Googleとは|Yahoo!との違い&SEO対策4選
自社サイトでコンテンツの制作やSEO対策に取り組んでいる方の多くは、Googleの検索エンジンを意識しています。
しかし、SEO対策において、なぜGoogleを中心に考えているのか、またGoogleとはどのような企業であるのかを詳しく考えたことがない方は少なくありません。
今回は、Googleの概要から国内主要検索エンジンのシェア率、Googleの傾向を踏まえたSEO対策の考え方までを解説します。
1.Googleとは
Google(グーグル)とは、インターネットを代表する検索エンジンのことで、検索エンジンをはじめとしたインターネットサービスを提供する企業のことです。
Googleは、検索サービス以外にも、インターネット広告・電子メール・地図・翻訳・アプリケーションなどの様々なサービスを提供しており、世界中で多くのユーザーを獲得しています。
2.「Google」と「Yahoo!」の違い
日本国内における主要検索エンジンである「Google」と「Yahoo!」は、2010年12月よりYahoo!がGoogleの検索エンジン技術を採用したため、同じアルゴリズムで動作しています。
同じシステムを採用しているため違いがないように見えますが、実際には異なる部分が存在します。
ここでは、GoogleとYahoo!の検索エンジンの異なる点を解説します。
2-1.検索エンジン
今でこそYahoo!はGoogleのロボット型の検索エンジンを採用していますが、過去にはYahoo!はディレクトリ型と呼ばれる独自の検索エンジンを採用していました。
各検索エンジンの特性を簡単に説明すると、以下の通りです。
●ロボット型
ロボット(システム)を利用して、自動でWebサイトの情報を収集して分類する検索エンジンです。機械的に情報を集めるため、多くの情報を網羅できるメリットがあります。
●ディレクトリ型
Webサイトを人の手によりカテゴリやジャンルで分類する検索エンジンです。人の手で分類されているためきめ細やかでわかりやすく、目的とする情報を見つけやすいという特徴があります。
旧Yahoo!のディレクトリ型の検索エンジンは、情報の見つけやすさや扱いやすさからファンも多く存在していましたが、インターネットの発達に伴い人力での分類が追い付かなくなったことから、Googleのロボット型検索エンジンを採用したという経緯があります。
現在では、検索エンジンのシステムはGoogleもYahoo!も同じものを採用しているため、仕様の違いについてはあまり気にする必要はありません。
2-2.検索結果
GoogleとYahoo!では同じ検索エンジン技術が使用されているのに対し、同じキーワードで検索すると検索結果画面が異なることに疑問を感じている方もいるのではないでしょうか。
検索結果画面が異なる理由は、Yahoo!は検索結果画面にYahoo!ニュースやYahoo!知恵袋といったYahoo!が提供しているサービスのコンテンツが混じるためです。
Googleは検索結果画面にサービスのコンテンツが表示されません。
また、GoogleとYahoo!では表示システムやアルゴリズムが異なるため、検索エンジンが提供する広告枠の見た目も変わります。
サービスコンテンツと広告枠を除いた部分では、同じ検索順位で同じコンテンツが表示されます。
2-3.ユーザー
GoogleとYahoo!両方の検索エンジンの特性と違いを理解しておかなければならない最大の理由は、ユーザー層にあります。
シェア率ではGoogleが大きくリードしていますが、年齢や性別などユーザー属性を細分化すると傾向に偏りが見られ、Yahoo!が優位性を獲得している部分もあります。
Yahoo!の検索エンジンを好むユーザー層には、下記のような傾向が見られます。
- Googleと比較して女性のユーザー数が若干多い
- 年配のユーザーの利用率はYahoo!のほうが多い
- 年齢層が上がるほどYahoo!を利用する傾向にある
ユーザー層の傾向を把握しておくことで、Webサイト制作だけではなくWeb広告(リスティング広告)を出稿する際に、どちらの検索エンジンに重きを置くかを判断する重要な指針となります。
例えば、女性や年配層を対象とした商品やサービスを扱う際には、Yahoo!を優先したキーワードの選定・対策を行うと、効果性を発揮できる可能性があります。
3.SEO対策するならGoogleとYahoo!のどちらがおすすめ?
日本国内において、2020年時点でGoogleは約75%、Yahoo!は約20%のシェアを占めています。
下記は、日本国内における検索エンジンのパソコンとスマホでのシェア率をまとめた表です。
Yahoo! パソコン 約75% 約15% スマホ 約75% 約24%
出典:StatCounter Global Stats「Desktop & Mobile Search Engine Market Share Japan」
SEO対策を行う際、GoogleとYahoo!どちらの検索エンジンに向けた施策を行うべきか気になる方もいるでしょう。
しかし、Yahoo!はGoogleの検索エンジンを採用しているため、別々の施策に取り組む必要はありません。
Googleの検索エンジンにフォーカスして対策を行えば、Yahoo!の検索エンジンにも有効な施策となります。
厳密にはユーザー動向などの違いが見られますが、よほど特殊なケースを除きシェア率が圧倒的なGoogleを意識してSEO対策を行うことをおすすめします。
4.Googleでの検索順位を上げるSEO対策を紹介!
SEO対策には数多くの手法が存在しますが、どの施策を実施するにあたっても原則としてGoogleのガイドラインに則った適切な施策を行う必要があります。
ガイドラインに違反した施策やスパム的手法ではペナルティや低評価を招き、逆に順位を落としてしまうため注意しましょう。
ここでは、SEO対策の代表的な施策及び各施策の適切な実践方法について解説します。
4-1.1記事・1キーワードでコンテンツを作成する
Webサイト運営においてコンテンツを多数投下することは重要ですが、原則として1つの対策キーワードに対して1つのコンテンツを作成することを遵守しましょう。
1つのコンテンツに対して複数のキーワードを使ってしまうと、情報が混線してユーザーの検索意図に対する適切な情報提供が難しくなります。
また、同じ対策キーワードに対するコンテンツが複数存在していると、同一サイト内での重複コンテンツと見なされる場合があり、同じく検索エンジンからの評価を獲得することは難しくなります。
検索エンジンから評価されるWebサイトに成長させるためにも、1記事・1キーワードの原則を意識しつつ、キーワードプランナーなどを活用してSEO対策に使用するキーワードを選定するようにしましょう。
4-2.専門性・信頼性の高いコンテンツを作成する
検索ユーザーのニーズを満たす上質なコンテンツを作成することは、SEO対策の要として周知の事実です。
特に、E-A-Tと呼ばれるExpertise(専門性)・Authoritativeness(権威性)・Trustworthiness(信頼性)の3つの概念は、近年のコンテンツ評価に大きく影響を与える重要な要素と言われています。
深堀された正確な情報が記載されたコンテンツを作成してE-A-Tを高める努力を行えば、検索エンジンからも評価されて上位表示を獲得することができるでしょう。
4-3.Googleにも伝わるタグ・文章を心掛ける
コンテンツを作成する際には、情報の質にこだわると同時に検索エンジンから読み取りやすいようにタグを構成することが重要です。
検索エンジンに適切に情報を伝えるタグの使い方は、下記のようにある程度セオリーが決まっています。
- タイトルにはh1タグを使用して対策キーワードを含める
- 見出しタグを適切に使用して構造化する
- 見出しタグ及び本文に重要なキーワードを含める
- Googleのガイドラインに違反した記述を行わない
- アンカーテキストを設置してリンク先の情報を明示する
タグ及び本文について上記のような記述を心掛けることで、ユーザーだけでなくクローラーも情報を読み取りやすくなるため、インデックスの促進や評価が期待できます。
4-4.内部リンクの最適化などクローラビリティを意識する
投下したコンテンツは、検索エンジンのクローラーが情報を読み取ってインデックス登録されることで順位が付きます。そのため、クローラーが巡回しやすく、かつ情報を読み取りやすくするための「内部施策」が重要です。
内部施策には、下記のような施策が挙げられます。
- サイトマップの作成
- サイトの論理構造の最適化
- HTMLタグの最適化
- 内部リンクの最適化
作成したコンテンツを検索エンジンにスムーズに評価されるためにも、内部施策を忘れずに実施しておきましょう。
5.【SEO対策】内部施策を行う際の注意点
内部施策は、適切に施策を施すことで検索エンジンによるコンテンツの把握と理解を促進できるため、SEO対策上必ず実施しておくべき施策です。
ところが、内部施策は内容が多岐にわたるだけではなく、初心者には難しい内容も含まれています。施策の内容を間違えると、コンテンツが適切な評価を受けられなかったり、施策が逆効果となったりする場合があります。
内部対策にかかる手間や時間を短縮したい場合や、施策の実施が難しいと感じる場合は、専門のSEO対策業者に内部施策を依頼することも1つの選択肢です。
SEO対策において重要なことは、ビジネスの成長に繋がる結果を出すことです。必要に応じて専門業者の力を借り、SEO内部対策をはじめとした施策に取り組んでみてください。
まとめ
Googleの検索エンジンは圧倒的なシェアを誇っており、Webマーケティングで成果を上げるためにはGoogleの方針や技術動向を把握しておくことが重要です。
自社サイトの上位表示や検索流入の増加に取り組んでいるWeb担当者は、Googleについての理解を深めることが成果に繋げるための近道と言えるでしょう。
検索エンジンは日々進化しているため、常に知識をアップデートすることが重要です。Googleについての理解を深めつつ、コンテンツ制作をはじめとしたSEO対策に取り組んでください。