search Console ヘルプ「検索パフォーマンス レポート(検索結果): 概要と基本設定」
デフォルトでは、過去3か月間のクリック数と表示回数が表示されます。改善の打ち手を決めるときは4つすべてを表示させ、クリック率と平均掲載順位を併せて確認します。
5-2. 期間と時間粒度を指定する
期間は、レポート上部の日付フィルタから変更します。24時間ビューを選ぶと、時間単位のデータポイントが暫定データも含めて表示されます。切り替えられる検索タイプは、ウェブ、画像、動画、ニュースの4つです。
時間粒度は、グラフの上にあるプルダウンで[1時間ごと]、[1日ごと]、[1週間ごと]、[1月ごと]の中から選べます。トラフィックの急増や問題の検出には1日ごと、長期的な傾向の分析には1週間ごとまたは1月ごとが向いています。
出典:Search Console ヘルプ「検索パフォーマンス レポート(検索結果): 概要と基本設定」
最新のデータは暫定値の可能性があり、数時間で変動する場合があります。暫定データはグラフ上に点線で表示されるため、点線部分の数値で前週比を判断しないよう注意してください。
5-3. クエリ別とページ別に表を切り替える
表のデータは、グラフの下にあるタブでグループ化の基準を切り替えます。選べるディメンションはクエリ、ページ、国、デバイス、検索での見え方、日付の6つです。
切り替えで注意したいのは集計方法の違いで、プロパティごとに集計されるデータとページごとに集計されているデータを混合しないようにしましょう。クエリ単位の改善ならクエリタブ、ページ単位のリライト判断ならページタブと、目的で使い分けるのがおすすめです。
5-4. フィルタで見たい条件に絞り込む
フィルタは、レポート上部の[+ フィルタを追加]から設定します。表の任意の行をクリックしても、そのデータで自動的にフィルタがかかります。国が日本かつデバイスがモバイルのように、複数のディメンションを重ねることも可能です。
クエリやURLの絞り込みには2つの方法があります。1つは[次を含むクエリ]や[次を含まない URL]のように部分文字列を1つ指定する方法です。もう1つは[カスタム(正規表現)]で、大きく異なる複数のクエリやURLをまとめて抽出できます。
出典:Search Console ヘルプ「パフォーマンス レポート(検索結果): 高度なフィルタリングと比較」
2つの値を並べて見たいときに使うのが比較です。国同士や期間同士を比較でき、結果表には各行の差を示す列が追加されます。一度に保持できる比較は1つだけで、新しい比較フィルタを追加すると既存の比較が置き換わります。
6. サーチコンソールを使ったインデックス状況の確認・登録方法は?
サーチコンソールを使ったインデックス状況の確認方法は、3つあります。使い分けの基準は調べたい範囲で、1ページずつならURL検査、サイト全体ならページ インデックス登録レポート、登録を促したいならインデックス登録のリクエストを確認しましょう。以下でそれぞれの使い方を解説します。
6-1. URL検査で1ページずつ状態を調べる方法
URL検査ツールは、指定した1つのURLについてGoogleのインデックス情報を表示します。Search Console画面上部の検査バーに完全修飾URLを入力するか、各レポートのURL横にある[検査]リンクをクリックして開きます。指定できるのは、現在開いているプロパティ内のURLだけです。
最初に表示される結果は、直近にインデックスに登録されたバージョンの情報です。ライブテストの結果ではないため、公開中のページと内容が食い違う場合があります。[URL は Google に登録されています]と表示されても、検索結果に必ず出るとは限りません。Googleが前回クロールした後にページを更新した場合は、[公開 URL をテスト]で現在のページを検証します。
出典:Search Console ヘルプ「URL 検査ツール」
[URL が Google に登録されていません]と出た場合は、[登録の可否]セクションを開いて理由を確認します。[クロールを許可?]が[いいえ]ならrobots.txtルール、[インデックス登録を許可?]が[いいえ]ならnoindexタグやヘッダーが原因です。
6-2. ページインデックス登録レポートでサイト全体を確認する方法
ページ インデックス登録レポートは、サイト全体で登録済みのURLと未登録のURL、登録時に発生した問題を一覧します。確認の要点は、重要なURLがすべて登録済みになっているか、未登録の理由が正当かの2点です。
レポート内のリストに表示されるURLの例は1,000件に制限されています。1,000件未満であっても、特定のステータスのURLがすべて表示されるとは限りません。サイトのページ数が500未満の場合は、このレポートを使わずにsite:演算子の検索で主要ページの登録状況を確かめる方法で十分です。特定の1ページの状態を調べる用途にはURL検査ツールを使いましょう。
出典:Search Console ヘルプ「ページ インデックス登録レポート」
レポートの合計URL数が実際のページ数より大幅に少ない場合、Googleがページを検出できていません。サイトが新しい場合はクロール開始まで1週間程度かかることがあり、それ以外では内部リンクやサイトマップからページに到達できるかを点検します。
6-3. インデックス登録をリクエストする方法
インデックス登録のリクエストは、URL検査の結果ページで[インデックス登録をリクエスト]をクリックして行います。簡易チェックを通過したページがインデックス登録キューに送信されます。ライブテストでインデックス登録不可と判断されたページはリクエストできません。
ただし、通常のインデックス登録は1日程度で済むものの長くかかる場合もある点、リクエストしてもGoogleインデックスに表示されるとは限らない点、1日あたりの送信数に上限がある点には注意しましょう。新規ページや更新ページが多数ある場合は、更新日をlastmodでマークしたサイトマップの送信が最適な方法になります。
7. サーチコンソールの共有方法
サーチコンソールの共有は、[設定]から[ユーザーと権限]を開いて行います。権限を設定できるのはプロパティの所有者だけです。割り当てられる権限は、所有者、フルユーザー、制限付きユーザーの3種類です。
サーチコンソールの権限の種類と違い
| 権限 | できること |
|---|---|
| 所有者 | プロパティを完全にコントロールし、ユーザーの追加と削除、設定変更、すべてのデータ表示とツール利用ができる |
| フルユーザー | すべてのデータを表示でき、一部のアクションを実行できる |
| 制限付きユーザー | ほとんどのデータを表示できる。受け取るメッセージは自身に影響するものに限られる |
出典:Search Console ヘルプ「所有者、ユーザー、権限の管理」
追加の手順は、[ユーザーと権限]ページで[ユーザーを追加]をクリックし、相手のGoogleアカウントのメールアドレスを入力して権限レベルを選び、変更を保存する流れです。相手には有効なGoogleアカウントが必要で、メールグループをユーザーとして追加することはできません。
既存ユーザーの権限を変更できるのは所有者だけです。ユーザーを削除するときは、そのユーザーの所有権トークンがサイトに残っていないかを併せて確認します。トークンが残っていると、削除された所有者が所有権の再確認を行ってアクセスを回復できるためです。トークンの一覧は、[ユーザーと権限]ページの[未使用の所有権トークン]から確認できます。
8. サーチコンソールとGA4を連携する方法
サーチコンソールとGA4は、4つの手続きで連携できます。両方の権限を用意し、GA4の管理画面からリンクを作成した後で、リンクするウェブデータ ストリームを選び、レポートをメニューに表示する流れです。ここではそれぞれの操作と条件を解説します。
8-1. GA4とサーチコンソールの権限を得る
連携の前提になるのは、2つのツールの権限です。リンクを作成するには、Googleアナリティクス プロパティの編集者の役割と、Search Consoleプロパティの確認済み所有者の権限が必要です。所有権の確認はリンクの設定中にも行えます。
権限と合わせて確認したいのが計測範囲の一致です。GA4プロパティとSearch Consoleプロパティで同じ一連のウェブページのデータが収集されているかを点検します。計測対象がずれていると、連携後のレポートで比較できません。
出典:アナリティクス ヘルプ「Search Console を Google アナリティクスに接続する」
連携後にデータが見られるようになるのは、ウェブデータ ストリームの作成日とSearch Consoleのサイト確認日のうち、遅いほうです。ストリームを作ってからサイト確認を終えた場合はサイト確認以降が、サイト確認を終えてからストリームを作った場合はストリーム作成日以降が対象です。連携しても過去のデータをさかのぼって取り込むことはできません。
8-2. GA4の管理画面からリンクを作成する
リンクの作成は、GA4の[管理]にある[サービス間のリンク設定]から始めます。[Search Console とのリンク]をクリックし、リンクの表で[リンク]を選びます。
次に、[管理する Search Console プロパティにリンク]の行で[アカウントを選択]をクリックし、リンクするプロパティを選びましょう。[確認]をクリックして[次へ]に進むと、データ ストリームの選択画面に移ります。作成後のリンクは変更できません。設定を変えたい場合は既存のリンクを削除し、新しいリンクを作り直します。
8-3. リンクするウェブデータストリームを選ぶ
続いて、サイトのウェブデータ ストリームを選びます。[次へ]をクリックし、設定を確認して送信するとリンクが完成します。
1つのウェブデータ ストリームはSearch Consoleプロパティ1つにのみリンクでき、1つのSearch Consoleプロパティもウェブデータ ストリーム1つにのみリンクできます。さらに、GA4プロパティでSearch Consoleにリンクできるデータ ストリームは1つだけです。リンクを削除して別のウェブデータ ストリームで作り直した場合、新しく選んだストリームがレポートのすべての期間で使われます。
8-4. レポートをメニューに表示する
連携直後はレポートが表示されません。Search Consoleのレポートのコレクションはデフォルトで非公開になっているため、左側のペインの[ライブラリ]からコレクションを公開します。
公開すると、GA4で2つのレポートが使えます。検索クエリとSearch Console指標を表示する[Google オーガニック検索クエリ]と、ランディング ページにSearch ConsoleとGA4の指標を並べる[Google オーガニック検索トラフィック]です。データはSearch Consoleに収集されてから48時間後に利用できるようになります。
9. サーチコンソールの数字を読み違えないための注意点は?
サーチコンソールの数字を読み違えないために、表の行数の上限や検索数が少ないクエリの除外、データ反映までの時間差、平均掲載順位の性質などに注意しましょう。ここでそれぞれの理由と実務での扱い方を解説します。
9-1. 検索パフォーマンスの表には1,000行までしか表示されない
検索パフォーマンス レポートの表には、1,000行までしか表示されません。1,000行を超えた分は表から省略され、頻度の低い行やロングテール行が表示から漏れます。
省略された行のデータもグラフの合計は含まれるので、表のクリック数を足し上げてもグラフの合計と一致しないようになります。
出典:Search Console ヘルプ「パフォーマンス レポート(検索結果): データの不一致に関するトラブルシューティング」
ロングテールまで漏れなく分析したい場合に使えるのが、Search Console APIです。APIなら、レポートの表より多くの行を取得できます。月次レポートで数値を扱うときは、表の合計とグラフの合計のどちらを載せたのかを明示しておくと、社内での認識のずれを防げます。
9-2. 検索数が少ないクエリは表から除外される
検索パフォーマンス レポートの表では、検索回数が非常に少ないクエリが除外されます。ユーザーのプライバシー保護が理由で、個人情報や機密情報を含むクエリもトラッキングされません。
除外されたクエリは、クエリフィルタを適用していない限りグラフの合計数には含まれます。そのため、クエリでフィルタしたときの[一致]と[不一致]の合計は、フィルタしない場合の合計より少なくなりがちです。指名検索の少ない立ち上げ期のサイトほど、この匿名化の影響を受けやすくなります。
出典:Search Console ヘルプ「パフォーマンス レポート(検索結果): データの不一致に関するトラブルシューティング」
表に出るクエリが上位のデータ行に限られるのも、Search Consoleの内部的な制限です。クエリ一覧をサイトの検索需要そのものとみなさず、母数の把握には表示回数の合計値を使いましょう。
9-3. データの反映には2~3日かかる
サーチコンソールのデータは、収集されてから通常2〜3日以内に利用できるようになります。数値が計算されてから表示されるまでにタイムラグがあるため、施策の効果を当日や翌日の数値で判断できません。
最新の数値は暫定値の可能性があり、数時間で変動します。暫定データはグラフ上に点線で表示されます。加えて、24時間ビューを除くすべてのビューで、日ごとのデータの基準は太平洋時間です。Googleアナリティクスがサイト所有者のローカル タイムゾーンで表示するため、1日あたりの数値が両ツールで一致しない点に注意しましょう。
出典:Search Console ヘルプ「パフォーマンス レポート(検索結果): データの不一致に関するトラブルシューティング」
9-4. 平均掲載順位は実際に見えた順位ではない
平均掲載順位は、サイトへのリンクに付与された最上位の掲載順位を、表示されたすべてのクエリで平均した値です。実際にユーザーが見た位置をそのまま表す数値ではありません。
計算のしくみは具体例で分かります。クエリ1で自社ページが2位、4位、6位に表示された場合は最上位の2位が記録され、クエリ2で3位、5位、9位に表示された場合は3位が記録されます。2つのクエリの平均掲載順位は、(2 + 3) ÷ 2 で2.5です。
出典:Search Console ヘルプ「表示回数、掲載順位、クリック数とは」
順位は検索結果の要素単位で付与されるため、数値と体感のずれが生じます。掲載順位6位のナレッジパネルが画面上は目立つ位置に表示される例が典型です。画像検索では1行に並ぶ検索結果の数が画面幅で変わり、順位はおおまかな目安にとどまります。掲載順位が記録されるのはリンクが実際に表示されたときだけで、一度も表示がなかったクエリはダッシュで表示される点にも注意しましょう。
10. サーチコンソールの活用方法
サーチコンソールは、確認する項目を週次と月次で分けると運用に組み込みやすくなります。毎日のログインは不要で、Googleが推奨しているのは月に1回程度のダッシュボード確認です。ここでは、週次業務と月次業務の確認項目を解説します。
10-1. 週次業務でのサーチコンソールの確認項目
週次で見るのは、異常の早期発見につながる4項目です。
- 検索パフォーマンスのクリック数と表示回数の前週比
- インデックス登録のエラーが増えていないか
- 手動による対策の通知が届いていないか
- セキュリティの問題が検出されていないか
直近2〜3日のデータは暫定値のため、点線部分は判断材料から外しましょう。エラーや通知は検出された週のうちに原因を切り分け、修正後に審査をリクエストします。
出典:Search Console ヘルプ「Search Console の基本的な使用方法(ウェブサイトの所有者向け)」
10-2. 月次業務でのサーチコンソールの確認項目
月次で見るのは、施策の成果を判断する4項目です。
- クリック数、表示回数、平均掲載順位の前月比と前年同月比
- 順位が大きく動いたクエリの抽出
- 新規に表示されるようになったクエリ
- ページ単位でのクリック数の増減
期間を比較するときは、時間粒度を[1週間ごと]か[1月ごと]にします。日単位の比較ではある期間の月曜日と別の期間の土曜日を比べてしまい、曜日の影響が結果に混ざるためです。抽出したクエリは、順位が下がったものをリライト候補、新しく表示され始めたものを追記や新規記事の候補として扱うと、翌月の作業に落とし込めます。
出典:Search Console ヘルプ「パフォーマンス レポート(検索結果): 高度なフィルタリングと比較」
数値を社内レポートに残す場合は、[エクスポート]ボタンでグラフと表の両方のデータを書き出します。レポート上で「~」や「-」と表示されている項目は、ダウンロードしたデータでは0として出力される点に注意が必要です。前年同月比を追う運用では、16か月を超えるとデータが消えるため、月次のエクスポートをそのまま保管用の履歴として使えます。
11. サーチコンソールについてのよくある質問と回答(Q&A)
ここでは、サーチコンソールについてのよくある質問に回答します。
Q. サーチコンソールの利用に料金はかかりますか?
サーチコンソールの利用に料金はかかりません。サーチコンソールはGoogleが無料で提供しているサービスで、有効なGoogleアカウントと最新版のブラウザがあれば利用を開始できます。有料プランやデータ量による課金もありません。1つのアカウントには最大1,000個のプロパティを追加でき、複数サイトを無料で管理できます。
Q. Yahoo!やBingの検索データも見られますか?
サーチコンソールが対象とするのは、Google検索、Googleニュース、Discoverでのデータです。Bingの検索データを確認したい場合は、Microsoftが提供するBing Webmaster Toolsを別に導入します。検索エンジンごとに管理ツールが分かれるため、Google以外の流入を追うなら各社のツールを併用する運用になります。
Q. データはどこまでさかのぼって見られますか?
過去16か月分までさかのぼれます。Search Consoleではデータが16か月間保持され、GA4と連携した場合もレポートに表示されるのは最大16か月分です。前年同月比を見る運用では、16か月を超える期間のデータが消える前に、必要な数値をエクスポートして保管します。
まとめ
Googleサーチコンソールを活用すると、Google検索での表示回数やクリック数、検索クエリ、平均掲載順位などを確認できます。ページのインデックス登録状況や被リンク、セキュリティ上の問題も把握できるため、SEO施策の効果測定からサイトの問題発見まで幅広く役立ちます。
まずはGoogleアカウントでプロパティを追加し、所有権の確認と必要に応じたサイトマップの送信を行いましょう。運用開始後は、週次で検索パフォーマンスやインデックス登録の異常を確認し、月次でクエリやページごとの増減を分析すると、改善対象を判断しやすくなります。GA4とも連携し、検索流入前後のデータをそれぞれ確認しながらサイト改善に活用しましょう。


















