Instagramのストーリーズとは?投稿・加工方法や効果的な使い方

この記事のポイント
- Instagramのストーリーズとは、24時間で非表示になる写真・動画の投稿機能で、速報性の高い情報発信や気軽なコミュニケーションに向いています。
- ストーリーズは、写真や動画の投稿に加えて、文字入れ、スタンプ、音楽追加、リンク設置、保存や再利用などの加工・管理ができます。
- ストーリーズを運用するときは、投稿時間を最適化し、目的に応じて機能を使い分け、ハイライトも活用しながら認知拡大や販促につなげることが重要です。
Instagramのストーリーズは、24時間で消える気軽な投稿機能として広く使われています。しかし企業アカウントにとっては、単なる日常発信の場にとどまりません。新商品のお知らせ、イベント告知、リンクによる導線設計、アンケートを使った反応収集など、目的に応じた使い方ができる点が大きな強みです。
一方で、フィードやリールとの違いが分からない、どの機能をどう使えばよいか迷う、という担当者も少なくありません。この記事では、ストーリーズの基本や、使える機能、投稿・加工の方法、効果的な使い方、企業の活用事例、よくある疑問について解説します。
1.Instagramのストーリーズとは?
Instagramのストーリーズとは、写真や動画を24時間限定で表示する投稿機能です。日常の出来事や速報性の高い情報を手早く共有するのに向いています。ストーリーズに投稿した写真や動画は、ハイライトに追加しない限り、24時間後にプロフィール・フィード・メッセージから見えなくなります。公式サイトでも「瞬間を切り取り、シェアし、発見する」ための機能と位置づけられており、通常投稿よりも気軽に発信しやすい点が特徴です。
企業アカウントにとってのストーリーズの強みは、投稿のハードルが低く、公開期間が短いところにあります。キャンペーン告知、イベント当日の様子、入荷情報、舞台裏の紹介など、鮮度を重視した情報発信に適しています。
また、ストーリーズのうち残しておきたい投稿は、ハイライトに追加すればプロフィール上に残せます。「いま見てほしい情報」はストーリーズで届け、後から参照してほしい内容はハイライトに整理して蓄積する、という使い方ができる機能です。
1-1.ストーリーズとフィード・リールの違い
ストーリーズ・フィード・リールは、表示される期間や投稿の形式、それぞれの役割が異なります。ストーリーズは24時間で消える一時的な発信、フィードは継続的に残す通常投稿、リールは短尺動画の作成・編集に特化した投稿形式です。
| 項目 | ストーリーズ | フィード | リール |
|---|---|---|---|
| 主な投稿形式 | 写真・動画 | 写真・動画・カルーセルなど | 短尺動画 |
| 表示の特徴 | 24時間後に非表示化。ハイライトに追加すれば残せる | 投稿欄に蓄積され、自動では消えない。アーカイブも可能 | リール専用の動画形式。撮影・編集機能つき |
| 向いている使い方 | 期間限定告知、当日レポート、軽い接点づくり | 商品説明、世界観の訴求、後から見返す情報の整理 | 動きのある演出、短い動画での訴求 |
| プロフィールでの残し方 | ハイライト化で残せる | 通常はプロフィール投稿として蓄積され、アーカイブも可能 | プロフィールに掲載可能。フィードに出さずプロフィールのみに共有する設定もある |
使い分けの目安としては、今すぐ見てほしい情報はストーリーズ、後から比較検討してほしい情報はフィード、短い動画で印象づけたい内容はリールが適しています。3つは競合する機能ではなく、目的に応じて使い分けるものです。
2.ストーリーズで使える主な機能
ストーリーズで使える機能は、大きく3種類に分かれます。見た目を整える「加工機能」、外部ページやほかのアカウントへつなぐ「共有機能」、そして反応を集めて関係を深める「コミュニケーション機能」です。企業アカウントがストーリーズを活用する際は、どの機能を何の目的で使うかを整理しておくと効果的です。
主な機能について、企業アカウントが活用するときの観点から分類して一覧にまとめると、以下のようになります。
| 機能の分類 | 代表的な機能 | 主な役割 | 向いている活用場面 |
|---|---|---|---|
| 加工機能 | 文字入れ、スタンプ、音楽、GIF、エフェクト | 見た目を整え、短時間で内容を伝わりやすくする | 新商品告知、イベント案内、世界観の演出 |
| 共有機能 | リンク、メンション、位置情報 | 外部ページや関連アカウント、場所へ誘導する | LP誘導、店舗集客、コラボ投稿 |
| コミュニケーション機能 | アンケート、Add Yours、ハイライト、足跡 | 反応を集め、接点を継続する | 反応収集、参加型企画、FAQ整理 |
企業運用では、加工機能で視認性を高め、共有機能で導線を作り、コミュニケーション機能で反応を得る、という流れが基本になります。
たとえばセール告知なら、文字入れと音楽で注目を集め、リンクで商品ページへつなぎ、アンケートやリアクションで手応えを確認する、といった組み合わせをするとよいでしょう。
以下では、それぞれの機能について詳しく解説します。
2-1.文字入れ・スタンプ・音楽などの加工機能
文字入れ・スタンプ・音楽などの加工機能は、限られた表示時間の中で情報を伝え、投稿の印象を強めるための機能です。ストーリーズは流し見されやすい形式のため、最初の数秒で内容を理解してもらえるかが重要になります。文字で要点を補い、スタンプ機能やGIFスタンプで視線を集め、音楽で雰囲気を整えることで、企業アカウントでも伝わりやすい投稿を作れるでしょう。
主な加工機能は以下の通りです。
| 機能 | できること | 向いている使い方 |
|---|---|---|
| 文字入れ | 投稿上に見出し、説明、CTAを重ねられる | キャンペーン告知、営業時間変更、要点整理 |
| スタンプ | 多様なスタンプを追加できる | 視線誘導、親しみやすさの演出、参加促進 |
| 音楽 | 動画に楽曲を追加できる | ブランド世界観の演出、商品の雰囲気訴求 |
| GIFスタンプ・エフェクト | 動きや装飾を足して印象を強める | 季節感の演出、イベント投稿、リアクション喚起 |
| お題スタンプ | お題を提示して参加型の投稿につなげられる | ユーザー生成コンテンツ促進、キャンペーン参加、話題化 |
加工機能を使う場合、過剰に使いすぎない意識も大切です。文字量が多すぎると最後まで読まれにくくなり、スタンプや装飾を重ねすぎると肝心の訴求点がぼやけます。商品名、訴求点、行動喚起の3点をまず文字で明確にし、補助としてスタンプや音楽を足す構成にすると、読みやすさと印象を両立しやすくなります。
2-2.リンク・メンション・位置情報などの共有機能
リンク・メンション・位置情報などの共有機能は、ストーリーズを見たユーザーを次の行動へつなげるための機能です。ストーリーズは接触回数を増やしやすい反面、見て終わりになりがちな側面もあります。共有機能を使えば、公式サイト、ECページ、予約ページ、共同企画先のアカウント、実店舗の情報まで自然に案内でき、販促や来店促進につなげられます。
主な共有機能は以下の通りです。
| 機能 | できること | 向いている使い方 |
|---|---|---|
| リンク | ストーリーズ内にリンクスタンプを設置できる | LP誘導、商品ページ誘導、予約フォーム案内 |
| メンション | ほかのアカウントを@で記載し、相手に通知できる | コラボ告知、取引先紹介、ユーザー生成コンテンツ紹介 |
| 位置情報 | 場所情報を付けて投稿できる | 店舗集客、イベント会場案内、地域性の訴求 |
中でもリンク機能は、ストーリーズからの購入や申し込みの導線を作りやすい機能です。リンクスタンプを設置すれば、商品詳細、申込ページ、採用情報などへ直接誘導できます。メンション機能は共同投稿や紹介施策との相性がよく、位置情報機能は店舗型ビジネスやイベント運営で有効です。ストーリーズを告知だけで終わらせず、次の接点を用意する場として使うと、活用の幅が広がるでしょう。
2-3.アンケート・ハイライト・足跡などのコミュニケーション機能
アンケート・ハイライト・足跡などのコミュニケーション機能は、ユーザーの反応を可視化し、単発で終わらない関係づくりにつなげるための機能です。コミュニケーション機能を活用することで、ストーリーズを投稿するだけでなく、ユーザーのリアクションを集め、次回以降の投稿や関係性構築に役立てられます。
主なコミュニケーション機能は以下の通りです。
| 機能 | できること | 向いている使い方 |
|---|---|---|
| 足跡(閲覧者確認) | 投稿者が閲覧者一覧を確認できる | 反応確認、閲覧傾向の把握、見込み顧客の把握 |
| アンケート | 質問を出し、投票で反応を集められる | 商品比較、意見収集、参加型企画 |
| ハイライト | ストーリーズをプロフィール上に残せる | FAQ、商品カテゴリ、キャンペーン履歴の整理 |
| アーカイブ | 公開終了後のストーリーズを保存できる | 過去のストーリーズの再編集、再利用、ハイライトの整理 |
足跡機能から閲覧者一覧を確認すれば、ユーザーの閲覧傾向の把握に役立ちます。また、アンケート機能は短時間で回答を集めやすく、商品企画や投稿内容の仮説検証にも使えます。ハイライト機能は24時間で消える投稿をプロフィール上で再編集して残せるため、初めてプロフィールを訪れたユーザー向けの導線としても有効です。
3.【初心者向け】ストーリーズの投稿方法
ストーリーズの投稿は、「作成画面を開く」「写真や動画を選ぶ」「加工を加える」「公開後に保存・削除・再利用する」の順で進めます。初心者はまず新規撮影による投稿を覚え、次に既存素材の加工、最後に公開後の管理まで一通りの手順として覚えておくと、投稿後に漏れを防ぎやすいでしょう。
以下では、写真や動画の投稿方法、既存素材の加工方法、投稿後の保存・削除・再利用の方法を順に説明します。
3-1.写真や動画を投稿する手順
写真や動画をその場で投稿するときは、作成画面を開いて撮影し、必要に応じて加工を加えて共有すればOKです。覚える操作は多くありませんが、作成画面の開き方と、写真・動画で撮影ボタンの操作が異なる点を知っておくとスムーズに進められます。
ストーリーズの作成手順は以下の通りです。
| 手順 | 操作内容 | やること |
|---|---|---|
| 1 | フィード画面で右にスワイプする、または作成画面を開く | ストーリーズ作成画面へ進む |
| 2 | 画面下で「ストーリーズ」を選ぶ | 投稿形式をストーリーズに合わせる |
| 3 | 撮影ボタンをタップして写真を撮るか、撮影ボタンを長押しして動画を撮る | – |
| 4 | 必要に応じて文字、描画、スタンプを追加する | 投稿前に見やすさを整える |
| 5 | 「シェア」で公開する | 公開先を確認して投稿する |
出典:Instagramヘルプセンター「Instagramストーリーズに写真や動画をシェアする」
ストーリーズのメリットは撮影した情報をその場ですぐに共有できることです。そのため、ストーリーズに投稿するのに慣れていないときは、まず撮影して公開することを意識し、それから加工やスタンプをするのに慣れていくとよいでしょう。
また、企業アカウントでは、1枚目または1本目で「何の話か」を明確にすることも意識してください。ストーリーズは連続表示されるため、冒頭で訴求内容が伝わらないと離脱されがちです。商品名、開催日、申込開始、限定数など、判断に必要な情報を最初に見せる構成にすると、後続のストーリーズも見てもらいやすくなります。
3-2.既存の画像や動画を加工する手順
既存の画像や動画を加工したいなら、端末内の素材を読み込み、文字やスタンプなどを追加して、ストーリーズ向けに見せ方を整えればOKです。
撮影済みの写真、社内で用意したバナー、商品動画、イベント素材などを使いたい場合は、カメラではなく端末のギャラリーやカメラロールから読み込みます。ストーリーズ作成画面で上にスワイプすると、端末内の写真や動画を選べます。選択後は描画、文字、スタンプの追加が可能です。
| 手順 | 操作内容 | 補足 |
|---|---|---|
| 1 | フィード画面で右にスワイプする、または作成画面を開く | ストーリーズ作成画面へ進む |
| 2 | 画面上で上にスワイプする | 端末内の画像や動画を表示する |
| 3 | 使いたい画像または動画を選ぶ | 撮影済み素材を読み込む |
| 4 | 文字入れを行う | 見出し、説明、CTAを加える |
| 5 | 必要に応じて描画やスタンプを追加する | 投稿前に見やすさを整える |
| 6 | 「シェア」で公開する | 公開先を確認して投稿する |
出典:Instagramヘルプセンター「Instagramストーリーズに写真や動画をシェアする」
出典:Instagramヘルプセンター「Instagramストーリーズのアップロード、撮影、編集に関するアドバイス」
既存素材を使う場合は、そのまま載せるのではなく、ストーリーズ向けに見せ方を調整することが大切です。フィード投稿用の画像やWeb用のバナーは、情報量が多すぎたり、スマートフォン画面では文字が小さすぎたりすることがあります。見出しを短くし、重要情報を画面中央付近に配置し、行動喚起を下部に置くと、ストーリーズとしての視認性が上がります。
ほかのアカウントを紹介したい場合は、テキスト入力で「@ユーザー名」を入れるとメンションを追加できます。共同施策、取引先紹介、ユーザー作成コンテンツの紹介などでは、メンションの入れ方を覚えておくと便利です。また、通常のインスタ投稿同様にハッシュタグもつけられます。
加工の目的は装飾ではなく、情報を短時間で伝えることにあります。文字入れ、スタンプ、メンションなどを使う際も、何を見せて何を押してほしいかを先に決めてから配置すると、安定して完成度の高い投稿ができるでしょう。
3-3.投稿したストーリーズの保存・削除・再利用の方法
投稿したストーリーズは24時間で非表示になりますが、端末への保存、アーカイブへの保管、アーカイブからの再投稿、ハイライトへの追加など、公開後にも複数の操作が用意されています。投稿して終わりにせず、残すべき内容を整理し、必要な素材を再利用するところまで、作業手順として決めておくとよいでしょう。
投稿したストーリーズを保存・削除・再利用する方法は、以下の通りです。
| 操作 | 手順 | 使いどころ |
|---|---|---|
| 端末に保存する | 自分のストーリーズを開き、右下のオプションから保存する | 素材保管、他媒体への転用、社内共有 |
| 公開中の投稿を削除する | フィード上部の自分のストーリーズを開き、オプションから削除する | 誤投稿、誤字、差し替え対応 |
| アーカイブを確認する | プロフィールからメニューを開き、アーカイブを確認する | 過去投稿の整理、再利用準備 |
| アーカイブから再共有する | アーカイブから対象ストーリーズを選び、再度シェアする | 再告知、人気投稿の再活用 |
| ハイライトに追加する | 公開中のストーリーズを開き、ハイライトから追加する | FAQ、商品案内、採用情報の固定表示 |
| アーカイブから削除する | アーカイブ内の対象投稿を開き、オプションから削除する | 不要な素材整理、情報更新 |
端末保存は素材管理に向いており、アーカイブはInstagram内での再共有やハイライト整理に向いています。たとえば、セールの告知画像は端末にも残して別媒体に展開し、店舗案内やブランド紹介はハイライトに追加してプロフィールの導線にする、という使い分けが有効です。
注意点として、ストーリーズをアーカイブに自動保存するには、設定で「ストーリーズをアーカイブに保存」を有効にしておく必要があります。削除したコンテンツは「最近削除済み」から復元できる場合がありますが、アーカイブに入っていないストーリーズは最大24時間で自動削除されるため、誤削除への対応は早めに行ってください。
4.ストーリーズの効果的な使い方4つ|マーケティングに成功するコツは?
ストーリーズをSNSマーケティングに活用する上で重要なのは、「定期投稿」「スタンプの使い分け」「リアクション導線の設計」「ハイライトの活用」の4点です。
ストーリーズにはアンケートや質問、リンク、ハイライトなど多くの機能があり、組み合わせ方次第で認知拡大だけでなく、商品理解や購入・申し込みの促進にもつなげられます。企業アカウントでは、単発の発信で終わらせず、継続的な接点づくりの場として運用する視点が欠かせません。
成果を高めるには、毎回違うやり方を試すよりも、どの時間帯に見られているか、どのスタンプで反応が集まるか、どの内容をプロフィールに残すべきかを順に把握していくほうが効率的です。特に中小~中堅企業のInstagram運用では制作リソースが限られるため、繰り返し使えるパターンを作ることが重要になります。
以下では、企業運用で取り入れやすい4つのポイントを紹介します。
4-1.見られやすい曜日や時間帯を見つけて定期投稿する
ストーリーズの反応は、投稿内容だけでなくフォロワーがInstagramアプリを開いている時間帯にも左右されます。そのため、見られやすい曜日や時間帯を把握し、定期的に投稿することがストーリーズ運用の基本になります。
Instagramのインサイト機能では、フォロワーがアクティブな時間帯やアカウントへの到達数などを確認でき、直近90日間のデータも参照できます。「夜が見られやすいはず」と思い込まず、自社アカウントの数値をもとに投稿時間を決めることが大切です。
以下のような流れで、反応をチェックするとよいでしょう。
| ステップ | やること | ポイント |
|---|---|---|
| 1. 候補を決める | 平日昼休み、退勤後、土曜午前など、2~3つの時間帯を選ぶ | インサイトのアクティブ時間帯を参考にする |
| 2. 時間を固定して試す | 1週間ごとに曜日と時間帯を固定して投稿する | 数週間は同じ条件で続ける |
| 3. 比較して決める | 閲覧数・反応数を比較し、安定する時間帯で以後は定期投稿する | 単発の当たりではなく、安定して閲覧や反応があるかどうかで判断する |
4-2.CVやコミュニケーションなどの目的に応じてスタンプを使い分ける
ストーリーズのスタンプにはそれぞれ役割があり、同じ投稿でも使う機能によって促せる行動が変わります。投稿ごとに「何を達成したいか」を先に決めると、スタンプの選び方が明確になります。
目的別のスタンプの使い分けは、以下の表を参考にしてください。
| 目的 | 適したスタンプ | 使い方の例 |
|---|---|---|
| 購入・申し込みへの誘導 | リンクスタンプ | 商品ページ、申込フォーム、LPへの遷移 |
| 意見収集・興味度の確認 | アンケート、質問スタンプ | 「気になる製品はどれ?」の投票、感想の募集 |
| ユーザー参加型の企画 | お題スタンプ | お題つき投稿の呼びかけ、キャンペーン参加 |
ただし、購入や申し込みを促したい投稿に質問や装飾を詰め込みすぎると、押してほしいリンクが埋もれてしまいます。1投稿につき目的は1つに絞り、購入・申し込み重視ならリンク中心、コミュニケーション重視ならアンケートや参加型スタンプ中心と分けるとよいでしょう。
4-3.ユーザーのリアクションを促す導線を作る
ストーリーズを「見られるだけ」で終わらせないためには、ユーザーが反応しやすい導線を作ることが必要です。ストーリーズには投票、質問、リンクなど複数の反応手段がありますが、機能を置くだけでは反応は集まりません。どこで何をしてほしいかを投稿の中で明示することが重要です。
ストーリーズを複数枚で構成する場合は、以下のような流れにすると閲覧から行動までが自然につながります。
| 枚数 | 役割 | 例:新商品告知 | 例:意見の募集 |
|---|---|---|---|
| 1枚目 | 要点を伝える | 発売日・商品名 | テーマの提示 |
| 2枚目 | 理由や魅力を補足する | 特徴・おすすめポイント | 選択肢や背景の紹介 |
| 3枚目 | 行動を促す | 「詳しくはこちら」のリンク | 「あなたはどれが一番好き?」などのアンケート |
ポイントは、反応方法を推測させず、文章で具体的に案内することです。「どの商品が気になりますか?投票してください」のように明示したほうが、アンケートを単に置くより反応を得やすくなります。
4-4.投稿をハイライトにまとめてプロフィールに掲載する
ハイライトに追加すれば、24時間で消えるストーリーズをプロフィール上に残し、継続的な導線として使えます。ストーリーズはアーカイブにも自動保存されるため、後から必要な投稿を選んで整理することも可能です。単発の告知で終わらせず、プロフィールを訪れたユーザー向けの情報整理に活用すると、ストーリーズの価値が高まります。
よく使われるハイライトのテーマ分けの例としては、以下があります。
| ハイライト名 | 掲載する内容の例 |
|---|---|
| 商品情報 | 新商品紹介、使い方の解説、スペック比較 |
| 導入事例 | お客様の声、ビフォーアフター、活用シーン |
| よくある質問 | 購入方法、送料、返品対応などのQ&A |
| 店舗案内 | アクセス、営業時間、店内の様子 |
| 採用情報 | 募集職種、社員紹介、職場の雰囲気 |
日々のストーリーズで反応がよかった投稿や、繰り返し見てほしい内容をハイライトへ移していく運用にすると、初めてアカウントを訪れたユーザーにも要点を短時間で伝えられます。更新頻度の高いストーリーズと、情報を蓄積するハイライトをセットで運用することで、マーケティングの成果も出しやすくなるでしょう。
5.ストーリーズの企業の活用事例
ストーリーズの企業活用は、速報性の高い情報を短く届け、残したい情報をハイライトに整理する運用が中心です。実店舗を持つ企業は来店促進や新商品告知に使いやすく、EC中心のブランドは発売情報や商品理解、購入判断の補足に向いています。
以下では、日本でInstagramのストーリーズを広報に活用している企業を3つ紹介します。
5-1.スターバックス コーヒー ジャパン 株式会社
2026年時点でフォロワー数408.2万人のスターバックス コーヒー ジャパンの公式Instagramは、新作ドリンクや季節商品の告知を軸に運用されています。アカウントでは新作フラペチーノやドリンクの楽しみ方が紹介されており、ストーリーズからは公式オンラインストアの商品詳細への誘導が行われています。ハイライトで店舗や購入先を探して来店が可能なようにされているほか、「Spotify」として音楽と飲み物の組み合わせも紹介されているのが特徴です。
スターバックスのストーリーズは発売直前の予告、販売情報、店舗検索への案内を発信し、ハイライトでは店舗検索や関連コンテンツをまとめて来店や商品理解につなげる形です。新商品の話題づくりにとどまらず、購入機会を逃さないよう店舗来訪や商品ページ閲覧まで導線を設計しています。
5-2.吉村醸造株式会社
吉村醸造株式会社のサクラカネヨは、調味料メーカーとしての商品情報に加え、蔵や直売所の雰囲気まで伝える運用を行っています。直売所アカウントでは自社商品の販売内容や営業時間が明示されており、直売市の開催告知、営業日案内、木桶醤油づくりの工程、発酵や仕込みの様子が継続的に発信されています。問い合わせや最新情報の確認先として、ストーリーズやハイライトを案内する投稿も見られます。
吉村醸造株式会社のストーリーズの役割は、日々変わる営業情報や催事情報、製造現場の動きを素早く届けることです。2026年5月時点で7種類あるハイライトでは「しんこだんご」や「お味噌汁」などの商品の販促だけでなく、老舗醸造元としての背景や製造過程を見せることで信頼感を高め、直売所への来訪や購入につなげています。
5-3.株式会社MODERN TIMES
株式会社MODERN TIMESが運営するLIDNMのInstagramアカウントは、2026年5月時点で5.3万人のフォロワーを抱えています。アカウントでは、EC販売を前提に、新作発売の告知と商品理解の補足を重視した情報発信が行われています。
ストーリーズでは新作発売時刻の案内、商品紹介、コーディネート例の提示を行い、ハイライトでは「26SSSUMMER1」など、季節ごとに分けて情報を整理しているため、今のトレンドを容易に追いかけられるのが特徴です。実店舗で試着しにくいEC販売の弱点を、サイズ感や着用イメージの補足で補いながら、発売直後の購買行動につなげているのが特徴です。
6.ストーリーズでよくあるQ&A
- Q. ストーリーズは24時間後に完全に消える?
-
ストーリーズは24時間後にプロフィールやフィードからは見えなくなりますが、完全に消えるわけではありません。ハイライトに追加した投稿はプロフィール上に残り、ストーリーズアーカイブが有効であればアーカイブ内で確認できます。基本仕様は「24時間で非表示になるが、残す手段がある」と考えてください。
- Q. ストーリーズの足跡は相手に分かる?
-
ストーリーズの閲覧は相手に分かります。投稿者は一般に「足跡」と呼ばれている閲覧者リストを利用して、自分のストーリーズを見たアカウントの一覧を確認できます。通常のフィード投稿を見ただけでは同じ形の足跡は残りませんが、ストーリーズでは閲覧の有無が投稿者側から確認できる仕組みになっています。
- Q. ストーリーズにリンクは付けられる?
-
ストーリーズにはリンクを付けられます。リンクスタンプを使ってURLを追加する方式で、2021年10月からはアカウントの種類を問わずストーリーズでリンク共有ができるようになりました。企業アカウントでは、商品ページ、予約フォーム、採用ページ、キャンペーン詳細ページへの導線として活用されています。
まとめ
Instagramのストーリーズは、速報性の高い情報発信とユーザーとの接点づくりに向いた機能です。フィードやリールと役割を分けて運用すれば、認知拡大だけでなく、商品理解の促進や行動喚起にもつなげられます。
ストーリーズを運用する際に大切なのは、投稿すること自体を目的にしないことです。誰に何を伝え、どのような反応を得たいのかを明確にした上で、投稿時間の見直し、スタンプの使い分け、ハイライトの整理まで含めて運用ルールを設計しましょう。
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