Googleガイドラインとは|SEO担当者が理解する意義も解説

WebサイトのSEOを行う際は、検索エンジンに承認されやすいサイト構築・改善を心がける必要があります。特にSEO実施時に重要となる指針が、検索エンジン大手のGoogleが公開している「Googleガイドライン」です。
Googleガイドラインの存在を知ってはいても、SEOに対する影響や具体的な内容を知らない人も多いでしょう。そこで今回は、Googleガイドラインの概要と、公開されている4つのガイドラインの内容について詳しく解説します。
1.Googleガイドラインとは?
Googleガイドラインとは、「WebサイトをGoogle検索結果に表示させるためには、何をすればよいか」を示した指針です。ガイドライン内ではコーディングの方向性や、推奨しない手法などが公開されていて、GoogleによるWebサイトの評価基準・評価方針を推し量ることができます。WebサイトのSEOは、Googleガイドラインを遵守することが基本です。
Googleガイドラインは取り扱う情報によってガイドラインを分けていて、下記の4構成となっています。
- ウェブマスター向けガイドライン
 - 一般的なガイドライン
 - コンテンツ固有のガイドライン
 - 品質に関するガイドライン
 
1-1.SEO担当者がGoogleガイドラインを理解する必要性
Googleガイドラインは、Googleに評価されやすいWebサイトを作る、SEOの基礎と呼べる内容です。つまり、Googleガイドラインに沿わないSEOを行った場合、WebサイトがGoogleに評価されない可能性が高まります。Webサイトの掲載順位を落してしまったり、最悪の場合は検索結果から除外されたりするケースもあるでしょう。
Webサイトの検索順位は時期や環境によって変動するため、SEOに正解と言える手法はありません。しかし、Googleガイドラインに沿ってSEOを行うことで、意図せず間違いを選択するケースは減らすことができます。そのため、企業のWeb担当者・SEO担当者はGoogleガイドラインを理解することが重要です。
2.【Googleガイドライン】ウェブマスター向けガイドライン
「ウェブマスター向けガイドライン」は、Google検索結果にWebサイトを表示するために守るべきルールや、方向性の指針を公開しています。Webサイトの構築・運用を実際に行うWeb担当者・SEO担当者へ向けた、下層ガイドラインのイントロダクションとなる内容です。
ウェブマスター向けガイドラインは、かつては下記の3構成となっていました。
- デザインとコンテンツに関するガイドライン
 - 技術に関するガイドライン
 - 品質に関するガイドライン
 
しかし、現在は構成が変更されて、「一般的なガイドライン」「品質に関するガイドライン」の2構成となっています。
○一般的なガイドライン
一般的なガイドラインは、GoogleにWebサイトを検出してもらい、インデックスされるための手法を主に解説する内容です。
○品質に関するガイドライン
品質に関するガイドラインは、Google検索に表示される品質を守るための内容です。GoogleがWebサイトに求める基本方針と、使用するべきではないツールや手法について解説しています。
3.【Googleガイドライン】一般的なガイドライン
「一般的なガイドライン」は下記の8構成となっていて、ウェブマスター向けガイドライン内の同項目よりも各手法を詳しく解説しています。
○シンプルなURL構造を維持する
サイトのURL構造はなるべくシンプルにして、コンテンツと関係する単語を使用することの重要性を説明しています。
○Googleに外部リンクの関係性を伝える
Webサイト内の外部リンクをGooglebotに辿らせないための、rel属性の使い方について解説しています。
○子供向け取り扱いタグのサイト
アメリカの児童オンラインプライバシー保護法(COPPA)に対応したタグを、Webサイトに付けられることを説明しています。海外の子供向けコンテンツを取り扱う場合に重要となる方法です。
○ブラウザの互換性
ユーザーが使用するデバイス・ブラウザの種類によってページ表示で問題が発生しないよう、Web担当者が気を付けるべきポイントを解説しています。
○重複コンテンツの作成を避ける
重複コンテンツが検索順位へ与える影響と、多様性・独自性があるコンテンツの重要性を解説する内容です。
○リンクをクロールできるようにする
Googlebotがリンクをクロールできるように、適切なaタグ(アンカータグ)を使用することと、リンクURLの確認を推奨しています。
Googlebotがブロックされていないかどうか確認する
ページを検索結果に表示するためには、Googlebotがブロックされていないかどうかの確認が重要であると説明しています。
○Google検索でウェブサイトをテストする場合のおすすめの方法
ウェブサイトをテストする際に、Google検索結果へ影響を与えないための方法を紹介する内容です。
4.【Googleガイドライン】コンテンツ固有のガイドライン
「コンテンツ固有のガイドライン」は、Webサイト内で表示する各種コンテンツについて、Google検索で最適化するための作成手法を5構成に分けて解説しています。
○画像と動画
Googleの画像検索や動画検索を使用するユーザーへ対応するため、ページを発見してもらいやすくなるコンテンツの作り方を説明する内容です。画像と動画は、下記の3構成となっています。
- Google画像検索に関するおすすめの方法
 - 動画のベストプラクティス
 - リッチメディアファイルでのおすすめの方法
 
○Google検索でのAMPに関するガイドライン
モバイルページの表示を高速化させるAMPについて、守るべきルールを提示しています。「AMP HTML」の仕様に沿って記述することや、URL構造を正規ページと関係させることなどが一例です。
○Ajaxを使用したサイト
非同期通信を行うAjaxを使用すると、Googlebotがサイトページをインデックスできない可能性があります。Ajaxを使用したサイト作りの注意点や方針について、まとめた内容です。
○Ajaxに関するよくある質問
Ajaxを使用する場合に発生しやすい15個の質問について、回答を掲載しています。
○COVID-19関連のリソースとヒント
新型コロナウイルス感染症に対応したページなどが、Google検索で表示されやすくする方法を、下記の3つに分けて紹介しています。
- すべてのサイト
 - 教育機関のサイト
 - 医療機関と政府機関のサイト
 
5.【Googleガイドライン】品質に関するガイドライン
「品質に関するガイドライン」は、Webサイトの構築・運用における望ましくない行為やガイドラインに違反する対象行為、違反の報告方法などを解説する内容です。ガイドラインは、下記の14構成となっています。
- 自動生成されたコンテンツ
 - 不正なリダイレクト
 - リンクプログラム
 - 有料リンク
 - クローキング
 - 隠しテキストと隠しリンク
 - 誘導ページ
 - 無断で複製されたコンテンツ
 - アフィリエイトプログラム
 - 無関係なキーワード
 - 悪意のある動作を伴うページの作成
 - ユーザー生成スパム
 - スパムコメントの投稿を防止する方法
 - スパム、有料リンク、マルウェアを報告する
 
不正行為やページの信頼性低下について簡単に基準をまとめると、下記の3つが挙げられます。
- 検索キーワードの順位上昇のみを目的として、システム・プログラムを運用すること
 - ユーザーにとって価値の乏しいページを作成すること
 - ユーザーやGoogleを騙す偽装行為を行い、損害を与えること
 
コンテンツの自動生成やリンクプログラムは、検索上位の獲得を目的としてプログラムを運用する行為です。誘導ページやコンテンツの無断複製は、価値が低いページの作成につながります。ユーザーやGoogleを騙す・損害を与える行為は、不正なリダイレクトや悪意のある動作を伴うページの作成が該当する行為です。
まとめ
Googleガイドラインとは、Googleが公開している「Google検索結果に表示させるための指針」です。Googleガイドラインを理解しないままSEOを実施すると、ペナルティを受ける可能性が高まるため、Web担当者・SEO担当者は必ず理解しておきましょう。
Googleガイドラインの内容は、大きく分けて4構成となっていて、各ガイドライン内はさらに内容が細分化されています。企業のWeb担当者・SEO担当者は、まず「ウェブマスター向けガイドライン」を一読してみてはいかがでしょうか。
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