パーマリンクが日本語でもSEOは大丈夫?メリット・デメリットを解説

この記事のポイント
- 日本語のパーマリンクはSEO評価において英数字と同等に評価され、Googleも読者の言語をURLに使うことを認めている
- 日本語のパーマリンクには、「付けやすい」「内容が伝わりやすい」「クリック率が高まる可能性がある」というメリットがある
- 一方で「不具合が起きやすい」「被リンクやシェアを得にくい」というデメリットがあるため、英数字に統一するのが無難である
Webサイトを制作するときは、テキストや画像などのコンテンツだけでなく、ページのURLについても考える必要があります。また、パーマリンクを付ける際は、日本語のURLが検索順位に与える影響などを理解した上で作業を行うことが大切です。
この記事では、パーマリンクの意味やSEO効果、URLに日本語を使うメリット・デメリットについて解説します。SEOに留意してWebサイトを制作し、検索エンジンからのアクセス流入を増やしたい方はぜひ参考にしてください。
1.【おさらい】パーマリンクとは?
パーマリンクとは、Webサイトやブログの個別ページに割り当てられた固定URLを指します。「パーマリンク(permalink)」という名称は、「永続的な」を意味する英語「permanent(パーマネント)」と「link(リンク)」を組み合わせた言葉で、一度設定すると変わらない個別ページのURLという意味を持ちます。
パーマリンクを設定すると、Webサイトのトップページを経由せず、特定の個別ページへ直接アクセスできます。一方で、パーマリンクが設定されていないURLではトップページにしか到達できません。個別ページをブックマークや外部リンクの対象にしたい場合は、前提としてパーマリンクの設定が必要です。
パーマリンクの文字列は、アルファベット・数字・記号で構成するのが一般的です。ただしWordPressなどのCMSでは、必要に応じてパーマリンクに日本語を含めることもできます。日本語を使うか英数字に統一するかは、対象読者やシェア方法に応じて判断します。
2.日本語のURLやパーマリンクはSEO効果がある?
URLやパーマリンクが日本語か英数字かは、SEO評価において検索順位を変動させない要素です。Google公式の「URL構造のベストプラクティス」では、検索する読者の言語をURLに使うことが推奨されており、日本語で検索する読者に向けては、日本語の単語をそのまま使ってよいと明記されています。
実際にGoogleの公式ドキュメントには、日本語を含むURLの例として「https://example.com/ペパーミント」が掲載されています。日本語のURLが検索エンジンに正しく認識され、問題なく扱われると、Googleが認めていると言えます。
(出典:Google Search Central「Google 検索における URL 構造のベスト プラクティス」)
ただし、日本語のパーマリンクは検索評価を下げる要因にも、順位を上げる要因にもなりません。メリットとデメリットを比較した上で、自サイトに合う形式を選ぶことが大切です。
3.URLやパーマリンクを日本語で設定するメリット
パーマリンクに日本語を含めても、検索順位を高めるSEO効果はありません。一方で、Webサイトの運営者とユーザーの双方に、運用上のメリットがあります。日本語を含むパーマリンクには、命名の手間が少なく、ページの内容が伝わりやすいというメリットがあります。日本語を使うかどうかは、サイトの目的に応じて判断しましょう。
3-1.パーマリンクを付けやすい
日本語を含むパーマリンクは、英語の文字列を考える手間が省けるため、短い時間で設定が済みます。たとえば犬の飼い方を解説するページであれば、「https://〇〇〇.com/犬の飼い方/」のように、記事の内容をそのままパーマリンクに使えます。英数字のみで設定する場合は「犬の飼い方」を英語へ翻訳する必要があり、似た内容のページが増えるほど、重複しない英語表現を考える手間が増えます。
また、WordPressなどのCMSには、記事タイトルを自動的にパーマリンクへ反映する設定があります。日本語を含むパーマリンクを使えば、命名にかかる時間がさらに短くなる点はメリットです。
3-2.URLを見るだけでページの内容を理解しやすい
日本語を含むパーマリンクは、文字列からページの内容が伝わるため、ユーザーはアクセスする前におおよその内容をつかめます。英数字のみのパーマリンクでは、翻訳された英単語や規則性のない文字列が並び、ページのテーマを推測しにくくなります。
たとえば犬の無駄吠えを英語の「nuisance barking」とパーマリンクに書いても、無駄吠えに関するページだと直感的には分かりません。パーマリンクに「無駄吠え」と日本語で書かれていれば、記事の内容が一目で伝わります。内容の伝わりやすさを重視するWebサイトには、日本語を含むパーマリンクが向いています。
3-3.クリック率がアップする可能性がある
日本語を含むパーマリンクは、日本語話者に向けたページであることが明確に伝わります。そのため、日本語話者を対象としたWebサイトでは、クリック率が高まる可能性があります。Googleの検索結果では、ユーザーが検索したキーワードがURL内でも太字で表示されます。検索キーワードと一致する日本語がパーマリンクに含まれていれば、英数字のみのURLよりもユーザーの目に留まりやすくなります。
4.URLやパーマリンクに日本語を使うデメリット
パーマリンクに日本語を使うと、不具合・被リンク・シェアの3つの面でデメリットが生じる場合があります。
したがって、基本的にSEOにおいては、パーマリンクは英語表記で統一されます。
4-1.不具合が起きる恐れがある
日本語を含むパーマリンクは、対応していない環境ではパーセントエンコーディング(URLエンコード)と呼ばれる半角英数字へ自動的に変換されます。日本語部分の文字数が多いほど、変換後のURLは長くなります。
長く変換されたURLは、システムやアプリの仕様によって、短縮URLへ自動的に変換される場合があります。短縮URLの発行元がサービスを終了するとリダイレクトが機能しなくなり、Webサイトを正しく開けなくなります。
また、日本語を含むパーマリンクは、ブログ間でリンクの生成を通知する「トラックバック」や「ピンバック」の機能で、エラーを起こす場合があります。トラックバックなどの機能を使うブログサービスでは、日本語を含むパーマリンクが原因で、通知が正しく届かない不具合が生じる可能性があるため、英語でパーマリンクを付けるのが基本です。
4-2.被リンクを受けにくくなる
日本語を含むパーマリンクは、外部のWebサイトやブログから被リンクを受けにくくなります。日本語のパーマリンクへ確実にリンクを貼るには、日本語を英数字へ変換するURLエンコードの作業が必要となり、リンクを設置する側の手間が増えるためです。
また、SNSの仕様によっては、日本語を含むURLを投稿欄に入力しても、英数字の部分のみがリンクとして認識される場合があります。日本語の部分がリンクから無視されると、目的のページへ移動できず、被リンクが正常に成立しません。
4-3.シェアされにくくなる
ドメイン名やパーマリンクの日本語が英数字へ変換されると、意味の分からない文字列になります。直感的に内容が分からないリンクは不審な印象を与えるためSNSでシェアされにくくなり、シェアされた場合でも、ユーザーがアクセスをためらう恐れがあります。
また、日本語で書かれたパーマリンクは、日本語を母国語としないユーザーには内容が伝わりません。海外のユーザーに向けたページへ日本語を含むパーマリンクを設定すると、海外でのシェアが広がりにくくなります。国内にとどまらず海外へコンテンツを広めたい場合は、パーマリンクに英数字のみを使うことを検討しましょう。
5.WordPressでパーマリンクが日本語に自動変換されることはある?
WordPressでパーマリンクが自動的に日本語になる主な原因は、パーマリンク構造に「投稿名」を含む設定を使っているためです。WordPressには、管理画面の「設定」から「パーマリンク」で選べる構造として「投稿名」や「日付と投稿名」があり、どちらもスラッグの初期値として記事タイトルがそのまま自動で入力されます。
例えば、タイトルを「あいうえお」とした記事をスラッグ未編集のまま公開すると、URLの末尾が「あいうえお」のまま確定します。日本語のタイトルで記事を書く場合、スラッグを編集しない限り、日本語のパーマリンクが生成され続けます。
日本語にしたくない場合は、記事を公開する前にスラッグ欄を英数字へ手動で書き換えれば、日本語のパーマリンクは生成されません。なお、日本語を英語へ自動変換するプラグインは、変換元となる外部サービスの終了によって動作しないものが多いため、現在は手動で書き換えるのが最も確実です。
6.日本語のパーマリンクを途中から英語に変えても大丈夫?
公開済みの日本語パーマリンクを、途中で英語に変更することは推奨されません。公開後のURL変更には、検索評価の引き継ぎとリンクの維持という2つの面でリスクが伴うためです。
公開済みのパーマリンクを変更すると、主に次の2つの問題が起こります。
- 検索評価のリセット
古いURLが無効になると、それまで蓄積された評価を新しいURLへと引き継げず、検索順位が下がる恐れがあります。 - 被リンク・シェアの無効化
旧URLに張られた被リンクやSNSの共有投稿がリンク切れとなり、流入を失います。
特に、複数の公開済み記事のパーマリンクをまとめて日本語から英語へ変更することは避けてください。過去の記事で獲得できていた被リンクやシェアを失うため、SEOにおいては大きなマイナスです。
どうしてもパーマリンクを変更する場合は、旧URLから新URLへ301リダイレクトを設定しましょう。301リダイレクトは、ページが恒久的に移動したことを検索エンジンに伝える仕組みで、旧URLに蓄積された評価を新URLへ引き継ぎ、リンク切れを防ぐ効果があります。
WordPressでは、Redirectionなどのリダイレクト用プラグイン、またはサーバーの.htaccessファイルで301リダイレクトを設定できます。
7.良いパーマリンクを設定するための5つのルール
良いパーマリンクとは、ページの内容が一目で伝わる、シンプルで分かりやすいURLのことです。Googleは、論理的で人間が理解しやすいURL構造を推奨しています。
ここでは、Googleが発信している情報をベースとして、人間にも検索エンジンにも伝わりやすい5つのルールについて解説します。
7-1.ページ内容が分かる単語を使う
パーマリンクには、ページの内容が推測できる単語を使いましょう。検索エンジンはURLからページの内容を読み取り、ユーザーも検索結果やアドレスバーでURLを見て中身を判断するためです。
Googleも、意味のない長いID番号を避け、内容を表す単語を入れることを推奨しています。たとえば「ブログの始め方」を解説する記事なら、「blog-how-to-start」のように主題が伝わる単語を使います。「index.php?id=42」のようにランダムな数字が並ぶ形式は避けます。
ページの主題を表すキーワードを中心に組み立てると、URLから内容が伝わりやすくなります。
7-2.できるだけ簡潔にする
長く複雑なURLは、ユーザーが内容を理解しにくい上に共有や入力の際にも扱いづらくなるため、パーマリンクはできるだけ短くシンプルにしましょう。
したがって、パーマリンクには記事タイトルをそのまま入れず、要点を表す数語程度にとどめてください。「syoshinsya-no-tameno-blog-hajimekata」のような冗長な文字列にせず、「blog-how-to-start」のように主要なキーワードのみに絞ります。URLの構造に必須ではない投稿日などの要素も、表示させないほうが管理しやすくなります。
語数を絞り込むほど、視認性が高く、共有しやすいパーマリンクになります。
7-3.単語の区切りにはハイフンを使う
複数の単語を組み合わせるときは、区切りにハイフン「-」を使いましょう。理由は、Googleが、単語の区切りにハイフンを使うよう明確に推奨しているためです。現在、アンダースコア「_」は推奨されていません。
ハイフンで区切ると、検索エンジンやユーザーが各単語を独立した語として認識しやすくなります。アンダースコアは、プログラミングの関数名のように複数の語をひとまとまりとして扱う用途で使われてきた経緯があり、区切り文字には向きません。たとえばアンダースコアでつないだ「blog_how_to_start」や、単語をそのままつなげた「bloghowtostart」は避け、「blog-how-to-start」と表記しましょう。
7-4.表記ルールを統一する
パーマリンクの表記は、サイト全体で一定のルールに統一しましょう。
Googleの検索エンジンは大文字と小文字を区別するため、たとえば「/APPLE」と「/apple」は別々のページとして扱われます。表記が混在すると、同じ内容のページが複数のURLで存在していると判断される恐れがあります。すべて小文字にそろえる方法が分かりやすく、安全です。あわせて、単語のつなぎ方やカテゴリーの命名方法も、サイト内で同じ基準でそろえてください。
7-5.不要なパラメータや記号は避ける
URLには、コンテンツに影響しない不要なパラメータや記号を含めないようにしましょう。不要なパラメータが多いと、同じ内容を指すURLが大量に生成され、検索エンジンのクロール効率が低下する原因になるためです。
セッションIDや、「?sessionid=」「?sort=」のような並べ替え用のパラメータ、複雑な記号を多用したURLは避けてください。また、記号や特殊文字を含むURLは、共有するときに長い文字列へ変換されて読みにくくなる点にも注意が必要です。
パーマリンクには、ページの内容を表す単語とハイフンのみを残すルールにすると、シンプルで扱いやすいURLになります。
8.WordPressでのパーマリンクの設定方法
WordPressでのパーマリンク設定は、最初にサイト全体のパーマリンク構造を決め、次に各記事のスラッグを整え、必要に応じてカテゴリーやタグのスラッグも調整することで行います。
3つの手順を順番に解説します。
8-1.新しく公開する記事にパーマリンクを設定する方法
新しい記事のパーマリンクは、最初にサイト全体の「パーマリンク構造」を設定します。
パーマリンクの設定方法
- WordPress管理画面の左メニューから「設定」→「パーマリンク」を開く
- 構造の一覧から「投稿名」を選ぶ
- 画面下部の「変更を保存」をクリックする
「投稿名」はスラッグを自由に編集でき、SEOでも扱いやすい形式です。「投稿名」を選ぶと、新しく公開する記事のURLが「ドメイン/スラッグ」というシンプルな形になります。この構造設定はサイト全体に一度行えば、以降の新規記事すべてに適用されます。
8-2.各記事のスラッグの編集方法
各記事のスラッグは、投稿の編集画面で記事ごとに英数字へ書き換えます。構造を「投稿名」にした状態では、記事タイトルがそのままスラッグに入るため、記事単位で整える作業が必要です。
スラッグの編集方法
- 編集画面でタイトルか本文を入力し、一度「下書き保存」する
- 編集画面右側の投稿設定パネルを開き、「リンク」欄を表示する
- 「URLスラッグ」の入力欄に、記事の内容を表す英数字を入力する
- 「公開」または「更新」をクリックして反映する
スラッグは下書き保存後に編集が可能になります。記事を作成してもスラッグの設定ができない場合は、一度下書き保存を行いましょう。
8-3.カテゴリーやタグのスラッグを変更する方法
カテゴリーやタグのスラッグは、それぞれの管理画面から個別に変更しましょう。カテゴリーやタグを新規作成すると、カテゴリー名やタグ名がそのままスラッグに反映されます。
ここではカテゴリーを例に、変更の手順を解説します。
カテゴリーの変更方法
- 左メニューの「投稿」→「カテゴリー」を開く
- 変更したい項目にカーソルを合わせ、「クイック編集」をクリックする
- 「スラッグ」欄に、内容を表す英数字を入力する
- 「カテゴリーを更新」をクリックする
タグを変更する場合は「タグ」を開き、同様の入力後に「タグを更新」をクリックすればOKです。
カテゴリー名やタグ名を英数字のスラッグに整えると、URL全体が読みやすくなります。なお、パーマリンク構造にカテゴリーを含めている場合は、スラッグの変更が公開済み記事のURL変更につながるため、変更してよいかどうかは慎重に判断してください。
9.パーマリンクについてのよくある質問と回答(Q&A)
- Q. パーマリンクとスラッグの違いは何ですか?
-
パーマリンクとはページ全体の固定URL、スラッグとはURLの末尾にあたる個別のページを識別する文字列です。WordPressの編集画面で書き換えるのは、主にスラッグの部分です。
- Q. 既存の日本語パーマリンクは、今すぐ英語へ直すべきですか?
-
正常に表示・共有できているなら、日本語のパーマリンクを無理に変更する必要はありません。公開後のURL変更は検索評価のリセットやリンク切れを招くため、既存のページはそのまま運用し、英数字は次に作る記事から取り入れましょう。
- Q. パーマリンクに理想的な長さはありますか?
-
パーマリンクに明確な文字数の決まりはありませんが、短く簡潔にするほど扱いやすくなります。ページの内容を表すキーワードを数語に絞り、不要な単語を省くことが目安です。
- Q. パーマリンクを変更した後は、検索エンジンへの対応が必要ですか?
-
パーマリンクを変更した場合、301リダイレクトを設定した上で、Google Search Consoleから新しいURLのインデックス登録をリクエストしましょう。新しいURLが検索結果へ早く反映されます。
まとめ
パーマリンクが日本語でも、SEOの評価で不利になることはありません。Googleは読者の言語をURLに使うことを認めており、日本語のパーマリンク自体が順位を下げる要因にはならないためです。
ただし、日本語のURLには不具合が起きやすく、被リンクやシェアを得にくいというデメリットもあります。そのため、英数字とハイフンを使い、内容が伝わる短いパーマリンクに統一する方法が無難です。WordPressでは「投稿名」を選び、記事ごとにスラッグを英数字へ整えると、シンプルなURLになります。
なお、公開後のパーマリンク変更は評価のリセットやリンク切れを招くため、変更する場合は301リダイレクトの設定とあわせて進めましょう。
KEYWORD
- #SEO




















