更新頻度はSEO対策で重要?更新を行うメリットとポイントを解説
自社サイトのSEO対策として真っ先に思いつくのが「更新を頻繁に行うこと」ではないでしょうか。更新の回数が多ければ多いほど検索結果の順位が上がると思いがちですが、実際はそれほど単純な話ではありません。
検索結果の上位を目指すために、どのようなポイントを押さえて更新すればいいのか、更新の頻度はどの程度が適切なのか、また検索エンジンの判断傾向を把握することも大切です。当記事では、効率的なSEO対策のために、気をつけるべき点をいくつか紹介します。
1.SEO対策では更新頻度が重要?
毎日更新することが必ずしもSEO対策に直結するとは限りません。
SEO対策で重要なのは、ユーザーのニーズに的確に応え、魅力的なサイトとしてのクオリティを維持することです。あまり重要でない更新を繰り返して頻度を高めても、検索エンジンからの評価にはつながりません。更新頻度にこだわる前に、ユーザーから役に立ったと思われるような、意味ある更新をすることが大切です。
写真や数値データといった要素を常に最新のものにアップデートするなど、古くなった情報は積極的に更新します。あくまでもコンテンツの充実を図るという観点から更新することがSEO対策の基本です。
1-1.クロール頻度を増やせる
更新の頻度が高まれば、その分検索エンジンのクロール頻度も高まるため、その意味では更新の回数は重要といえます。
ただし、ただ更新の回数を増やせばいいというものではありません。内容の薄い更新を重ねても、かえって検索エンジンから低評価を受ける可能性があります。
クロール頻度が高まることは、サイトを評価してもらうために必要ではありますが、クロール回数が直ちに評価に結び付くものではありません。あくまでも内容の充実を伴った上での更新が重要です。
1-2.鮮度の高い情報にバージョンアップできる
過去に作成したコンテンツを情報が古いまま放置しておくと検索される回数が減り、表示順位が下がります。これを避けるためには、古いコンテンツの内容の見直しが必要です。時間の経過とともに現実とずれている部分がないか、グラフや写真などが最新のものになっているかなど、情報のアップデートを図ることはサイトの信頼感にもつながります。
情報の鮮度を保つといっても、日付の更新では効果がありません。ユーザーの求める情報があるか、情報は最新のものかなど、内容面をチェックすることが大切です。検証を積み重ねることによって「このサイトは役に立つ」という信用につながり、閲覧のリピーターが増加します。
1-3.リライトによる品質向上を期待できる
表示順位が下がっている場合、上位に表示される競合するサイトを参考にするのも1つの手です。コピーや盗用は論外ですが、どのような点がユーザーに受けているのか、どのような構成になっているのかなど、自社サイトと比較して検証します。上位のサイトを参考にしながら古いページをリライトするのも、表示順位の上昇に役立ちます。
過去に作成したページを違う切り口から書き直してみる、今話題になっているトピックスと関連づけて加筆するなど、新味を加える方法を工夫するのもよいでしょう。時々刻々と変化する社会の情勢や、新しい情報をうまく取り入れてリライトすることで、サイトの品質向上を期待できます。
2.サイト更新をこまめに行う4つのポイント
サイト更新をこまめに行うためには、進捗管理が重要となります。サイト更新の担当者や更新スケジュールを決めておくことで、定期的な更新が可能です。また、外部スタッフにサイト更新を依頼する場合は、内容の打ち合わせや納期の管理にも気を配る必要があります。
更新時期の偏りをなくし、円滑なサイト更新を行うためのポイントは、以下の4つです。
・サイト更新作業の重要性を社内や部署内に周知する
どのような作業が必要か知ってもらうことで業務分担などの協力を得やすくなる。
・更新作業の担当者・責任者を決定する
担当者に権限と責任を与えることで、業務として更新作業を行うことができる。
・更新スケジュールを設定する
スケジュールや締切を設定することで、先延ばしを避けられる。
・外部委託する場合は余裕を持ったスケジュールを設定する
納期の遅れや突発事態を想定して、あまりタイトなスケジュールにしない。
ライティングなどを外部スタッフに依頼する場合には、ディレクション作業の比重が高まります。内容についての認識の共有、無理のないスケジュール調整、参考資料の提供などにも配慮が必要です。また、外部スタッフの都合がつかないなど、突発的なアクシデントに備えて、予備の依頼先を確保しておくとより安心です。
3.古いコンテンツのリライト・加筆を行う3つのポイント
古くなった記事は、リライト・加筆を行うべきです。ただし、単に日付を変えるだけ・言葉を変えるだけのような無意味なリライトは、SEOの観点で見ても無意味といえます。古いコンテンツを改良する場合は、ユーザーにとって意味のあるリライト・加筆を行うことが大切です。
ここからは、更新作業で、古いコンテンツをリライト・加筆する場合のポイントについて解説します。
3-1.低品質コンテンツのリライト・削除を優先する
現在、検索結果の上位に表示されているコンテンツに手を加える必要はありません。まずは、あまり閲覧されていない、表示順位が下位にある低品質コンテンツのリライト・削除から着手します。
低品質なコンテンツを判断する基準としては、下記の3つがあります。
- 文章が読みにくい
- 情報の専門性が低い
- 内容が月並みで、オリジナリティがない
低品質コンテンツをリライトする場合は、リライトにかかる労力やコストと、リライト後に見込まれるクオリティとのバランスを考えましょう。内容が古くてリライトの手間が大幅にかかるなど、コストと結果が見合わないと判断した場合は、思い切ってそのコンテンツを削除します。
一方、内容そのものは良質で、データの更新や文体の変更などで改善が見込める場合は、リライトする価値が大いにあるといえます。
3-2.重複したコンテンツは統一する
長期間サイトを運営していると、重複コンテンツの可能性が高まります。重複コンテンツの例は、下記の通りです。
- 通常ページとモバイル用の簡易ページが生成されている
- 印刷用のページが生成されている
- オンラインショップなどの商品が複数のURLで表示されている
検索エンジンは、上記のようなコンテンツを重複したコンテンツとみなします。優先するURLを検索エンジンに指定すると、重複コンテンツの問題を解決できます。。
また、コンテンツが増えるにともなって、タイトルや内容が似通ったものが蓄積される可能性があります。内容が類似したコンテンツも、検索エンジンから重複コンテンツと判断される傾向です。似たような内容のコンテンツが複数ある場合は、最も稼働率の高いページに統合しましょう。稼働率の高いページに統一することでユーザーの利便性が高まり、サイトの構成もすっきりします。
3-3.読みやすい・分かりやすい文章に修正する
コンテンツの更新は、文章表現を修正するといったレベルでも可能です。内容は充実しているものの、読みにくい・分かりにくいといったコンテンツを、そのままにしておくのは非常にもったいないです。改めてユーザー目線に立って、読みやすく、興味を引くような文章になるよう修正しましょう。
ターゲット層を明確に設定することは、分かりやすい文章表現の基本です。「誰に」「何を」伝えたいかをはっきりさせることで、よりユーザーに伝わりやすい文章になります。
まとめ
SEO対策には、技術的な対策の他にも、更新頻度の増加などさまざまなアプローチ方法があります。また、SEO対策の実施を便利にするツールも多数存在します。便利ツールなどを活用してサイト更新の頻度を増やすことで、Googleはもちろんユーザーからの評価のアップを期待可能です。
SEO対策において、さまざまなツールを駆使してユーザーにアプローチをする方法もよいですが、あくまでも、ユーザーが「読みやすい」「役に立った」と思えるサイトを目指すことが基本です。「ユーザー目線」を常に念頭に置いて、コンテンツを作成することが、ブレのないSEO対策への近道といえるでしょう。